あらすじ
田中角栄、宮澤喜一ら日本人政治家のほか、ピョートル大帝、ニクソンなど歴史を支えた政治家たちはいかに酒と向き合ってきたのか。
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Posted by ブクログ
きっと全読者的な評価は高くない。
ただ、酒飲みと、政治家には読んで欲しいし、読まれる一冊だと思う。
じっくり読んで、最後の読者の一言にはただ納得。
Posted by ブクログ
読みやすく、酒癖以外の歴史についても学べる。
最近は政治家にも品行方正を求めがちだが、彼らに求めるものはそんなものではない。酒を飲もうが飲むまいが、泥酔しようがしまいが、やるべきことをやってくれればよいのではないか。タイトルは著者の皮肉だろう。ただただ、酒癖の話と読むか、人間の悲しい性を見出すか。読み手のリテラシー次第だろうが、タイトルよりも奥が広い印象だった。
Posted by ブクログ
「酒は飲んでも飲まれるな」という至言は、特に日本より海外の方がしっくりくるが、酒の上での失敗はより素面での失敗は、どちらかが良いのか、ちょっと考えさせられた。
Posted by ブクログ
多くの政治家について書かれているが、ピョートルとスターリンがずば抜けているように感じた。酒癖は悪いのだろうが、そもそも性格に難がある。部下や周辺の人たちは、まさに文字通り命懸け。たまったものではない。真似しようとしてもできるものではないが、お酒の飲みすぎには注意したい。
Posted by ブクログ
歴史に名を残した方々の酒癖に着目したエンタメ本。
酒を飲もうが飲むまいが、飲み方がよかろうが悪かろうが業績との相関性はあまりないように感じた。
※あくまで、本書に記載の範囲に限り
わかりやすく、処世で役立つことはなさそうな本だが、個人的には以下が得られた示唆。
・酒で作った悪い風評はずっとついて回る
・飲んでも勉強できる。(高橋是清)
・宴席に手土産は人間関係の構築に一定有効。酒を贈るのもよし。
・酒癖が悪いと家族から嫌がられる。
・自分や同志の生死がかかった飲み会に比べると、会社のくだらない飲み会は嫌だけど、温い。
・判断に重責が伴う権力を担うと、ストレスからか合法的かつ手軽に現実逃避ができる酒が好まれたのかも?
・酒、煙草、薬物を重度に服用すると死因ができる。
昔は酒が飲めない社交上のハンデやリスクが大きかったことからすると楽な世の中になったと感じる。
酒癖が悪いと一定程度嫌がられるのは普遍性あり。
酒との付き合い方を楽しみながら少しだけ考えてみるのに、楽しみながら少しばかり役立つ一冊。
Posted by ブクログ
なんとなく政治家は古今東西皆美酒を好む人が多いイメージがあったけれど、実際にはかなりグラデーションがあるのだということが分かった。
著者は「政治家の酒量と政治判断の合理性は比例しない」と書いているが蓋しこれに尽きる。酒癖が良かろうか悪かろうが、政治の手腕にはあまり関係無いものなのだろう。トランプ、プーチン、安倍晋三が全く酒を飲まないというのが意外だった。
とはいえプーチン以前のロシアのトップ達の酒癖はぶっちぎりでやばいドン引きレベルなので、一国のリーダー達にはある程度節度を持った飲み方をしてほしいなぁと思った。個人的には周恩来の描かれ方が理想だ。
新書なのでサクサク読めたが、ほぼ日米露中の政治家ばかりだったので、もし第二弾があればもっと色々な国や政治家を扱ってほしい。今ならウクライナのゼレンスキーやイスラエルのネタニヤフとか。