池田明季哉のレビュー一覧
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要約
主人公のヨシは、イギリスのロンドンから西に離れたブリストルという都市に留学してきた。ヨシは日本でバンド活動をしていた。バンド仲間とライブをやっていたが、ボーカルを担当した時にバンド仲間の一人から「君の歌には魂がない」と言われた。それがバンド活動を辞め、逃避としてイギリスに留学したのも理由にある。イギリスで酒場にアルバイトとして入るとブーディシアという女性と出会った。ブーディシアは、グラフィティと言われる壁に絵を描く活動をしていた。世間一般からは悪印象を持たれる活動だ。ブーディシアは、グラフィティをしないがグラフィティコミュニティの中ではゴーストと呼ばれ謳われていた。そんな彼女は、利き手で -
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ネタバレ 購入済み
一巻と二巻で前後編的な
一巻では少なかった主人公のはなしもチラホラ出てきて、みうがなかなかに狂気愛を見せてくれて素晴らしい。
主人公がひとつの答えを出すというところでも、一巻と二巻でひとつの物語というか、一巻の物足りなさを埋めていて良き。オススメ度で言うと星4って感じだけど、個人的にみうにもっとやったれ!!!と盛り上がったので星5。
三巻で最後らしい?ので購入予定。 -
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うさぎの悪魔に取り憑かれた美雨。エクソシストとして彼女の願いを探索する。
青春時代における悩みや葛藤、そして秘めたる願いの描き出し方が相変わらず凄い。
それぞれの話が、言葉にしにくいけどこんな事思ってたよなぁ、と感じさせてくれるもので、とても良かったです。
有葉の葛藤や、美雨の伊緒花に対する羨望やそれを起点とした対立、そして融和や理解と言ったプロセスが丁寧に描かれて居る所なども、中々に良かったです。
と思ったら、ロックネタも満載で、いきなりキース・リチャーズのテレキャスターネタをぶっこんで来た所は一体何事かと。
後、悪魔の元ネタは、ざっと調べた感じ「ゴエティア」でしょうか。中身と一致した悪魔を -
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ネタバレ 購入済み
よき
ガブリエルのおばあちゃんの漢気がすごかったです。どちらもブリストルの文化であるグラフィティと音楽の対立は現実でもあちこちで起こる問題なだけに引き込まれました。
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購入済み
よき
奨励賞を取るだけのことはあると感じました。馴染みのないブリストルの話なだけに変な固定観念もなくスッと話に入り込めました。内容には関係ないけど後書きで言っていた友人と2期連続で賞を取った話は驚きました。
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購入済み
2巻も最高!
1巻もすごかったけど、2巻にも驚かされました!
ストーリーを楽しむとともに、グラフィティやブリストルの文化も知ることができて、さらに可愛いイラストもあって最高です! -
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ネタバレなかなかに不穏な空気をまとった前半だったが、ラストシーンにはそれを上書きする温かみがあった。読後感はとてもよかった。
グラフィティという文化を題材にした小説だが、視覚的なアートを文章で表現するのは大変だったろうなと思う。実際、ブーディシアとシュガーの決戦シーンはいまいち迫力に欠ける感じがした。大きく引っ張ったわりにはあっさりだなぁ、と。
ただ、この作品はそういった迫力が求められるシーンよりも、海外(イギリス)っぽい言葉のやりとりが楽しく、日本語で書かれたセリフのルビに英語をのせるのはかなり良かった。上手く言えないが、キャラクターや彼らの言葉がちゃんと生きている感じがする。
全3巻で完結というこ -
購入済み
面白いけど何か足りない感
美少女に悪魔取り憑いてて、主人公が相談役・悪魔祓いとして関わっていく話。っていうと人を選びそうだけど、内容はかなり恋愛ものとか青春もので、ヒロインが夢に向けて頑張っていく物語がメイン?かな。
ただこの一巻だけだとモデル美少女が学校にいたり、主人公の背景とか一切わからないけどなんか色々知ってたり、分からない足りない部分を感じる。
かなり読みやすい一冊になっているぶん、ヒロインの魅力はある程度伝わるけど、主人公の魅力やどういう人間なのかがあまり伝わらないまま終わってしまった。 -
ネタバレ 購入済み
良作
内容はグラフィティに焦点を当て、扱うジャンルをしっかり掘り下げて書いています。物語のほうは、わりと王道ストーリーで良くも悪くも普通な印象でしょうか。
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購入済み
電撃大賞の賞とってたので
電撃大賞の賞をとってた作品なので気になって購入。
ラノベらしい作品とはすこし違った内容だったけど、物語を読み進めて後半に行くにつれ、ぐんぐん先が気になる展開に。
最後はしっかりいい作品を読んだ余韻に浸れました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレイギリスはブリストル。グラフィティの聖地でのグラフィティライターたちの生き様を描いた、作者の実話に基づいた物語。
まず、表紙とタイトルの圧倒的なカッコよさ。それだけで読み始めたと言っても過言ではない。そしてグラフィティ。街の壁にスプレーなどでアートを描くという、日本だとただの落書きで、治安の悪さの象徴みたいな感じに思えるけど、ここでは文化の一つになっているらしい。ちょっと調べるとラスコー洞窟の壁画の話が出てくるのが興味深い。そういう目新しさも興味を持った一因。
ストーリーの部分では、伏線回収もあってちょっとミステリー味もありつつ、濃いキャラが躍動する感じで楽しめた。あとちょいちょい挟まれる欧米 -
Posted by ブクログ
グラフィティを題材にした斬新な内容。
ブリストルという街並み、そこで生活する人々、グラフィティに魂を燃やすアーティストたちの姿がまざまざと想像できる。少し乱暴なヒロインも魅力的だ。
でも、同じ物書きとして学ぶべき場所があると問われれば微妙なところだ。
情景描写は上手だから見習わなければならないだろうが、目指している路線が違うのであまり参考にはならないかもしれない。旅行記として読むのであれば楽しめるはず。
他人に何かを訴えるような作品はあまり好みではない。何だか全体的につまらない印象を持ってしまう。かといってそれが悪いという訳ではないのだが、どうにもしっくりこない。
今後の活躍に期待だろうか