岸本聡子のレビュー一覧

  • 私がつかんだコモンと民主主義

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    のびやか、な印象を受けた。いいなあ。だけど、これで政治やれるかなあ。連中、汚いことやるぞ。応援します、という気になれるのがありがたい。

    0
    2023年03月17日
  • 私がつかんだコモンと民主主義

    Posted by ブクログ

    2022年6月の杉並区長選挙で当選した話題の人物によるエッセイ。
    1974年東京生まれ、大学卒業時にバブル崩壊後の金融危機が重なった「ロストジェネレーション」。
    環境NGOの専従スタッフから始まってその後ヨーロッパに活動の場を移したその時々の体験から「気候変動」「水の正義」「移民・マイノリティ」「フェミニズム」「ミュニシパリズム(地域主権主義」等縦横に語る。
    杉並区長としての活動に焦点を当てた近著「地域主権という希望』も続けて読んでみたい。

    0
    2023年01月30日
  • 私がつかんだコモンと民主主義

    Posted by ブクログ

    年始の特別番組
    「高橋源一郎さんの飛ぶ教室」での
    ゲストが上野千鶴子さんだった。
    その上野さんが放送の中で
    「伊藤比呂美、ブレディー美香子、ヤマサキマリ
     と続いているのだから
     いつ 私が(番組に)呼ばれるのだろう
     と ずっと思っていた」
    と なかなか楽しいコメントをおっしゃっていた

    きっと そう遠くないうちに
    岸本聡子さんも 呼ばれるのだろうな
    と 思わせてもらった一冊でした

    0
    2023年01月04日
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと

    Posted by ブクログ

    水道事業の民営化問題にとどまらず、グローバル企業に抗する自治体の取り組みなどが紹介されていて、とても興味深い。

    民営化によって水道料金が高騰したり、サービスや品質が低下したり、事業や財務状況の監督が困難になったりする。イングランドとウェールズの水道会社10社は、必要のない借り入れを繰り返して借入金を膨らませ、税金の支払いを少なくし、株主への配当を確保し、必要なインフラ整備を行わない口実としていた。民営化は株主優先、企業利益優先というビジネスルールによって、公共が解体されるプロセスであった。

    スペインでは、2008年の世界経済危機を受けて、EUの財政規律を守るために福祉や教育などの公共サービ

    0
    2022年07月12日
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと

    Posted by ブクログ

    麻生氏が当時の副総理大臣だった時の、海外に向けた日本の水道の公営化の発言から本文が始まっている。

    著者は海外の水道事業のうち、民営化されたものが再度公営化された例を研究や情報収集している。

    パリから始まった水道の再公営化の波は少しずつではあるが着実に広がっている。その理由は外資系水企業における、不当な利益や情報が表に出ない形での財務体質など。

    再び公営化すれは全てが解決するわけではない。契約期間内での解約であれば膨大な違約金が地域の住民に降りかかる。またそこから公営化のシステム作りにも多額の税金がかかってくる。

    多くの物は失ってからそのありがたさが分かる。あまりにも当たり前に

    0
    2022年05月10日
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと

    Posted by ブクログ

    少なくとも、民営化=コスト削減の安易な図式が成立しないことは
    欧州諸国の再公営化に見て取れるが、その視点だけで今後の日本の動向が非民営化に傾くようには思えない。
    ある意味でそういった外的要因が現前と存在したことが、事業の見直しの一側面にもなる。

    0
    2021年10月11日
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと

    Posted by ブクログ

    メモ
    株主配当、役員報酬、そして納税。これだけでも株式会社による運営のコストが見える。また借り入れも公営だと低金利でできるものが高くつく。さらに企業は短期的な利益を上げ続けることを見据えるし契約期限もあるので、次世代・長期的な事業をしない傾向がある。

    ミュニシパリズム……地域に根付いた自治的な合意形成を目指す地域主権的な立場、運動。地域主権主義に似るが、国際的な連携や協力を重視する国際主義に特徴がある。国を越えて連携する自治体運動やネットワークは「フェアレス・シティ」と呼ばれるようになった。

    0
    2020年12月03日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    2024.04.20 読み応えがあった。コモンの自治が難しいという現実と、その一方で高い可能性があることを学ぶことができた。自分も実践しなければならない。

