芹澤桂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フィンランド在住でフィンランド人と結婚した芹澤さんによるエッセー第4弾です。今回のテーマは、いつでもどこでもマイペースで、自分のスタイルを崩さないフィンランド人と、その暮らしぶりについて。
海外旅行中のフィンランド人の見分け方(マリメッコで無料でもらえるノベルティを持っている)、地元の人が行く蚤の市はガイドブックに載るような“きらきら市”ばかりではなく、古着・古本・食器など生活雑貨がごちゃっと並ぶ素朴な市であること……。独特の視点で語られるエピソードはどれも興味深く、とてもおもしろい内容です。
最近、私自身も疑問に思っていたフィンランド事情について触れられていた点も参考になりました。
まず「サウナでととのう」について。日本ではよく聞く言葉ですが、本家フィンランドではどうなのか?
著者の感覚では、「フィンランド人はサウナで“ととのったり”しない」とのこと。ただ静けさを味わい、ゆったり過ごすのが本来のサウナの楽しみ方だそうです。さらに、アルコールをたしなみ、ほろ酔い気分でサウナに入り、少し乱れている人もいるらしい……これはぜひ再訪したときに確かめてみたいところです。
もう一つは「幸福度NO.1」について。フィンランド人自身はどう捉えているのか?
著者の友人によると、
「難題に直面しても、解決策はどこかにあると信じている。ビールがおいしかったり、ちょっといいコーヒーやチョコレートを楽しんだり、サウナが心地よかったり……そういう小さなことに一つ一つ感謝して生きられるから幸せなんだ。」
とのこと。
未来を信じ、日々の小さな喜びに感謝して生きる姿勢は、とても豊かでうらやましい生き方だと感じました。 -
Posted by ブクログ
フィンランド在住でフィンランド人と結婚した芹澤さんによるエッセー第3弾です。今回は、フィンランドのラップランドと、フィンランドから海外へ旅するお話が中心になっています。
ご夫婦で海外を旅するエピソードは個性的で、とても楽しそうに感じます。そして帰国して真っ先に手に取る恋しいものが「ライ麦パン」と「水」だというのは少し驚きでした。フィンランドの水は日本と同じ軟水で、水道水をそのまま飲める点も似ているのだそうです。
ラップランドの旅では、一日中太陽が昇らない“極夜(カーモス)”について触れられています。
「正午前後の数時間は、地平線がうっすら薄紅色に染まり、その上の空は淡い藤色。まるでオパールのようなグラデーションがすばらしい。」
という描写に、私もロヴァニエミやサーリセルカを訪れたとき、まったく同じように感じたことを思い出しました。しばらく見とれてしまうほど美しく、オーロラとはまた違うラップランドの“第5の季節”の魅力を思い出し、懐かしい気持ちになりました。