岸本聡子のレビュー一覧

  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)
    人新世の資本論で説かれていたことを、さらに具体的にどうやって実現していくか。それを斎藤幸平氏だけでなくさまざまなジャンルの人も語っている。

    杉並区長の岸本聡子さんの章がとてもおもしろかった。
    「共生」や「協力」「包括」「共有」といった、女性的価値で政治や選挙のやり方、組織のあり方をかえていくフェミ...続きを読む
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)
    資本主義による大量生産、大量消費の時代は終わりつつある。この危機を乗り越えるためのキーワードは「コモン」である。私たちも生き方を見直さなくてはならない。
  • 私がつかんだコモンと民主主義
    現杉並区長の著書。
    表紙のイラストから、物騒なイメージが湧いてしまうような気がしてもったいない。
    オランダやベルギーで暮らしNGOで働いた経験を日本へ持ち帰り、杉並区で発揮されていくことと思う。
    超高齢社会の日本の閉塞感を打破する民主政治の先駆者に期待したい。
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)
    「はじめに」から続く7章と「おわりに」まで、著者それぞれの立場や専門ならではの視点から、「コモンとは?」「自治とは?」を終始問われ考えさせられるのだが、事例が分かり易いし文章も読みやすく、押し付けがましくもないのでずんずん読める。これまでモヤモヤしていたことにやっぱりおかしいものはおかしいと言おうと...続きを読む
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと
    最近読んだこの手の「啓蒙的実用書」の中ではピカイチの読み易さと説得力。
    その点では、本書を読もうと思ったきっかけとなった、斎藤幸平氏のベストセラー「人新生の資本論」を大きく凌駕する印象だ。
    しかも、本書で再三再四登場するPPP/PFIの申し子とも云える世界的「水メジャー」ヴェオリア社。その日本代表は...続きを読む
  • 私がつかんだコモンと民主主義
    今をときめく女性アクティビストである杉並区長・岸本聡子さん。
    この本では、ポルトアレグレ、シアトルWTO、世界社会フォーラム、ボリビアの水戦争など、懐かしいキーワードが続出。そう、岸本さんは、90年代後半からの、反グローバリズム、反新自由主義を掲げた世界的なグローバル・ジャスティス運動の渦中に身をお...続きを読む
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと
    ※まだ読み途中。

    オランダの政策シンクタンクNGO『トランスナショナル研究所』在籍の著者。

    インフラにおいては様々な問題が表面化され議論されているが、日本ではまだ議論が活発でない"水"についての話。

    日本では聞き慣れない問題ではあるものの、表出したきっかけは、訪米していた麻生太郎副総理の発言に...続きを読む
  • 私がつかんだコモンと民主主義
     こんな人生を生きてきた人が、なぜ帰国して、区長選挙に立つことになったのか?
     それが具体的に書かれていないことが、最大の疑問であり不満。
     この書籍が企画された時には、もう一人のブレディさんみたいな感じだったのかもしれないが。

     
  • 私がつかんだコモンと民主主義
    いわゆる弁護士あがりのエリートでもなく、志と現実との間で苦悩しつつも前へ進んでいく、その飾らない等身大の姿に共感。また気候正義とフェミニズムとの関係への気づき、フィアレスシティとの連携への流れへと、思考と行動の積み重ねが作者を最前線の場へと導いていることを理解することができた。自らを顧みる機会を与え...続きを読む
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと
    齋藤幸平さんの「人新世の『資本論』」で紹介されていて、興味を持ち、読んでみた。まず、アムステルダムの「トランスナショナル研究所」なるシンクタンクの存在を知らなかった。エネルギー分野では、ドイツなどで、シュタットベルケの再公営化の動きがあることは知っていたが、水道などの分野でも同様のことが起こっている...続きを読む
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと
    水道、再び公営化!

    ヨーロッパでの動きをもとに、水道事業の民営化に対して一石を投じる本書。
    フランス、イギリスが水道を民営化された状態からいかにして公営化に至ったかが記載されている。また、水や住居などの<コモン>を民間企業に任せることの危険性を論じている。論点としては、一つは水貧困の問題である。水...続きを読む
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと
    面白かった。希望はある。
    コモンについてもっと学習したい。
    ここから斎藤幸平の著作に入っていこう。
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと
    水道事業にとらわれず、「公共」とは何かを適切かつ明確に伝えてくれる。残念ながら「官」は未だ硬直化・非効率なサービス提供を行っていることは否めない。かといって、「民」たるや特異な分野での利潤追求にはいくらか長けていても、こと公共サービスの提供となると、指定管理にみられるように独創性はほとんど発揮されず...続きを読む
  • 水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと
    日本ではPFIの議論が盛んだが(実態はともかく)、本場欧州では、少なくとも上水道分野は再公営化の事例が増えてきている様子。民主主義の歴史を感じる。
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)
    コモンを実際、社会においてどうやったら実行できるの?っていうことに回答するような本。それぞれの著者の具体的な取り組みや考え方が紹介され、大いに参考になる。
    民主集中制の危うさについて、斎藤さんから言及があるが、やはりボトムアップ的・水平的な関係性をいかに維持していくのかが大事なんだろうなと。
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)
    自治という言葉は、本来素敵な言葉だったはずだが、なんだか最近は少し揶揄されているような気もする。自治会というのは煙たい存在だし、自治厨、なんて言葉もある。
    だが自治は大切な行為だし、言葉だ。
    コモンという言葉はまちづくりでよく聞かれるようになってきたが、広場っぽいスペースをとりあえず作って、はいコモ...続きを読む
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)
    後半パートだけ面白い
    暇と退屈の倫理学的な話で、「消費」に包摂されてしまってることの危険性を言っている
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)
    みんなの共有財、コモンについての話の前に、今の現状は新自由主義によって生まれた資本主義はどう出来上がってきたか、白井聡さんの説明から始まります。
    60s-70s学生運動から始まったとされ、その中の日大紛争がまさか最近の日大理事長田中氏につながるとはびっくりですね。それに、反共産主義の統一教会、東大駒...続きを読む
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)
    「人新世の資本論」を読む前から資本主義や新自由主義な世の中へ疑問を持っていた中で人新世〜に続いてこの本を読んだ。
    さまざまな立場の方がそれぞれの領域で取り組まれている、自治が興味深かった。中でも自分の仕事に深く関わる第一章や服も好きなので第二章もおもしろかった。
    自分は子どもに関わる仕事をしているが...続きを読む
  • 私がつかんだコモンと民主主義
    のびやか、な印象を受けた。いいなあ。だけど、これで政治やれるかなあ。連中、汚いことやるぞ。応援します、という気になれるのがありがたい。