    0
    2024年04月20日
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと

    Posted by ブクログ

    海外での民営化した水道事業の問題はニュースで聞いていたが、再公営化の流れは知らなかった。事業を請け負った水メジャーが酷いことは間違いないが、民営化反対である著者の立場からの一方的な主張が入っているようにも見える。
    欧州で保守層や新自由主義陣営が掲げる小さな政府と日本の利益誘導型の政権与党の考え方は必ずしも一致しない。放っておいて国内で水道民営化が進んでいくようには思えない。また、保全管理や監査などしっかり規定することで民営化がうまく回るのではないかとも思う。

    0
    2023年07月07日
  • 私がつかんだコモンと民主主義

    Posted by ブクログ

    今まで社会運動というものにまったく関わりなく生きてきたので、そんな世界もあったのか…と新鮮でした。ただ、著者と同世代なせいもあり、仕事観や人生観みたいなところでは共感できる部分も多々あって、楽しく読みました。活動していたヨーロッパから日本に帰国して早々に杉並区長になったということなので、これからのお手並み拝見というところでしょうか。

    0
    2022年11月20日
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと

    Posted by ブクログ

    こういう「考え方」を売りにすれば杉並区長になれるんだ。と少し皮肉に思って読む。なぜなら、不都合な事実は触れていないこと。例えば、英国の労働党の党首だったコービンを押し上げたのは市民の力、特に若者の力だという。しかし、労働党は選挙で負け、「迷」宰相ボリス・ジョンソンを産み出す原動力になった事実にはふれていない。「イフ」には意味ないかもしれない。しかし、あまりにもバランスを欠くように思える。でも、こうしてあえて「バランスを欠いて」いることが支持者をもたらすのであれば確信犯として、こういう言説を「売り」にすべきなのかもしれない。こうした方の著作権にバランス感覚を求めるのは、八百屋で魚を求めるようなも

    0
    2022年09月29日
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと

    Posted by ブクログ

    大枠を捉えるのには役立った。メジャーの搾取的な経済活動については同意するが、域内で地産地消する場合も、中小企業経営者が搾取的に振る舞う可能性はある(実際にあるというのが個人的な認識)。根本的に変えるか、バランス論なのか。また、コミュニティへの参加コスト(個人の経済活動を削って、地域コミュニティに活動を供出)をどう考えるか。余裕のある人が担うモデルは、ブルジョア・知識層が活動する従来型であり、歴史的に見ても問題があった。もっと精緻な議論が必要と思った。

    0
    2022年09月21日
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    海外の水道はほとんどが民営、は嘘。2012年で12%程度。
    PPP/PFI推進室に水メジャーが出向。
    コンセッション方式(公共施設等運営権方式)の運営権は物権。売渡もできるし担保も設定できる。
    関西空港の運営権料は、年間490億円。これが一時収入になるので、売渡側は打ち出の小づちに見える。しかし、災害対策は運営会社任せでおろそかになる。復旧も運営会社まませ。

    アイルランドは水道をすべて公費で運営。水のメーターがない。

    世界では水道は再公営化が進んでいる。そのほか、電力、地域交通、ごみ収集、教育、健康・福祉サービス、自治体サービスなど。
    パリの水道料金は、民営化後24年間で265%上昇。

    0
    2022年01月11日
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと

    Posted by ブクログ

    以前から「水道を民営化すると、サービスが低下し、料金が上がる」ということを言う人がいて、自分もなんとく「水道は民営化(コンセッション)しないほうがいい派だったのだが、一冊にまとまった本書を読んでその意を強くした。

    本書に掲載されたパリほか、欧州の事例を読むと、一度民営化すると再公営化がいかに困難かもよくわかる。

    契約上の違約金の問題もあるし、ノウハウの喪失という運営上のリスクが膨らむからだ。後者は、派遣社員任せにしたり、製造を海外に移管した普通の会社でも起こりがちな問題でもある。

    空港施設のコンセッションは、どちらかというと肯定派だったのだが、関空の事故では民営化のリスクを露呈してしまっ

    0
    2020年12月29日
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)

    購入済み

    いまいち。

    精神病に関する記述については、実につまらん、と言うしか無い。まだ、読んでる途中だが。つまらなくて読み続ける気が失せる。
    著者は精神病棟の実際を知らないんじゃないのかな。私は中にいたけど、患者として。その経験から言うとこの人は実際を知らない。

    0
    2023年09月09日