あらすじ
ヘルシンキ在住旅好き夫婦。休暇を沢山とれるフィンランドの制度と空港近くに住んでいる特権を利用し、世界各国年中飛び回る。つわり? 子連れ? 宿なしトイレなし関係なし! 暗黒の冬から逃れ日差しを求め目指すはスペイン、ドバイ、モルディブ、エストニア、スコットランド、でもそこでは――。想定外こそ旅の醍醐味。本気で本音の珍道中旅エッセイ
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Posted by ブクログ
芹澤さんのフィンランドシリーズ。発行順に読んでないのと、前回私が読んでからしばし時間が空いたので・・・(積んでただけです)
さて、今回はフィンランドを飛び出して旅に出たお話が満載。コロナ禍に発行されたので、旅ができない時代に合わせてかな。それもあってか、旅の順番も時系列ではないので、一気読みをお勧めします。だいたい第一子の妊娠が分かってからの旅がほとんど。あとは、生後数ヶ月の赤子との旅。
以下、つらつらと。
島国日本では海外に車とともに移動~という発想が皆無だけど、フェリーや鉄道(←これ驚き!)に車を乗せて移動し、現地で自家用車を乗り回して旅をする。便利~と思う。
・バルト三国ってまとめられがちだけど、エストニアはかなり違うらしい。
ドバイってとにかく観光地で、歩いて移動する形が想定されていないから、モノレールかタクシーに乗って移動するしかない。そして、とにかくお金を落としていかざるを得ない仕組みの街。それと、ドバイやオマーンの人たちは5分以上歩くのは嫌なんだと。フィンランド人は2~3キロ普通に歩くらしい。
・スコットランドでの野宿の話。キャンプってちゃんと整備された場所だから安全だけど、本当にワイルドキャンプをするとなると、土壌とか安全面とか、トイレとか考えることが多くて大変そう。でも古いお城はやっぱりスコットランドに限る!と私は勝手に思ってる。行ったことないけど。
・モルディブ。エメラルドグリーン海に白いコテージ。美しさが売りだけど、環境問題は深刻だという。プラスチックのゴミが流れ着くのだそうだ。
・日本ではお馴染みのじめっとした梅雨や夏の夕立。でもフィンランド人には珍しいらしい。年間降水量が500~600㎜で、その半分は雪というから、雨は少ないよね。(東京て1500㎜くらいらしい)
ところで、私は分からないことがあると自分で調べまくって考えて、もうどうしようもない!となってやっと人に尋ねるところがある。芹澤さんも同じらしいが、夫さんは真逆で、すぐに人に尋ねる。その方が早く解決するから。時と場合によるけど、旅に関すること、旅先で困ったときはすぐに人に頼るのがいいかもしれない。(仕事でいつもそれされるとちょっとな) 私もさっさと旅行会社に行ってこよ。
旅のエッセイは楽しい。
特に海外の異文化の様子が分かるのは想像していてほんと楽しい。
自分が人生でそこまで色んな国に行くとは思えないから、余計に。
英語ができるかできないかってのも大きいかな。
(2021年7月からの幻冬舎Plusの連載に追筆修正したもの)
Posted by ブクログ
旅好きの旦那さんの話は過去作でも出て来ていたけどここまでとは…笑 行動力が凄まじく驚いた。
自分では絶対に行きたいなとは考えつかない国の話が多くどれも興味深かった。フィンランド人はそんなに太陽に焦がれているのか、それともこの旦那さんが異様なのか…笑
Posted by ブクログ
身体が動く限り旅をしていないと気が済まないような、生粋の旅好きフィンランド人と結婚した日本人女性のエッセー。出張に行った際の待ち時間&移動時間に読める手軽な一冊。
フィンランド人夫の旅好き中毒症には驚愕させられる。「行ってみたい」としつこく願った目的地にせっかく到着できたにも関わらず、現地を楽しむのもそこそこに、滞在先で次の旅の計画を練り、航空機の手配をしてしまう有様。何をそこまで生き急ぐのか、と笑ってしまった。短期間に目一杯観光スケジュールを詰め込み、スタンプラリーのごとく飛び回る日本人観光客(まさしく自分自身)も同じレベルであると気づき、失笑した。
それでも、ヤシの木を見たらとりあえず写真を撮ったり、旅先でフィンランド人を見かけたら自分が同胞とバレないように英語でしゃべったり、サウナがあったら必ず入ったりといった、フィンランド人特有の癖が紹介されていて面白い。
旅行記はフィンランド国内だけではなく、スコットランドの奥地、オマーン、モルディブといった、若くて体力・気力が無ければ体験できないようなものが多く、宗教・文化の違いや深刻な環境問題なども適度に紹介されていてスパイスが効いており、ほどよく読みごたえがあった。
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この作家さんの3作目。
今回はフィンランドの生活についてではなく、あちこち旅行に行った話なので、ちょっと期待はずれなところもあったけど、相変わらずの軽妙な語り口で楽しく読めました。
Posted by ブクログ
フィンランド在住、フィンランド人と結婚した芹澤さんのエッセー第3弾です。今回はフィンランドのラップランドとフィンランドから海外へ旅行するお話になります。
ご夫婦で海外を旅する話は個性的でとても楽しそうに感じます。そして帰国して真っ先に手に取る恋しいものは、ライ麦パンと水とありました。水というのは少しびっくりです。フィンランドの水は日本と同じ軟水で、これまた同じく水道の水がそのまま飲める点ところが似ているようです。
ラップランドの旅の中で、一日中太陽が昇らない極夜について触れられてました。「正午前後の数時間は、地平線がうっすら薄紅色に染まり、その上の空は淡い藤色、まるでオパールのようなグラデーションがすばらしい。」ロバニエミやサーリセリカを訪れた時、全く同じように感じました。感動して、しばらく見とれていたことを思い出します。オーロラももちろん綺麗ですが、ラップランドの第5番目の季節と呼ばれるカーモスを思い出し、懐かしく感じました。
Posted by ブクログ
旅をしまくる旦那さんを見て旅好きと言いづらい著者よりさらに旅をしていない旅好きですが、うらやましさとそれを超えて大変そうだな、と。
フィンランドはじめ、北欧の方は家を充実させてそうなイメージがあったので、1年の半分ほども家から離れているというのはなんだか意外でした。
それでも見知らぬ土地を旅するのは楽しいだろうな。
読んでいてどこか行きたいな〜という気持ちにさせられました。お互いの旅に対する寛容さもいいな。
「新しい土地に住み着くというのは、そうやって恋しくなる対象物を増やしていくこと」という著者の言葉にハッとさせられました。
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筆者夫婦の旅の記録をまとめたお話。
どの国も一般的なガイドブックには載っていない、旅慣れた筆者夫婦だからこそのエピソードが満載で旅に出たくなりました。
それぞれの地の文化の違いも面白かった!
