金井真紀のレビュー一覧

  • 世界はフムフムで満ちている ──達人観察図鑑

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    正直、あまり刺さらないエッセイかなと思いながらも気になって読んでみた。
    一話ごと話も短いのに、こころに引っかかるところがあった。
    自分の仕事と同じ仕事をしている人は出てこなかったが共感できたり、はっとしたさせられるところが多かった。
    「自分にしか気づかないちょっとした進化」
    日々の仕事に丁寧に心を持って取り組みたいと思った。

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    2026年01月18日
  • 戦争とバスタオル

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    もともとは世界の浴場や温泉を巡ろうという企画がぶれて(?)過去の戦争にまつわる日本の負の、そして清算できていない歴史を訪ねる旅と折衷されたような感じ。代表的なのが旧泰緬鉄道の沿線の温泉で、あの過酷な敷設工事のかたわら日本軍や関係者が整備した温泉がいまも残っているという。まさに、温泉のあるところに日本人の足跡あり、傷跡ありという感じ。そうなるとただ気持ちいいとだけは言っていられない。癒しや憩いの場も視点を変えればさまざまな背景や歴史があることを感じさせられた。
    瀬戸内の大久野島は戦中、毒ガス工場になっていたという。そこで働いた人たちは、戦後も毒ガスの後遺症に悩まされた人が少なくなかった。毒ガス製造は戦中当時にも国際的に非合法なものだったことから、その製造に携わった人を公的に補償するという表向きの論理が立たず補償は遅れたし、徴用されていた朝鮮半島の人たちなどは見捨てられたまま。
    少年の頃に大久野島の向上で勤労動員されていた藤本安馬さんもそうした一人。抗いようなかったとはいえ、自分が作った毒ガスが中国大陸などで使われいまも被害が残ることに心を痛めている。自身も毒ガス製造による体調が安定しない、つまり被害者だが「わたくしは加害者でもあるんです。わたくしは大久野島で鬼にされたんですよ!」(p.354)、「だからわたくしは忘れない。鬼にされたことを、犯罪者にされたことを、人殺しの道具をつくらされたことを、絶対に忘れない」(p.355)と著者らに語る、いや思いをぶつける。戦後80年近くになろうとしながら、少年の頃の苦い記憶をその何倍もの人生の間、抱えて生きてきた悲痛さが迫ってくるようだった。平和って、平和でない記憶をもつ人たちがいないとその方向に進まないのだろうか。伝えるだけでは不十分な気がする、伝わらない人には伝わらないから。悲しいかな、戦争を知らない子どもたちは簡単に戦争をしはじめてしまうような気がしてならないこのごろ。
    韓国のチムジルバンのような男女が共に過ごせる施設は1999年の法改正以来で意外と新しい文化だということや、垢すりタオルを「イテリ(Italy)」といって、そもそもは1960年代に使い道のないイタリア製の生地(ビスコールレイヨン)を転用したアイデア品だったということが知れたのはなかなかの収穫だった。

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    2025年10月25日
  • 世界はフムフムで満ちている ──達人観察図鑑

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    ゆるーい感じで気軽に読めるお仕事エッセイだった。
    言葉や場面の切り取り方がうまいなーと感じていたら、作者の方は元々テレビの構成作家だったらしく妙に納得。

    沁みる言葉が色々あって気付けば付箋をたくさん貼っていたけど、特に刺さったのは庭師とロッククライマーの人の話かな。盲導犬訓練士の人の言葉にも思わずウルッときてしまった。

    なんとなく落ち込んだ時とかにパラっと読み返したい。

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    2025年10月24日
  • パリのすてきなおじさん

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    ネタバレ

    手当たり次第にパリに住むおじさんから話を聞こうという本。
    でも私にはかなりのカルチャーショック。
    あまりフランスの歴史に詳しくない。
    でもおじさんの話ではそこが需要なポイント。
    パリに住むユダヤ人の話。難民、移民。
    日本に住む私には衝撃的だった。

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    2025年10月17日
  • パリのすてきなおじさん

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    なんだかみんな自分の仕事や趣味に
    こだわりと誇りを持っていて
    それがとても楽しそうで生き生きとしていたなという記憶。歳をとるのも悪くないなと思えた。
    自分もすてきなおじさんを目指したい。

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    2025年10月14日
  • パリのすてきなおじさん

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    フランスの、特に植民地だったアルジェリアとの関係、ユダヤ人でありフランス人である人など、大陸の歴史の中で多様な人々がパリに住んでいる、という感じが面白かった。

