池田明季哉のレビュー一覧

  • オーバーライト――ブリストルのゴースト

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    要約
    主人公のヨシは、イギリスのロンドンから西に離れたブリストルという都市に留学してきた。ヨシは日本でバンド活動をしていた。バンド仲間とライブをやっていたが、ボーカルを担当した時にバンド仲間の一人から「君の歌には魂がない」と言われた。それがバンド活動を辞め、逃避としてイギリスに留学したのも理由にある。イギリスで酒場にアルバイトとして入るとブーディシアという女性と出会った。ブーディシアは、グラフィティと言われる壁に絵を描く活動をしていた。世間一般からは悪印象を持たれる活動だ。ブーディシアは、グラフィティをしないがグラフィティコミュニティの中ではゴーストと呼ばれ謳われていた。そんな彼女は、利き手で

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    2025年10月01日
  • オーバーライト――ブリストルのゴースト

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    表紙のインパクトに惹かれて購入。
    ライトノベルというよりはライト文芸に近い、割と骨太なストーリー。人物設定や構成や伏線がしっかりしていて、途中でつっかかることなく読み切れた。
    イギリスが舞台だが、イギリスに行ったことがなくとも没入感を味わえる描写が多く、グラフィティについても丁寧に説明されているので読みやすかった。
    3巻まで出ているので続巻も買おうと思う。

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    2025年03月30日
  • オーバーライト――ブリストルのゴースト

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    全3巻完結。
    実際の英国の一地方都市のこれまた実際の文化、世相をテーマにした唯一無二の作品です。所々挟まれる英語の会話が現地感を出している。
    『グラフィティ』という賛否両論あるテーマにその反社会的側面にも逃げずに描いている。最後の巻のライター達の顛末は少し感動した。
    ヒロインはブーディシィアだけど真のヒロイン或いはヒーローはキャプテン・ララなんだろう。で、ネリナ可愛い。ラストシーンの後、二人ともどーすんだ。修羅場てへぺろ。
    タイトル『オーバーライト』読後効いてくるね。記憶に残るライトノベル。

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    2024年12月23日
  • アオハルデビル2

    ネタバレ 購入済み

    一巻と二巻で前後編的な

    一巻では少なかった主人公のはなしもチラホラ出てきて、みうがなかなかに狂気愛を見せてくれて素晴らしい。
    主人公がひとつの答えを出すというところでも、一巻と二巻でひとつの物語というか、一巻の物足りなさを埋めていて良き。オススメ度で言うと星4って感じだけど、個人的にみうにもっとやったれ!!!と盛り上がったので星5。
    三巻で最後らしい?ので購入予定。

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    2023年06月23日
  • アオハルデビル2

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    ネタバレ

    三雨の願いは衣緒花のように自信を持った人になりたい。そんな自分を好きになりたい。最終的には悩みを乗り越えられてよかった。

    傷の治りが早いとか、悪魔に憑かれないとか、有葉にも何か秘密がありそう。最後には夜見子が出てきたし、どういう展開になって行くか。

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    2023年06月06日
  • アオハルデビル

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    ネタバレ

    悪魔が関わる話って、大体本人の内なる願いとか契約とかが関係しているから、読んでいて面白いし、感慨深い。

    衣緒花の願いは自分を見て欲しいこと。
    アイドルや読者モデルとかは、ステータスだけが見られがちで、なかなか内面を見てくれることはないだろうから、そういったところに苦しさがあったのかな。
    ただでさえ、両親の反対を押し切って上京してきたくらいだし、余計に衣緒花にとって自分を見てくれて支えてくれる存在を欲していたのだろうな。

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    2023年06月04日
  • アオハルデビル2

