積読こそが完全な読書術である

積読こそが完全な読書術である

1,870円 (税込)

9pt

千葉雅也氏推薦
「読まずに積んでよい。むしろそれこそが読書だ。
人生観を逆転させる究極の読書術!」

読めないことにうしろめたさを覚える必要などない。
まずはこの本を読んで、堂々と本を積もう。
気鋭の書評家が放つ、逆説的読書論!

情報が濁流のように溢れかえり、消化することが困難な現代において、
充実した読書生活を送るための方法論として本書では「積読」を提案する。
バイヤールやアドラーをはじめとする読書論を足掛かりに、
「ファスト思考の時代」に対抗する知的技術としての「積読」へと導く。

たしかに本は、人に「いま」読むことを求めてきます。
でも、それと同時に、書物は「保存され保管される」ものとして作られたものだったことを思い出してください。
情報が溢れかえり、あらゆるものが積まれていく時代に生きているからこそ、
書物を積むことのうしろめたさに耐えて、あなたは読書の前にまず積読をするべきなのです。(本文より)

【目次】
はじめに

第一章 なぜ積読が必要なのか
情報の濁流に飲み込まれている
読書とは何だったろうか
情報の濁流のなかのビオトープ
蔵書家が死ぬとき、遺産としての書物

第二章 積読こそが読書である
完読という叶わない夢
深く読み込むことと浅く読むこと
ショーペンハウアーの読書論
「自前」の考えをつくる方法

第三章 読書術は積読術でもある
一冊の本はそれだけでひとつの積読である
読めなくていいし、読まなくてもいい
本を読まない技術
積読のさらなるさまざまな顔

第四章 ファスト思考に抗うための積読
デジタル時代のリテラシー
書物のディストピア
積読で自己肯定する

おわりに
参考文献

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積読こそが完全な読書術である のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    情報の濁流に流されないために、テーマをもって本を集めたビオトープ的積読環境を構築することにより、情報に対する自己の軸をつくる。


    現代は情報が多すぎる情報の濁流の時代
    積読環境=知識のビオトープ
    バイヤールは完全な読書以外は未読と定義
    流し読みも積読も同じ未読
    完全な読書は不可能
    自分にとって重要

    0
    2025年01月06日

    Posted by ブクログ

    訃報を聞き、感想を書くことにした。
    積読を、読み主の知的環境として捉え、本の増殖を自身の拡張、延長線だと考えて手入れする。
    本へのアクション全てが、読むことの変奏として形作られていく場所、それが積読本の山。
    再読本は年末に弔読する予定にした。

    0
    2024年12月17日

    Posted by ブクログ

    本を読む。完全に読み切った、は無い。なら、積読すればいい。そして、なにかおりてきた時に読めばいい。が読んでも、完全ではない。それを思い、今後も本を買い、積み、読み、本を閉じる。

    0
    2023年12月03日

    Posted by ブクログ

    装丁が好き。積めるように、紙の本で買った。
    様々な読書術の本が紹介されていて興味深い。
    人生は有限なのに、処理しきれないあらゆる情報がどんどん積み重なっていく。
    積読を「ビオトープ」として息づかせるためには、まず自分のテーマを決める必要があるらしい。
    情報の濁流の中から、テーマに沿った本を取り上げて

    0
    2021年01月10日

    Posted by ブクログ

    読書や本についての話から、積読への繋がりを示すために様々な本が引用されていて、それだけでも面白い(参考文献リストだけでも面白い)。

    0
    2020年04月29日

    匿名

    購入済み

    ずいぶん昔に読もうと思って買ったけど読まないまま本棚で埃をかぶっている本が多く、そんな状態をどうしていくか、どう考えていくかについてヒントを得たくて読みました。自律的に積読環境を作ることの意義はわかったが、飛躍した論理のように感じた部分もあったので、永田氏の「再読こそが〜」にも手を出しつつ(笑)、本

    #深い #シュール #タメになる

    0
    2025年05月28日

    Posted by ブクログ

    永田希(1979年~)氏は、米国コネチカット州生まれの書評家。書評サイト「Book News」を運営し、「週刊金曜日」、「週刊読書人」、「図書新聞」、「HONZ」等でも執筆している。
    本書は、著者がかつて「時間銀行書店」を名乗って刊行した『サイコパスの読書術-暗闇で本を読む方法』を下敷きに全面的に改

    0
    2021年02月12日

    Posted by ブクログ

    この本は、ランキングで見かけたときに、気になったのですが、タイトルが私はとても鼻についたので、一度敬遠したのですが、レビューを拝見したら面白そうだったので読みました。

    何冊かの読書についての名著を取り上げて、積読について語っています。
    主に取り上げて語られているのは、バイヤールの『読んでいない本に

    0
    2020年12月29日

    Posted by ブクログ

    タイトルを見て、積読しても気にしなくていいというような軽い本なのかと思っていたら、かなりボリュームがあってしっかりした内容に驚きました(笑)

    いまのいろんな情報やコンテンツがあふれかえった時代に、何を読んで何を読まないか、何を積むかというのを意識的にやらないと流されてしまうというのは本当にそうだな

    0
    2020年11月08日

    Posted by ブクログ

    この本は読み方のハウトゥーではなく(読書ノートや情報カードがどう、みたいな話はほぼない)、情報過多な現代で、いかに積読するか?が書かれている。
    自分の決めたテーマに沿ってビオトープのような積読環境をつくり、その環境も適宜見直して代謝させていく。読んで!(観て!聴いて!買って!)と訴えてくる情報の濁流

    0
    2020年08月24日

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