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    2025年08月30日
  • 日本語どんぶらこ ことばは変わるよどこまでも

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    言葉についてのコラム集。
    見開きで読めるので、サクサク読めた。
    面白かった‼️
    金井真紀さんのイラストが良い✨

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    2025年08月25日
  • 日本語どんぶらこ ことばは変わるよどこまでも

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    なんだか幼い感じのコラムぽいなと読んでいて思っていたら、あとがきで納得、毎日小学生新聞のコラムを集めたものだった笑。暇つぶしにいいかも。

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    2025年04月27日
  • パリのすてきなおじさん

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    ぜひ、“ニッポンのすてきなおじさん“も書いて欲しい!

    パリのおじさんたちひとりひとりがしっかりとした信念を持っていて、自身のルーツを語れる。読んでいて、なるほど〜と思うことがたくさんありました。
    おしゃれなおじさんの「二分考えれば済むことを、みんな大げさに考えすぎだよ」はたらくおじさんの「静かな心でいれば、強くなれる」名言もたくさん。
    著者の金井さんと案内人の広岡さんが、一層おじさんたちのカッコよさを引き出しているんだと思います。

    私も“ニッポンのすてきなおばさん“になれるように、お洒落と知性を磨いていきたいと思います。

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    2025年03月25日
  • 日本に住んでる世界のひと

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    Googleマップ片手に読んでるとワクワクする♪

    望んで日本に来た人もいれば来ざるを得なかった人もいる 国も違えば住んでいる理由も様々

    この時代にこの国で生まれたことを「運が良かった幸せ~」で終わらせたら駄目だって最近つくづく思う

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    2025年02月27日
  • パリのすてきなおじさん

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    ネタバレ

    パリのたくさんの素敵なおじさんから、世界や歴史や宗教等まで視点を広げられる本。
    見えてない大事なことに気づき、視野を少し広げられるかもしれない本!

    ▼大事だと思ったのは以下3つ
    ・歴史を知ること
    ・今を生きること
    ・他者を尊重すること

    ①歴史を知ることは、同じ過ちを繰り返さないことを今生きる人が感じられることであることはもちろん。それと同時に、異なる国や文化や価値観の人を理解することになる。
    ※例:植民地時代の背景からここで生き、家族のために生きている。差別の歴史があり、そこに対する柔軟な考え方がある。宗教の歴史と家庭があり、それを元にした生き方や考え方がある。
    →つまり、歴史とはその人の生きた環境であり、環境とは、その人の考え方の根底である。歴史を知ることは、他者を理解するための方法である。

    ②今を生きること。それは全員が前を向いてもつとよい姿勢。いろんな歴史や境遇や経緯で今の場所で今の生き方をしているとして、それをどう捉えてどう生きるか。おじさんたちは、シンプルに今目の前のことを楽しんだり、目の前のことに向き合って捉えて素敵に生きていた。これは取り入れたい。
    例:妹を不慮の事故で失ったおじさんはそれから絵を描き始めた。それが自分の表せない感情の出しどころでもあったのかもしれない。今では画家が本業になり素敵なおじさんに。出稼ぎでフランスで生きるようになったおじさん、今でも引き続きたまに祖国に帰りながらも、もうずっとフランスで生きるつもりらしい。それは単純に今はフランスが好きなんだと思う。

    ③他者を尊重すること。すべての問題や争いは突き詰めれば他者を尊重していないから?宗教は他の宗教を尊重しないものではない。自分たちが大事にするものなだけ。何かの宗教であっても、他の宗教も受け入れるし時には取り入れる、フランス流の宗教もある。
    例:イスラム教だけど、娘がキリスト教の人と結婚するならそれも受け入れる。イスラム教で禁止されていてもフランスでいいなと思うものは柔軟にやるのもいい。よいか悪いかは人によるかもしれないが、大切なのは【他者を尊重する】こと。

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    2025年02月02日
  • 日本に住んでる世界のひと

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    幸せな微笑ましい話もあったが、どうしようもないこと、もどかしさ、色んなことを考えさせられる本だった。外国の綺麗な部分をみて憧れてきたけど、一方でこんなに酷いことって実際に今も起きてるんだと。

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    2025年01月30日
  • おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 世界ことわざ紀行