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アクティブさとフットワークの軽さに驚かされた
長期休暇がそんなにも取れることにもびっくりしたけど、自分が北欧に住んでいたら、、と想像しながら読んでいてワクワクした
Posted by ブクログ
内容自体はとても面白かったのですが
意地でも フィンランドを旅する
本だと思ってたら
意地でも フィンランドから
旅する本でした
スペイン、ドバイ、モルディブ
エストニア、スコットランドなど
それも つわり中だったり
生後間もない子供連れだったり
宿がない キャンプだったりと
なかなか波乱万丈
上級者の旅でした
Posted by ブクログ
旅のエッセイが好きなので、
本屋で見かけて購入。
経験を売っている本。
文学的な香りはしない。
(文章的に)読みやすいか読みにくいかと言われたら少し読みにくく感じた。
Posted by ブクログ
作品の中で子連れ旅行について筆者の意見が述べられており、なるほどなと感じる部分があった。
今までは赤子を連れて旅行している家族を見るたびに、その赤ちゃんの思い出には残らないから、旅行するならもっと後にすればいいのにと感じていた。しかし、筆者は子供が成長すればするほど旅行は難しくなると言う。そして、赤子を連れて旅行に行くのは子供のためというより、自分たちのためなのだとも。言われみれば、子供が5.6歳になって物心着く頃には、あっちこっちに歩き出して海外旅行など行きにくくなりそうだ。赤ちゃんであれば、泣き喚いたり、おむつを取り替えたたりと大変な点もあるが、動き回らない分より安全に旅行できそうな気もする。筆者のように、多少多忙になるまで旅行しようとは思わないが、行けるうちに行きたいところに行っておくというのは大事だと感じた。
旅行好きな筆者とその夫(フィンランド人)が世界中を駆け巡る姿に想いを馳せながら、旅行体験を読者を通じて楽しめることができた。
Posted by ブクログ
旅好きなフィンランド人旦那と日本女性の旅の話。フィンランド周りの旅が多くて、行ったことも行きたいとも思った事がない国の名前が多く少しだけ興味を持った。
もう少し、その旅先での観光名物や食についても知りたかったなぁ。
Posted by ブクログ
休みがあればどこかへ行くという夫婦
フィンランドのスピード違反めっちゃ厳しい
12㎞オーバーで2万
更に20㎞以上だと収入によって変わる
過去には25㎞オーバーで1500万を上回る前例も…
Posted by ブクログ
フィンランドから旅をする話なので、これまでの二作とはちょっと趣が違う気がします。にしても、私だったら旅のことばかり考えて連れまわそうとする旦那さんにはどこかのタイミングでキレるだろうな…笑(最終的に奥さんの方も楽しんでいるので割れ鍋に綴じ蓋なのだろうなと思いますが)
Posted by ブクログ
フィンランド人と結婚し、フィンランドに暮らす著者のエッセイ3作目。今回は、フィンランドのあれこれではなく、旅行好きの夫と訪れたヨーロッパ、ドバイなどなど。世界的なコロナ禍もあり、フィンランドや周辺国でのキャンプ旅行も多い。子どもも2人生まれている。前2作とは少し違った感じになっているのは、いたし方ないか。
Posted by ブクログ
2022.02.25
ひっっさしぶりの旅の途中、アドレナリンが出過ぎて、興奮しすぎて移動中全く眠ることができず暇つぶし用の本を読み終えてしまったため、閉店2分前の本屋で掴むように選んで買った本。
前前作の「ほんとはかわいくないフィンランド」の続編エッセイ。
フィンランドからの旅についてこれでもかと書かれていた。こんなに旅行できて本当に羨ましい。私もこういう生活をしたい!
日本では、フルタイムで働いている限り無理なんだろうなぁ。でももう少し融通の効く年齢になったら有給目一杯使って旅するぞ!と決意。
コロナ渦の中で読むには眩しすぎるエッセイだった。薄さもちょうどよく、良い感じで読み終えたけど再読はしないかなぁという感想。