永田希のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ビオトープ」が本書の数あるキーワードのなかで、最も合点がいった。ビオトープとはウィキペディアによれば「有機的に結びついた生物群。すなわち生物社会(一定の組み合わせの種によって構成される生物群集)の生息空間」と位置づけている。別の表現をするならば「周辺地域から明確に区分できる性質を持った生息環境の地理的最小単位」とのこと。
ビオトープの中にいるのは「生物」である。このことが改めてポイントだろう。生物はそれぞれが運動するがゆえに影響しあうということ。積読状態にある書物群をビオトープに喩えているということは、ビオトープを構成する生物が一冊ずつの本であり、本は静的なモノではなく動的な運動体である -
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