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    この本、何気なく読んでみたけどとても面白い!
    世界のことわざと、その国ごとの歴史や文化をサクッと読ませてくれる。「虎に翼」は韓国のことわざで、「鬼に金棒」の意味なのね。イラストもいい感じのユルさで、私もこんなイラスト描きたい。
    外国の話を書いてくれる女性作家がわりと好きなことに気づいた。ヤマザキマリさんやブレイディ三香子さんみたいな。金井真紀さんの他の本も読んでみたいな。

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    2025年01月20日
  • パリのすてきなおじさん

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    おじさんから世界の断片を知った。
    個人的には戦争の歴史を知らなすぎるので、もっと勉強しなければならない。また、国内旅行で満足しているけれど、世界の人と話がしてみたい。

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    2025年01月19日
  • パリのすてきなおじさん

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    ★るつぼのパリ★パリに長年住む日本人ジャーナリスト(広岡氏)を案内人にしたのが成功しているし、彼がその職業にもかかわらず一歩引いて通訳と案内に徹しているのがすばらしい。
    インタビューした人の多くは、パリ以外、フランスの外から来た人。フランスにやって来た人の多くはやむにやまれぬ事情を抱えているのだなあ。著者とは斜めの関係にいる「おじさん」だからこそ、一歩引いて話を聞けるのだろう。そしてやはりイラストが素晴らしい。

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    2024年12月14日
  • 日本に住んでる世界のひと

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    色んな国の人のことが書かれていて、国による違いもいろいらあってビックリする。
    頑張れる人がたくさん紹介されていたけど、そうじゃない人だっているんだよなと思いを馳せる。

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    2024年11月12日
  • 世界はフムフムで満ちている ──達人観察図鑑

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    神奈川大船ポルべニールブックスでゲット
    SNSで取り上げられてて+職人の心得がテーマでとっても気になってた

    フムフム…!

    付箋貼って読んだよ

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    2024年11月09日
  • おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 世界ことわざ紀行

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    ◼️読んだきっかけ
    もっと自分の気持ちを言い表した言葉がないかと思って。


    ◼️面白かったことわざ

    ◼️鼻が邪魔だと思う像はいない
    他人から見たら大変そうでも、本人は苦にならない

    ◼️きのこと名乗ったからにはカゴに入れ
    言い出したこおは最後までやり遂げろ

    ◼️チャペラを被って世界を歩こう
    自分のルーツを大事に世界に出て行こう

    ◼️ヴィルコラの後に飛ぶ
    前任者がいい仕事をした後、後任は大変だ


    ◼️貝を食べたい人は、殻を開かなければならない
    楽しみを得るためには、労を惜しんではならない

    ◼️良いことをしたら水に流せ
    善行の見返りを求めるな

    ◼️水牛の前でビーンを奏でる
    馬の耳に念仏

    ◼️卵は石とは相撲をとらない
    強いものと喧嘩をするな

    ◼️鴨、米びつに落下
    不運と幸運は予測不能。不運の後には幸運がある。

    ◼️絨毯の寸法に合わせて足を伸ばせ
    身の丈にあった暮らしをしなさい

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    2024年11月02日
  • 戦争とバスタオル

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    銭湯や温泉の話は面白かったが、日本人は戦争の加害者であることを再認識させられる貴重なお話であった。特に寒川、大久野島で毒ガスを製造していたことは知らなかった。今でも苦しんでいる人がおられるとは、何ということか。
    続篇も期待している。

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    2024年10月26日
  • おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 世界ことわざ紀行

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    頭に「?」が浮かぶタイトル、世界のことわざとあらば読まずにいられない。
    小学生の頃は、漫画つきの“ことわざ辞典”を愛読してました。

    あとがき含め79ページ。
    世界のことわざを、日本と比較することでより楽しめた。
    例えば「猿も木から落ちる」。似た意味のことわざが、その国ならではのアイテムで表現されているのがおもしろい。

    日本にない表現も、どういう国民性で、どういう暮らしをしていると生まれるのか、考えるのが楽しいし興味深い。

    表紙からも分かるように、ことわざをイラスト化するとコミカルで好奇心をくすぐられる。
    可笑しくて、何だか可愛い。
    ことばや解釈上から、知らなかったその国の歴史・文化的背景やどういう環境で暮らしているのかが滲み出ていて、著者の体験を交えた解説もおもしろかった。

    金井さんの、お人柄まで感じるような温もりのあるイラストも大好き。
    もっと読みたかったので頁数が少なくて残念。

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    2024年10月09日