金井真紀のレビュー一覧
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1974年生まれの金井真紀さん、構成作家から居酒屋のママ見習いを経て文筆家・イラストレーターとして活動されたとか。この本を読んだらもっともっと彼女の事知りたくなってしまいました。
いろんな職業の達人たちのインタビューから100人の人生観を集めて本にするなんて、偏見に満ちた私では到底できないことだし、オープンなハートを持って接しないと根の部分は答えてくれないと思うのですが・・
うん、彼女は天使に違いない。
特にコアな仕事をしている方の話はゾクゾクしました。
緊縛師ってなに、無茶無茶ヤバそうなんですけど、自分が縛られたらもろポンレスハムなんですが拘束を解かれた後の解放感が病みつきになるそうで?の -
Posted by ブクログ
色々な道の達人たちとおしゃべりして聞き取った面白いフムフムが見開き1ページ(正味2ページ)に描かれている。その短さが本当に丁度良い読み物。
でも興味深い言葉があちこちにあっていつもはしないのに付箋を貼りながら読んでしまった。ハッとする言葉、ジーンとする言葉、人生の重みを感じる言葉、すごくたくさんの心に染み入る言葉があった。
例えば
塗装工の「失敗したらひとつ戻ってやり直す」
釣り番組ディレクターの
「イライラしないという才能」
木こりの
「自分しか気づかないほんのちょっぴりの進化」
料理人の
「血は踊る、血は騒ぐ、生きるって血だね」
起業家の「人生、死ぬまで暫定だから」
などなど付箋だらけに -
Posted by ブクログ
金井真紀さんの初めての著書だそうです。
様々な分野の達人、海女から始まってロッククライマーまでの88人に文庫版での増補 カレー店店主〜料理カメラマンまでの12人が加わって、計 100人のフムフムな言葉が詰まっています。
ちょっと永六輔さんの無名人語録のような感じです。
金野典彦さん(ポルベニールブックストア店主)の文庫版解説に「長時間のインタビューからこぼれ落ちてしまいそうな、捨てるにはあまりにももったいない魅力たっぷりの話しを掬い取って煮詰めた、濃厚なダシのような本がこの「フムフム」なのだ。」と、まさにそういう感じ!うーん、さすがに解説もフムフムです。
みんなフムフムだけれど、個人的に -
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この本を読んでいたのは毎朝の通勤電車の中でした。そうだな…一回に読むのは4人ぐらい。本書に登場する「日本に住んでる世界のひと」はだいたい20人だから、一週間の平日の朝、40分ぐらい、毎日、世界のひとの話を聞いた気分になりました。その一週間の間、その日一日がいつもより明るくポジティブな気持ちになったのです。「日本に住んでる世界のひと」効果、すごいです。読み終わるのもったいなくて、読むスピード制限したのですが、でも3月第1週はスペシャルウィークでした。20人の日本に来た経緯、日本に来るまでの事情、日本に来てからの苦労、そのどれもが語りつくせない物語であり、それをすべて受け止めて日本での暮らしを楽し
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ひとつひとつのことわざをじっくりひしひしと噛み締めるには丁度良い分量。
読み始める前は36コしか載ってないのか…なんて思いもしたけれど、ことわざそれぞれに寄せられたイラストとエッセイをゆったり楽しむにはこれがベストオブベスト。
各地域の気風や人柄がきちんと伝わってくるような、金井先生のことばのチョイス加減が絶妙で本当に素晴らしい一冊だと感じた。
〈風をたべる〉(p38、39)…「旅をする」という意味のマレー語のことわざ。一番好き。「ちょっと風たべてくるわ」って出掛けるのカッコいいね。話されているマレー半島周辺といえば交易の大要衝なので旅に来る人出る人が盛んだったんだろう。明日からすぐ使える -
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試し読み
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ネタバレ金井真紀さん待望の新作、やっと手にした(2023/1月)
末尾奥付ページの、著者紹介欄にある
任務は「多様性を面白がること」 が最高。
そしてこの本でもその任務を忠実にオペレーションしておられる。脱帽。
まずもって、各ページ、ことわざをその地域の文字、しかも金井真紀さんの筆による文字で書かれていてその地域のことわざや文化がわかる素敵なイラスト、特に私が好きなのはことわざ日本語文タイトルの上の小さなイラスト。すべてのことわざすべてのページが滲み出る金井真紀ワールド。多様性を多様性なんていわなくてもハミングや鼻歌やスキップで体得されたような感じ。
表紙タイトルにもなっている、フィンランドの -
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試し読み
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世界36言語のことわざが、ほんわかとしたイラストとその言語の文字(文字をもたない言語もあるが)と発音(カタカナ書き)を併記して紹介されている。
月刊誌『世界』(岩波書店)に連載されていたものをまとめたもの。
見開きで1言語、全79頁と薄くてあっという間に読み終える分量。
けれど、その中に詰まった世界は広く、想像力を刺激してくれる。
ことわざを媒介にしながら、それぞれの言語、民族にまつわる歴史が見える。
侵略者たちは言葉を奪う。日本による沖縄への標準語の強制・方言札、台湾では日本統治下の日本語教育とその後の中国による台湾語の禁止、スペインのフランコ政権によるバスク語やカタルーニャ語の弾圧など -
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第1章 ジャングル風呂と旧泰緬鉄道(タイ)
第2章 日本最南端のユーフルヤー(沖縄)
第3章 沐浴場とアカスリ、ふたつの国を生きた人(韓国)
第4章 引揚者たちの銭湯と秘密の工場(寒川)
第5章 「ウサギの島」の毒ガス兵器(大久野島)
歴史修正主義がなんと言おうと過去は現在と繋がっていることを人の記憶や行政の記録、建造物や死者達が物語る。私達の国がどんなに酷い事をしてきたのか…直視するのはしんどいけれど、ほんわかタッチの絵と文章のおかげで情景が目に浮かぶし、おふたりが持つ「出会うべき人に出会うべきタイミングで出会うパワー」に驚かされながら最後まで一気読み。今も昔も、被害は隠され分断され広くは -
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ノンフィクションライターの安田浩一氏と文筆家でイラストレーターの金井真紀氏はともにお風呂好き。二人でタイ、韓国、沖縄、大久野島などの温泉を巡り、湯けむりの先にある歴史を紐解くという歴史紀行本。
風呂で出会った客や温泉関係者との語らいにはユーモアもあり、癒されるが、タイトルにあるように、基調には戦争がある。日本軍が残した負の遺産について、生き証人になる方が語るところは重く厳粛な気持ちにならざるを得なかった。
特に深刻な気分になったのは現在はうさぎで有名な大久野島の毒ガス兵器工場の歴史に関する話だ。元教諭で大久野島のガイドをしている山内氏や工場で働いていた95歳の藤本氏の語りの中には、断じて風化さ