永田希のレビュー一覧

  • 積読こそが完全な読書術である

    Posted by ブクログ

    『なにかを積み上げる。その意味を、真剣に考えてみようじゃないか』

    まず断っておくけれど、この本は、「読書法」の本ではない。『積読論』の本である。

    「もうこんな生活イヤ!
    積読しっぱなしなんて、あり得ない!」

    な〜んて人にこそ必要な本だ。
    つまり、何かを積んだ状態が許せない人への「特効薬」とも言うべき本である。

    今や、誰もが、何かしら「積んでいる」状態にある。本はもちろん、DVDやネット動画、テレビ番組や雑誌、スマホゲームから旅行先、食べ物や飲み物に至るまで、それこそ、「あれもやりたい、これもやりたい」状態にあるはずだ。
    ひとつ終えたと思ったら、その間にもまた多くのコンテンツが発表される。もはや、すべてをやり終えることは到底無理で、煩悩のように次々と湧き上がり続ける。

    それほどコンテンツだらけの世界で、ボクらはどう積み上がったものと付き合っていくか?

    この本には、そのヒントがある。人によっては、「積読論」だけではないこれからの人生における「何かしらの大切なもの」を掴むことも出来るかもしれない。

    ちなみに、ボクはこういうちょっととんがった本が好きだから★4つにした。
    さて、あなたは読んでどう思うだろう?

    積読に、いや、積んでいることに後ろめたさを感じている多くの現代人に、ぜひ一度読んでもらいたい一冊。

    0
    2020年08月21日
  • 積読こそが完全な読書術である

    Posted by ブクログ

    現代は情報がどんどん生産される時代です。今後も情報が氾濫します。こうした時代に生まれた以上、積ん読は必要不可欠な行為になります。本書では、情報過多な現代では、すべての本に目を通すことは困難なため、積むことも重要な読書術であると書いてありました。


    私自身も積極的に積ん読をしております。読書をする時間は限られているため、すべての本に目を通すのは難しいです。本を購入してもすぐには読まず、1年後に読むことがあります。私にとっても、積ん読はなくてはならない行為です。

    本書では、「積ん読」の肯定的な意見を知ることができます。

    0
    2020年07月03日
  • 積読こそが完全な読書術である

    Posted by ブクログ

    度々出てくる引用にあまり関心をもてなくて、私みたいな娯楽として読書をしている人には少し難しかったかも。積読にうしろめたさを感じたことはないけど、自分のテーマを見失わずに本を積み続けることも「読書」であると解釈した。

    0
    2026年09月26日
  • 再読だけが創造的な読書術である

    Posted by ブクログ

    ネットワークやテラフォーミングを読書の世界に持ち込み、読者が理解できるように説明されていた。要約が上手い分、前半で語られていたことは冒頭のまとめと重なる部分が多く、やや冗長に感じたが、後半の古典や通信に関する話題については、知識の接続ができて良かった。

    0
    2026年08月02日
  • 積読こそが完全な読書術である

    Posted by ブクログ

    本書は、こんな本が面白かったとか、本はこんな風に読むのが良いといった類の読書術の本ではない。

    本や読書の概念を、過去の書物から紐解き、積読自体が読書だという説が展開される。

    0
    2026年07月05日
  • 積読こそが完全な読書術である

    Posted by ブクログ

    自分が点検読書まではできていて、本の選び方は合っていることがわかった。
    なかなか小説9割の自分には当てはめづらいが、積読を悪とせず、読むべき本や読みたい本をしっかり時間を使って分析読書できるように意識したい。
    一度読むだけでは自分の中に落とし込みきれなかったのでこの本も積読して定期的に読み返したい。

    0
    2026年05月10日
  • 積読こそが完全な読書術である

    Posted by ブクログ

    自律的積読環境づくり。
    うしろめたさ、やましさ、不完全性を受け入れる。

    ・本と本との関係

    ・どの程度不完全に読むか

    ・リストアップとしての積読

    ・適当に決めてもいいし、変化させてもいいが、「自分がいま何をテーマにしているのか」を見失うことだけは避ける

    ・そのときどきの自分のテーマをはっきりさせることによって、読書の不完全性は、絶対的な不完全性から、相対的な不完全さへと意味を変える

    0
    2026年04月22日
  • 積読こそが完全な読書術である

    Posted by ブクログ

    積んで積んでまさに罪悪感を抱き本書を手に取る。
    自分の本棚をビオトープに例え、積読含め手を入れ変化させていくことが、情報氾濫の現代に情報の取捨選択を行っていけることかと把握。
    一度積んでも、時が来なかったと判断できたら手放すもよし。

