新井祥のレビュー一覧
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購入済み
性的少数者と文化が分かる
新井祥先生自身の話とアジア旅行のコラボで、勉強になりつつ、楽しめました。
新井先生のコウくんへのやさしさもなんだか感じます。
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Posted by ブクログ
ネタバレ最新の性別事情をインターセックス作家・新井祥先生が解りやすく解説したコミックエッセイ。
私がよく利用する書店では、保健体育系教育書の棚に置いてありました(気持ちは解る)。
作中にもありましたが、日本のテレビ番組等で長らく「ホモ」や「オカマ」といった言葉が一種のギャグコンテンツとして扱われてきた事が、セクシャルマイノリティーの理解を遅らせ誤解を助長しているように感じます(勿論、それだけが原因ではないのでしょうが)。
テレビが面白おかしく記号化したキャラクターはもういいから、本当のところと云うか、どういう風に理解すれば当事者を無駄に傷つけるような事態を回避できるんだろう?ってかそういうのって誰 -
購入済み
明るく楽しい、下ネタギャグ
(1巻だけだけど)すごく楽しかった♪
マイノリティーだけにセンシティブになりやすい題材だけど、作者さんのさっぱりとした明るい性格なのか、かなりざっくばらんといろんな話をネタにしてくれてます。
性事情なんて本来人それぞれ違うわけで、少数派だと思うから隠したくなる(ま、閨事ですしね)。
でもそれを少数派だからと大多数に遠慮せず、ひとつのあり方として堂々としていることで、周囲から当たり前のこととして受け容れられるのでしょうね。
中には奇異や興味本位の目で見られることもあるでしょうから、作者さんはとても勇気があるというか、強い、人として魅力ある素敵な人だな〜と思った。尊敬する。
自分 -
Posted by ブクログ
行きつけのツ〇ヤの本棚の片隅で見つけた際、帯に「最終巻」と書いてあったから、思わず、「えっ」と声が出て、周りの人に見られてしまった
恐る恐ると中を読んで、最終巻と打たれた理由と、今後もちゃんと続く事を知ってホッとした
内容はいつも通りだが、巻数付き最後の巻ってコトがあるからか、これまでよりじっくりと読みこんだ
そこで改めて思ったが、二ケタに達しているコミックエッセイなのに、読み手に「いつも通りに面白い」と唸らせるほどのクオリティを維持できているのは凄いんじゃないか、実際のトコ
エッセイのテーマが奇抜だから、話すネタが尽きづらいってのもあるだろうが、新井先生とアシスタントのコウさんが、臆せずに様 -
Posted by ブクログ
前巻の感想にも書いたが個人的に、中高生に読んでほしくて、図書室に置いて欲しい漫画の一冊
生徒間で論戦する際の題材に最適となるであろう、荒川弘先生の『銀の匙―Silver Spoon―』や森恒二先生の『自殺島』とは違った毛色の、テーマを提供してくれそうである
コミカルだが、決して不真面目ではない点が、非常に好感が持てる
十数年前ならいざ知らず、今は男と女、この二つに無理矢理に分けると、巧く回らないような世界になった
自分の身体と心の性別の相違、恋愛対象、など性に関した悩みを持って苦しんでいる生徒を見つけ出して、“普通”じゃない少数を傷つける事を躊躇わない大勢の前に「君は一人じゃない」などと薄っぺ -
Posted by ブクログ
内容は、イイ意味で前巻と大差がなかったので、全体的な印象を一つ
星の数ほどはいるであろう、ジャンル関わらずに漫画家の中でも、この新井祥先生ほど、自分らしく生きて、吾が道を邁進しちゃってる人もいないなぁ、としみじも思った
漫画家として、社会人として、一人の人間として、色んな悩みに直面しているのは確かなんだろうけど、それを自分の『現実』として真っ向から受け止めた上で、あまり重く考えない過ぎないようにしている、実際は違ったとしても、漫画を読んだ私にそう感じさせる、その点に敬意を表したい
また、他人の悩みに対しても、茶化さず、かと言って、シリアスにならずに、あくまで個人の意志を尊重できる余裕を持てる返 -
Posted by ブクログ
インターセクシュアルであることをカムしている新井祥の新単行本。足場になっている「ほんわら」「別わら」ではなく、アクションに連載したもの。エロが抜けマジメ。最近は、この人の作品の中でのこの人自身の考え方の変化が大変興味深いんだが、多くの「当事者」と出会い、用語やカテゴリごとの事情を知らないで当事者だと言って書くなとかいう批判を乗り越えて前進している状況が仄見えて、手に汗握りつつがんばれー(^^)/♪みたいな。以前から、ファッションをメルクマールにした独自の時代観がおもしろいんだが、今回も見事にそれで問題を整理していたりして、やるなー(^^)。