栗下直也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
歴史に名を残した方々の酒癖に着目したエンタメ本。
酒を飲もうが飲むまいが、飲み方がよかろうが悪かろうが業績との相関性はあまりないように感じた。
※あくまで、本書に記載の範囲に限り
わかりやすく、処世で役立つことはなさそうな本だが、個人的には以下が得られた示唆。
・酒で作った悪い風評はずっとついて回る
・飲んでも勉強できる。(高橋是清)
・宴席に手土産は人間関係の構築に一定有効。酒を贈るのもよし。
・酒癖が悪いと家族から嫌がられる。
・自分や同志の生死がかかった飲み会に比べると、会社のくだらない飲み会は嫌だけど、温い。
・判断に重責が伴う権力を担うと、ストレスからか合法的かつ手軽に現実逃避がで -
Posted by ブクログ
なんとなく政治家は古今東西皆美酒を好む人が多いイメージがあったけれど、実際にはかなりグラデーションがあるのだということが分かった。
著者は「政治家の酒量と政治判断の合理性は比例しない」と書いているが蓋しこれに尽きる。酒癖が良かろうか悪かろうが、政治の手腕にはあまり関係無いものなのだろう。トランプ、プーチン、安倍晋三が全く酒を飲まないというのが意外だった。
とはいえプーチン以前のロシアのトップ達の酒癖はぶっちぎりでやばいドン引きレベルなので、一国のリーダー達にはある程度節度を持った飲み方をしてほしいなぁと思った。個人的には周恩来の描かれ方が理想だ。
新書なのでサクサク読めたが、ほぼ日米露中 -
Posted by ブクログ
13歳からのと書いてあるので中学生向けの内容を期待したが、テーマがどれもあまりにもいま現在の課題すぎるように感じた。未来を生きる子どもたちの課題というよりは今の大人の課題を子どもに読ませる内容になっている。2022年12月刊だが、あまりにも「いま」すぎるので、数年たったら内容が古くなっているだろう。すでに本書の企画時を思わせる(今は古くなった)登場人物設定があって時代の変化を思わせる。
すべて理解している大人が読む分には問題ないが、子どもに読ませることを考えると、おりこまれているネタや言葉遣いがスムーズな理解を妨げているように思う。もう少し子どもたちの現実を理解してから企画されるとよかったので