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    うさぎの悪魔に取り憑かれた美雨。エクソシストとして彼女の願いを探索する。
    青春時代における悩みや葛藤、そして秘めたる願いの描き出し方が相変わらず凄い。
    それぞれの話が、言葉にしにくいけどこんな事思ってたよなぁ、と感じさせてくれるもので、とても良かったです。
    有葉の葛藤や、美雨の伊緒花に対する羨望やそれを起点とした対立、そして融和や理解と言ったプロセスが丁寧に描かれて居る所なども、中々に良かったです。
    と思ったら、ロックネタも満載で、いきなりキース・リチャーズのテレキャスターネタをぶっこんで来た所は一体何事かと。
    後、悪魔の元ネタは、ざっと調べた感じ「ゴエティア」でしょうか。中身と一致した悪魔を

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    2023年02月20日
  • アオハルデビル

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    現役モデルで悪魔に憑かれた伊藤衣緒花。ふとしたきっかけから、在原有葉が彼女を救うべく奔走する物語。
    すべての歯車は必ずしもうまく噛み合わない。しかし、ひたむきな努力を通じて確実に成果を掴み、完璧で無くとも、確実な足跡を残してゆく姿はまさに青春。傑作と思う。
    現役モデルとしての自身の目標に向け、弛まない行動を続ける伊藤衣緒花がカッコ良い一方、所々で人間らしさを垣間見せてくれる所が可愛らしく、2面性が印象的。
    他には、佐伊さんが非常に達観しており、個人的にツボでした。次巻以降で、またきっと大活躍してくれるに違いないと思っています。

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    2022年10月08日
  • オーバーライト――ブリストルのゴースト

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    グラフィティ×ライトノベルという組み合わせがとても斬新的。
    主人公含め登場人物が洋画の様な言い回しをしているので、他のラノベには無い独特な雰囲気を醸し出している。
    終盤で明らかになるヒロインの秘密や黒幕の正体が予想外の所で仄めかされており、まるで推理小説を読んでいるかのような感覚だった。

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    2021年08月20日
  • オーバーライト2――クリスマス・ウォーズの炎

    ネタバレ 購入済み

    よき

    ガブリエルのおばあちゃんの漢気がすごかったです。どちらもブリストルの文化であるグラフィティと音楽の対立は現実でもあちこちで起こる問題なだけに引き込まれました。

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    2021年01月30日
  • オーバーライト――ブリストルのゴースト

    購入済み

    よき

    奨励賞を取るだけのことはあると感じました。馴染みのないブリストルの話なだけに変な固定観念もなくスッと話に入り込めました。内容には関係ないけど後書きで言っていた友人と2期連続で賞を取った話は驚きました。

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    2021年01月30日
  • オーバーライト2――クリスマス・ウォーズの炎

    購入済み

    2巻も最高!

    1巻もすごかったけど、2巻にも驚かされました!
    ストーリーを楽しむとともに、グラフィティやブリストルの文化も知ることができて、さらに可愛いイラストもあって最高です!

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    2021年01月18日
  • オーバーライト3――ロンドン・インベイジョン

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    ネタバレ

    なかなかに不穏な空気をまとった前半だったが、ラストシーンにはそれを上書きする温かみがあった。読後感はとてもよかった。
    グラフィティという文化を題材にした小説だが、視覚的なアートを文章で表現するのは大変だったろうなと思う。実際、ブーディシアとシュガーの決戦シーンはいまいち迫力に欠ける感じがした。大きく引っ張ったわりにはあっさりだなぁ、と。
    ただ、この作品はそういった迫力が求められるシーンよりも、海外(イギリス)っぽい言葉のやりとりが楽しく、日本語で書かれたセリフのルビに英語をのせるのはかなり良かった。上手く言えないが、キャラクターや彼らの言葉がちゃんと生きている感じがする。
    全3巻で完結というこ

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    2025年09月21日
  • アオハルデビル3

