永田希のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
情報の濁流に流されないために、テーマをもって本を集めたビオトープ的積読環境を構築することにより、情報に対する自己の軸をつくる。
現代は情報が多すぎる情報の濁流の時代
積読環境=知識のビオトープ
バイヤールは完全な読書以外は未読と定義
流し読みも積読も同じ未読
完全な読書は不可能
自分にとって重要な本を見つけるために投資が必要
積読=投資
テーマを決めて書き出す
テーマにあった本を集める
古典を読むと早く読めるようになる→多くの本で参照されているため
読書ノートで情報のいけすを作る
定期的に本棚をメンテナンスする
ビオトープ的積読環境=スロー思考
→自己の輪郭を作り自己肯定のための足場になる -
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Posted by ブクログ
ネタバレ要約:積読が完全な読書法なのは、そこには「主体性」しかなく、イノベーションの土壌形成となるから
ひとたび本を開くと、次のページも読まなければ、本全体を理解せねば、という強迫観念に囚われ、そこに主体が陰る部分が生じる
これに駆られ何度も本を読むと、その本だけでは理解しきれない部分が出ることで別の本にも手を出さざるを得ず、やはり主体が脅かされる
この板挟みや葛藤から逃れることは「読まない」つまり「積読」であるが、そこにも「読んで!読まなければ!」という本の訴えを幻聴する状況がある
著者のメッセージは本の機能はそもそも「読まれること」と「情報の保存」の二つで、積読は後者を叶えている側面から、気負い -
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永田希(1979年~)氏は、米国コネチカット州生まれの書評家。書評サイト「Book News」を運営し、「週刊金曜日」、「週刊読書人」、「図書新聞」、「HONZ」等でも執筆している。
本書は、著者がかつて「時間銀行書店」を名乗って刊行した『サイコパスの読書術-暗闇で本を読む方法』を下敷きに全面的に改稿され、2020年に出版された。
私は元来、不必要に断定的だったり、奇をてらった書名の本(「~しなさい」、「なぜ~なのか」等々)は敬遠する方で、本書も書名自体は好まなかったが、書店でめくってみると、多数の著名な読書術の本を引用しており、面白そうで購入した。
このチャレンジングな書名について、著者は「 -
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この本は、ランキングで見かけたときに、気になったのですが、タイトルが私はとても鼻についたので、一度敬遠したのですが、レビューを拝見したら面白そうだったので読みました。
何冊かの読書についての名著を取り上げて、積読について語っています。
主に取り上げて語られているのは、バイヤールの『読んでいない本について堂々と語る本』他です。
そして同じことを書名をある時はショーペンハウアー『読書についいて』。モーティマー・J・アドラー『本を読む本』などに変えて繰り返し言い方を変えて述べられています。
「予算を決めて定期的に本を買いなさい。ただし買った本のすべてをすぐに読む必要はありません。積みなさい。そ -
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この本は読み方のハウトゥーではなく(読書ノートや情報カードがどう、みたいな話はほぼない)、情報過多な現代で、いかに積読するか?が書かれている。
自分の決めたテーマに沿ってビオトープのような積読環境をつくり、その環境も適宜見直して代謝させていく。読んで!(観て!聴いて!買って!)と訴えてくる情報の濁流にのまれず、自分が読むべき(観る、聴く、買うべき)ものを選び取ることの大切さを述べてある。
お堅めそうな本から、流行ったこんまりさんの本まで様々な本を引き合いに出しつつ、いかに積読するかを語る著者の視点はとても興味深い。
濁流にのまれて日々焦燥している身として、もう少し主体的に積読を構築し直そうと思 -
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『なにかを積み上げる。その意味を、真剣に考えてみようじゃないか』
まず断っておくけれど、この本は、「読書法」の本ではない。『積読論』の本である。
「もうこんな生活イヤ!
積読しっぱなしなんて、あり得ない!」
な〜んて人にこそ必要な本だ。
つまり、何かを積んだ状態が許せない人への「特効薬」とも言うべき本である。
今や、誰もが、何かしら「積んでいる」状態にある。本はもちろん、DVDやネット動画、テレビ番組や雑誌、スマホゲームから旅行先、食べ物や飲み物に至るまで、それこそ、「あれもやりたい、これもやりたい」状態にあるはずだ。
ひとつ終えたと思ったら、その間にもまた多くのコンテンツが発表される -
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Posted by ブクログ
(01)
さしあたり最新の読書論として愉しく読むことができる.書店で購入した後,積んでおくことなく,即,読んでしまった.
本書で用いられる隠喩(*02)のひとつに建築的な言い回しがある.同様に建築的に譬えるのであれば,本書は,間口は広く,奥行が深い構成をもっている.タイトルに読書「術」としてあるように,読むことや積むことの技術のほかに書物がもつ魔術性についても触れているが,ハウ・ツーの体裁をもって読者に広い間口を通じて呼びかけ(*03)てくる.
しかし,広い間口に誘われ,この書物に入り込んだところで,それなりの奥行の深さがあることに気が付き,嬉しくなる.書物の害悪をめぐってソクラテスとプラトン -
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「書物と貨幣の五千年史」とあるが、タイトル通りの書物や貨幣についての歴史の本ではない。
著者はブラックボックス(不可視化されたもの)について一冊を通して歴史をたどり説明していて、その代表として書物や貨幣を挙げている。
経済、社会、文学、マンガ、物理などさまざまな分野から人類史とブラックボックスについて語られている本書は本論がわかりにくく理解する難易度はかなり高いと感じた。
個人的に情報(書物やデータなど)はものごとを可視化してわかりやすくするものという認識だったが、そもそも「数」や「文字」がブラックボックスでありそれによって表されるものもブラックボックス(=不可視)になっていると筆者は主張 -
Posted by ブクログ
# 積読とは世界に一つだけのブックマーク群であり、情報テリトリーである
## 面白かったところ
- 積読の期限や歴史、名著からの引用を元にした論理展開は凄まじかった
## 微妙だったところ
- 各章の話の飛び方が尋常じゃなく、例えも高尚なものばかりで小難しい
- 積読に対するとてもわかり易い、後ろめたい感情の1つが「身銭を切って購入したものだから」というものがあると思うが、論及がなかった点
## 感想
「情報の濁流」という表現をなされていたように、我々は堰が切られた直後の流れような時代を生きている。
情報の良し悪しを選別し、自分だけの確かな情報リソース群(ビオトープ)を作成・管