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千葉雅也氏推薦
「読まずに積んでよい。むしろそれこそが読書だ。
人生観を逆転させる究極の読書術!」
読めないことにうしろめたさを覚える必要などない。
まずはこの本を読んで、堂々と本を積もう。
気鋭の書評家が放つ、逆説的読書論!
情報が濁流のように溢れかえり、消化することが困難な現代において、
充実した読書生活を送るための方法論として本書では「積読」を提案する。
バイヤールやアドラーをはじめとする読書論を足掛かりに、
「ファスト思考の時代」に対抗する知的技術としての「積読」へと導く。
たしかに本は、人に「いま」読むことを求めてきます。
でも、それと同時に、書物は「保存され保管される」ものとして作られたものだったことを思い出してください。
情報が溢れかえり、あらゆるものが積まれていく時代に生きているからこそ、
書物を積むことのうしろめたさに耐えて、あなたは読書の前にまず積読をするべきなのです。(本文より)
【目次】
はじめに
第一章 なぜ積読が必要なのか
情報の濁流に飲み込まれている
読書とは何だったろうか
情報の濁流のなかのビオトープ
蔵書家が死ぬとき、遺産としての書物
第二章 積読こそが読書である
完読という叶わない夢
深く読み込むことと浅く読むこと
ショーペンハウアーの読書論
「自前」の考えをつくる方法
第三章 読書術は積読術でもある
一冊の本はそれだけでひとつの積読である
読めなくていいし、読まなくてもいい
本を読まない技術
積読のさらなるさまざまな顔
第四章 ファスト思考に抗うための積読
デジタル時代のリテラシー
書物のディストピア
積読で自己肯定する
おわりに
参考文献
Posted by ブクログ 2021年01月10日
装丁が好き。積めるように、紙の本で買った。
様々な読書術の本が紹介されていて興味深い。
人生は有限なのに、処理しきれないあらゆる情報がどんどん積み重なっていく。
積読を「ビオトープ」として息づかせるためには、まず自分のテーマを決める必要があるらしい。
情報の濁流の中から、テーマに沿った本を取り上げて...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月12日
永田希(1979年~)氏は、米国コネチカット州生まれの書評家。書評サイト「Book News」を運営し、「週刊金曜日」、「週刊読書人」、「図書新聞」、「HONZ」等でも執筆している。
本書は、著者がかつて「時間銀行書店」を名乗って刊行した『サイコパスの読書術-暗闇で本を読む方法』を下敷きに全面的に改...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月29日
この本は、ランキングで見かけたときに、気になったのですが、タイトルが私はとても鼻についたので、一度敬遠したのですが、レビューを拝見したら面白そうだったので読みました。
何冊かの読書についての名著を取り上げて、積読について語っています。
主に取り上げて語られているのは、バイヤールの『読んでいない本に...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月08日
タイトルを見て、積読しても気にしなくていいというような軽い本なのかと思っていたら、かなりボリュームがあってしっかりした内容に驚きました(笑)
いまのいろんな情報やコンテンツがあふれかえった時代に、何を読んで何を読まないか、何を積むかというのを意識的にやらないと流されてしまうというのは本当にそうだな...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月24日
この本は読み方のハウトゥーではなく(読書ノートや情報カードがどう、みたいな話はほぼない)、情報過多な現代で、いかに積読するか?が書かれている。
自分の決めたテーマに沿ってビオトープのような積読環境をつくり、その環境も適宜見直して代謝させていく。読んで!(観て!聴いて!買って!)と訴えてくる情報の濁流...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月21日
『なにかを積み上げる。その意味を、真剣に考えてみようじゃないか』
まず断っておくけれど、この本は、「読書法」の本ではない。『積読論』の本である。
「もうこんな生活イヤ!
積読しっぱなしなんて、あり得ない!」
な〜んて人にこそ必要な本だ。
つまり、何かを積んだ状態が許せない人への「特効薬」とも言...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月03日
現代は情報がどんどん生産される時代です。今後も情報が氾濫します。こうした時代に生まれた以上、積ん読は必要不可欠な行為になります。本書では、情報過多な現代では、すべての本に目を通すことは困難なため、積むことも重要な読書術であると書いてありました。
私自身も積極的に積ん読をしております。読書をする時...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月29日
(01)
さしあたり最新の読書論として愉しく読むことができる.書店で購入した後,積んでおくことなく,即,読んでしまった.
本書で用いられる隠喩(*02)のひとつに建築的な言い回しがある.同様に建築的に譬えるのであれば,本書は,間口は広く,奥行が深い構成をもっている.タイトルに読書「術」としてあるよう...続きを読む
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