金井真紀のレビュー一覧
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現代史必読書というてもよい。
安田浩一さんのあとがき、おわりに、のところに
排他の空気に満ち満ちた、いまの社会に対する私たちの小さな抵抗でもあるから
と。この本の存在意義。安田浩一さんと金井真紀さんが、歩いて出会った人との貴重な記録。
こんなコンセプトで実際にたどり着き出会い聞いて答えて聞いて書き付け、私たちの血肉に、忘れてはいけないものを刻みつけ?お二人の行動力人間力よ。
そしてほのぼのと、人柄を感じる金井さんのイラスト。油断させて、ギスギスしないで、人や物の本質をつく。
排他の空気に満ちたこの国の人の必読書じゃないかな。
装丁も素晴らしい。 -
Posted by ブクログ
もともとは世界の浴場や温泉を巡ろうという企画がぶれて(?)過去の戦争にまつわる日本の負の、そして清算できていない歴史を訪ねる旅と折衷されたような感じ。代表的なのが旧泰緬鉄道の沿線の温泉で、あの過酷な敷設工事のかたわら日本軍や関係者が整備した温泉がいまも残っているという。まさに、温泉のあるところに日本人の足跡あり、傷跡ありという感じ。そうなるとただ気持ちいいとだけは言っていられない。癒しや憩いの場も視点を変えればさまざまな背景や歴史があることを感じさせられた。
瀬戸内の大久野島は戦中、毒ガス工場になっていたという。そこで働いた人たちは、戦後も毒ガスの後遺症に悩まされた人が少なくなかった。毒ガス製 -
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Posted by ブクログ
ネタバレパリのたくさんの素敵なおじさんから、世界や歴史や宗教等まで視点を広げられる本。
見えてない大事なことに気づき、視野を少し広げられるかもしれない本!
▼大事だと思ったのは以下3つ
・歴史を知ること
・今を生きること
・他者を尊重すること
①歴史を知ることは、同じ過ちを繰り返さないことを今生きる人が感じられることであることはもちろん。それと同時に、異なる国や文化や価値観の人を理解することになる。
※例:植民地時代の背景からここで生き、家族のために生きている。差別の歴史があり、そこに対する柔軟な考え方がある。宗教の歴史と家庭があり、それを元にした生き方や考え方がある。
→つまり、歴史とはその人の -
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