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    ネタバレ

    まさか有葉が悪魔だったとは。
    夜見子の行動は全て有葉のためだったんだね。

    みんなと一緒にいたいというロズィの願い。

    今回はロズィ回だけでなく、有原家の秘密も判明。今回が最終巻かな?一気に謎が明かされた感じがする。

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    2023年09月11日
  • アオハルデビル

    購入済み

    面白いけど何か足りない感

    美少女に悪魔取り憑いてて、主人公が相談役・悪魔祓いとして関わっていく話。っていうと人を選びそうだけど、内容はかなり恋愛ものとか青春もので、ヒロインが夢に向けて頑張っていく物語がメイン?かな。
    ただこの一巻だけだとモデル美少女が学校にいたり、主人公の背景とか一切わからないけどなんか色々知ってたり、分からない足りない部分を感じる。
    かなり読みやすい一冊になっているぶん、ヒロインの魅力はある程度伝わるけど、主人公の魅力やどういう人間なのかがあまり伝わらないまま終わってしまった。

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    2023年06月21日
  • アオハルデビル

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    【心の隙間に入り込む悪魔に負けるな、自分だけの星を目指せ】

    悪魔に願いを希う少女を悪魔祓いとして少年が救う物語。子供と大人の境目である思春期。

    その真っ只中にいる青年達は心に深い闇と悩みを抱え、人知れず苦悩と孤独な夜を過ごす。
    モデルとして、一足早く大人の世界へと踏み出した衣緒花は、美貌と自尊心に満ち溢れた天才に見えた。
    しかし、その内情は違った。
    人には言えない重荷を彼女は背負っていた。
    青春を燃やし悪魔に縋りつきたくなる程に。
    彼女の痛みを知った有葉は綺麗事では無い泥沼を這いずり回りながら。

    原石を星へと変えるのだ。

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    2023年06月10日
  • オーバーライト――ブリストルのゴースト

    ネタバレ 購入済み

    良作

    内容はグラフィティに焦点を当て、扱うジャンルをしっかり掘り下げて書いています。物語のほうは、わりと王道ストーリーで良くも悪くも普通な印象でしょうか。

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    2022年04月07日
  • オーバーライト――ブリストルのゴースト

    購入済み

    電撃大賞の賞とってたので

    電撃大賞の賞をとってた作品なので気になって購入。
    ラノベらしい作品とはすこし違った内容だったけど、物語を読み進めて後半に行くにつれ、ぐんぐん先が気になる展開に。
    最後はしっかりいい作品を読んだ余韻に浸れました。

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    2020年08月22日
  • オーバーライト――ブリストルのゴースト

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    ネタバレ

    イギリスはブリストル。グラフィティの聖地でのグラフィティライターたちの生き様を描いた、作者の実話に基づいた物語。
    まず、表紙とタイトルの圧倒的なカッコよさ。それだけで読み始めたと言っても過言ではない。そしてグラフィティ。街の壁にスプレーなどでアートを描くという、日本だとただの落書きで、治安の悪さの象徴みたいな感じに思えるけど、ここでは文化の一つになっているらしい。ちょっと調べるとラスコー洞窟の壁画の話が出てくるのが興味深い。そういう目新しさも興味を持った一因。
    ストーリーの部分では、伏線回収もあってちょっとミステリー味もありつつ、濃いキャラが躍動する感じで楽しめた。あとちょいちょい挟まれる欧米

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    2025年04月06日
  • オーバーライト――ブリストルのゴースト

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    グラフィティを題材にした斬新な内容。
    ブリストルという街並み、そこで生活する人々、グラフィティに魂を燃やすアーティストたちの姿がまざまざと想像できる。少し乱暴なヒロインも魅力的だ。

    でも、同じ物書きとして学ぶべき場所があると問われれば微妙なところだ。
    情景描写は上手だから見習わなければならないだろうが、目指している路線が違うのであまり参考にはならないかもしれない。旅行記として読むのであれば楽しめるはず。
    他人に何かを訴えるような作品はあまり好みではない。何だか全体的につまらない印象を持ってしまう。かといってそれが悪いという訳ではないのだが、どうにもしっくりこない。

    今後の活躍に期待だろうか

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    2024年02月24日