    0
    2026年04月05日
  • 積読こそが完全な読書術である

    Posted by ブクログ

    大量の情報があふれる現代、「積読」はうしろめたさを覚える必要などなく、むしろビオトープ的に興味のある本を積んでおくことのメリットを説くユニークな切り口の一冊。古典的な読書論などを引いてきたあたりからやや冗長に感じられて、個人的には後半は今ひとつ。

    0
    2025年06月06日
  • 書物と貨幣の五千年史

    Posted by ブクログ

    論旨が難解であまりちゃんと理解できていないが、この著者の本はいい意味でタイトルから予想した内容を裏切ってきてぜんぜん違う内容なので思わぬ発見がある。引用している本をいくつか読んでみたくなった。

    0
    2025年01月26日
  • 積読こそが完全な読書術である

    Posted by ブクログ

    展覧会で気になる絵だけを選んで眺めるような「絵画的読書」という言葉が気に入った。
    定期的にコレクション(積読本)を入れ替えるのが楽しそう。

    0
    2024年11月10日
  • 積読こそが完全な読書術である

    Posted by ブクログ

    本を完全に理解して自分のものにする、完全な読書なんて無理だから、流し読みでも目次だけでも、あるいは積んでいるだけでもいい。情報過多の全国民総積ん読状態にあって、自分なりの積読のビオトープを作ればいい。……という積読推奨本を積読せずに読んだ。積読の山も定期的に見直して手放す、入れ替えるなどのメンテをしよう。

    0
    2024年07月30日
  • 書物と貨幣の五千年史

    Posted by ブクログ

    「書物と貨幣の五千年史」とあるが、タイトル通りの書物や貨幣についての歴史の本ではない。
    著者はブラックボックス(不可視化されたもの)について一冊を通して歴史をたどり説明していて、その代表として書物や貨幣を挙げている。

    経済、社会、文学、マンガ、物理などさまざまな分野から人類史とブラックボックスについて語られている本書は本論がわかりにくく理解する難易度はかなり高いと感じた。

    個人的に情報(書物やデータなど)はものごとを可視化してわかりやすくするものという認識だったが、そもそも「数」や「文字」がブラックボックスでありそれによって表されるものもブラックボックス(=不可視)になっていると筆者は主張している。

    その意味では不可視化という表現も分かりにくいように思い、文字や数などを通すことで本質的に理解できなくなる、という意味で捉えた。
    本文ではiPhoneを例に挙げ、iPhoneのメモ機能で原稿を書いているしiPhoneの機能はある程度知っているが、端末としてどんな構造になっているかわからないという意味でiPhoneもブラックボックスである、と記載されていた。

    もしかしたら戦争で地図の上から兵器で街を破壊する(一緒に多くの人を葬る)ことが簡単にできてしまうことも地図がブラックボックスだからこそできてしまうことなのかもしれない。

    結局この本の内容について理解できたとは思えなかったが、先述した通り本論が分かりにくくなっている構造は書物がブラックボックスである(不可視化)ということを表現していて、本人から離れた言葉(書物)を本人の意図通りに理解することはできないということを示している、という点だけは理解できたと思う。

    情報の氾濫するこの時代に、たくさんの情報を得ているからといってなんでも知った気になることの奇妙さを強く意識付けられた。

    0
    2024年07月15日
  • 積読こそが完全な読書術である

    Posted by ブクログ

    # 積読とは世界に一つだけのブックマーク群であり、情報テリトリーである

    ## 面白かったところ

    - 積読の期限や歴史、名著からの引用を元にした論理展開は凄まじかった

    ## 微妙だったところ

    - 各章の話の飛び方が尋常じゃなく、例えも高尚なものばかりで小難しい

    - 積読に対するとてもわかり易い、後ろめたい感情の1つが「身銭を切って購入したものだから」というものがあると思うが、論及がなかった点

    ## 感想

    「情報の濁流」という表現をなされていたように、我々は堰が切られた直後の流れような時代を生きている。

    情報の良し悪しを選別し、自分だけの確かな情報リソース群(ビオトープ)を作成・管理することを推奨していおり、特に『タイミングが来るまで「積む」』という考えは完全に同意した。

    個人的な見解として、本は情報の詳細であり、本棚はデータベースである。脳はインデックスの役割を果たす。故に、興味があって積んである本もすでに、データベースやインデックスとしての役割を果たしている。

    本当に必要になったタイミングでその書物を手に取り、必要度合いに合わせて読書のレベルを上げていく。

    積読が完全な読書かはわからないが、必要なタイミングで質の高い情報にアクセスを保有している状態を作る意見に対しては大賛成である。

    0
    2023年10月14日
  • 積読こそが完全な読書術である

    Posted by ブクログ

    全体的な評価は星2でしたが

    バイヤールの「完全な読書は不可能な理想にすぎない」というフレーズにハッとさせられたので

    星1つアップです。(^^;;

    0
    2023年10月10日
  • 積読こそが完全な読書術である

    Posted by ブクログ

    書評家って凄い。
    こんなに文章の中に、書名を良くも詰め込めたものだ。
    しかし、脱線に次ぐ脱線で読みにくい。本の紹介がクセになるとこんな文章しか書けなくなってしまうのか。

    0
    2022年09月26日
  • 積読こそが完全な読書術である

    Posted by ブクログ

    積読をどう消化するのかという点は触れられてなく、むしろ積読を推奨する本。

    結局積読に何も悪いところはなく後ろめたさややましさも感じる必要はない。たくさん本を買ってビオトープ的積読環境を構築するということに尽きる。

    この本から色々と読みたい本をいくつかピックアップできた。後半に掲載されている参考文献もとても良い。

    0
    2022年09月11日
  • 書物と貨幣の五千年史

    Posted by ブクログ

    電子決済は現金のやり取りを、電子書籍の普及は書店で本を買うという行為を不可視化しました。現代に至るまで、技術の進歩は多くのことをブラックボックス(BB)化してきました。BB化した社会をどのように捉えて生きていくかということを論じた(哲学的な)本です。

    BBを逆に辿って解体していき(リバースエンジニアリングの手法)起源を解き明かしていく態度が正しいのか、BB化され便利になった環境をそのまま受け入れて生きていくのがいいのか、正解はわかりませんし正解はあるのでしょうか。

    超大企業の中で働いているけど自分の労働の理由がわからずクソ仕事だと思って仕方なく働いている(=ブルシットジョブの)人たちがBBを考えることは、よりよく生きる助けになると思いました。

    そして巻末の引用文献を一通り眺めると現代思想の最前線が掴めるような感じです。
    カズオ・イシグロ、フィリップ・K・ディック、ボルヘス、ユク・ホイなど…

    0
    2022年07月30日
  • 積読こそが完全な読書術である

    Posted by ブクログ

    読書術というよりも現代の情報の濁流対処の指南書と言える。

    「本を読む本」「読んでいない本について堂々と語る方法」「読書について」の3冊の有名な名著から非常に多くの引用がある。

    第三章
    読書術は積読術でもある
    の、「音楽的積読」と「絵画的積読」が良かった。
    「理科系の読書術」に言及しながら、積読を音楽で比喩する。

    0
    2022年03月23日
  • 書物と貨幣の五千年史

    Posted by ブクログ

    現代人の行動や身の回りの物や手続きがブラックボックスと化していることを考察している一冊。
    書名にある書物や貨幣はブラックボックスについての取っ掛かりとして電子書籍と電子決済を例に扱われ、その後はブラックボックス全体の話に移り変わっていきます。
    書物と貨幣の歴史書かと思い手に取りましたが、内容の趣向が違っていたようです。
    前半は歴史的変遷を、後半はSF小説や漫画・アニメを取り上げて話を進めていきます。
    現代社会の仕組み全体は、大きなブラックボックスと小さなブラックボックスによる入れ子構造となっています。
    ブラックボックス一つを構成している組織や個人は複雑で、どこかでエラーや欠損が起きた場合の修復は極めて困難であると感じました。

    0
    2021年12月26日