金井真紀のレビュー一覧

  • 戦争とバスタオル

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    現代史必読書というてもよい。
    安田浩一さんのあとがき、おわりに、のところに

    排他の空気に満ち満ちた、いまの社会に対する私たちの小さな抵抗でもあるから

    と。この本の存在意義。安田浩一さんと金井真紀さんが、歩いて出会った人との貴重な記録。

    こんなコンセプトで実際にたどり着き出会い聞いて答えて聞いて書き付け、私たちの血肉に、忘れてはいけないものを刻みつけ?お二人の行動力人間力よ。
    そしてほのぼのと、人柄を感じる金井さんのイラスト。油断させて、ギスギスしないで、人や物の本質をつく。

    排他の空気に満ちたこの国の人の必読書じゃないかな。

    装丁も素晴らしい。

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    2022年07月05日
  • 戦争とバスタオル

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    ネタバレ

    今戦争を語るとしたらこういう書き方になるんだなと切り口に感動。読んでもらわないとならないものね。明治維新から第二次大戦に近い年月が過ぎているからこその文章と絵。

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    2022年01月25日
  • 戦争とバスタオル

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    「海のない湘南」寒川町、「うさぎの島」大久野島。化学兵器の製造はどうやっても正当化できない。今はなき銭湯「すずらん湯」、海を一望できる「小沓の湯」。お風呂に入ったつもりでしみじみ歴史を考える。本書の企画を満喫する。沖縄県にただ一つ残る銭湯「中乃湯」。採算度外視、切り盛りするのは1933年生まれのシゲさん。沖縄戦、そして戦後。先の大戦がここにもたらしたもの。忘れさせぬよう続いて欲しい。安田さんの粘り強い取材。想像をかきたてる金井さんのイラスト。語りのリレーはシームレスに流れる。著者のお二人と亜紀書房に感服

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    2022年01月10日
  • 日本語をもっとつかまえろ!

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    三省堂国語辞典の編纂者ならではの言葉に関する発見やモノの見方もあり、良いと思います。

    今回は、「LGBTQ」や新型コロナ関係の新しい用例や言葉についての章もあり、前の巻とはまた違った感じでした。

    可愛らしく面白いイラストも多く、子供向けの本だが、大人も結構楽しめる本だと思います。

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    2021年11月07日
  • 日本語をつかまえろ!

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    日本語のことばについてのあれこれが、可愛いイラストともに紹介されている。
    「分かりみ」や「インフルエンサー」、「令和」など、最近のことばについての解説が面白かった。

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    2021年10月15日
  • 虫ぎらいはなおるかな? 昆虫の達人に教えを乞う

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    虫好きの人たちはみな
    無理に虫に触らそうとしないのがいいね
    虫=可愛い=好きになってほしい=無理強いしない
    まっとうな好きのやり方です
    その優しさの中でも
    著者の虫嫌いはなかなか手ごわく
    相手の申し訳ない と思う気持ちがあっても
    手が動かない・・・という葛藤がコミカルです

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    2020年07月17日
  • 戦争とバスタオル

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    もともとは世界の浴場や温泉を巡ろうという企画がぶれて(?)過去の戦争にまつわる日本の負の、そして清算できていない歴史を訪ねる旅と折衷されたような感じ。代表的なのが旧泰緬鉄道の沿線の温泉で、あの過酷な敷設工事のかたわら日本軍や関係者が整備した温泉がいまも残っているという。まさに、温泉のあるところに日本人の足跡あり、傷跡ありという感じ。そうなるとただ気持ちいいとだけは言っていられない。癒しや憩いの場も視点を変えればさまざまな背景や歴史があることを感じさせられた。
    瀬戸内の大久野島は戦中、毒ガス工場になっていたという。そこで働いた人たちは、戦後も毒ガスの後遺症に悩まされた人が少なくなかった。毒ガス製

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    2025年10月25日
  • 世界はフムフムで満ちている ──達人観察図鑑

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    ゆるーい感じで気軽に読めるお仕事エッセイだった。
    言葉や場面の切り取り方がうまいなーと感じていたら、作者の方は元々テレビの構成作家だったらしく妙に納得。

    沁みる言葉が色々あって気付けば付箋をたくさん貼っていたけど、特に刺さったのは庭師とロッククライマーの人の話かな。盲導犬訓練士の人の言葉にも思わずウルッときてしまった。

    なんとなく落ち込んだ時とかにパラっと読み返したい。

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    2025年10月24日
  • パリのすてきなおじさん

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    ネタバレ

    手当たり次第にパリに住むおじさんから話を聞こうという本。
    でも私にはかなりのカルチャーショック。
    あまりフランスの歴史に詳しくない。
    でもおじさんの話ではそこが需要なポイント。
    パリに住むユダヤ人の話。難民、移民。
    日本に住む私には衝撃的だった。

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    2025年10月17日
  • パリのすてきなおじさん

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    なんだかみんな自分の仕事や趣味に
    こだわりと誇りを持っていて
    それがとても楽しそうで生き生きとしていたなという記憶。歳をとるのも悪くないなと思えた。
    自分もすてきなおじさんを目指したい。

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    2025年10月14日
  • パリのすてきなおじさん

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    フランスの、特に植民地だったアルジェリアとの関係、ユダヤ人でありフランス人である人など、大陸の歴史の中で多様な人々がパリに住んでいる、という感じが面白かった。

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    2025年08月30日
  • 日本語どんぶらこ ことばは変わるよどこまでも

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    言葉についてのコラム集。
    見開きで読めるので、サクサク読めた。
    面白かった‼️
    金井真紀さんのイラストが良い✨

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    2025年08月25日
  • 日本語どんぶらこ ことばは変わるよどこまでも

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    なんだか幼い感じのコラムぽいなと読んでいて思っていたら、あとがきで納得、毎日小学生新聞のコラムを集めたものだった笑。暇つぶしにいいかも。

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    2025年04月27日
  • パリのすてきなおじさん

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    ぜひ、“ニッポンのすてきなおじさん“も書いて欲しい!

    パリのおじさんたちひとりひとりがしっかりとした信念を持っていて、自身のルーツを語れる。読んでいて、なるほど〜と思うことがたくさんありました。
    おしゃれなおじさんの「二分考えれば済むことを、みんな大げさに考えすぎだよ」はたらくおじさんの「静かな心でいれば、強くなれる」名言もたくさん。
    著者の金井さんと案内人の広岡さんが、一層おじさんたちのカッコよさを引き出しているんだと思います。

    私も“ニッポンのすてきなおばさん“になれるように、お洒落と知性を磨いていきたいと思います。

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    2025年03月25日
  • 日本に住んでる世界のひと

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    Googleマップ片手に読んでるとワクワクする♪

    望んで日本に来た人もいれば来ざるを得なかった人もいる 国も違えば住んでいる理由も様々

    この時代にこの国で生まれたことを「運が良かった幸せ~」で終わらせたら駄目だって最近つくづく思う

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    2025年02月27日
  • パリのすてきなおじさん

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    ネタバレ

    パリのたくさんの素敵なおじさんから、世界や歴史や宗教等まで視点を広げられる本。
    見えてない大事なことに気づき、視野を少し広げられるかもしれない本!

    ▼大事だと思ったのは以下3つ
    ・歴史を知ること
    ・今を生きること
    ・他者を尊重すること

    ①歴史を知ることは、同じ過ちを繰り返さないことを今生きる人が感じられることであることはもちろん。それと同時に、異なる国や文化や価値観の人を理解することになる。
    ※例:植民地時代の背景からここで生き、家族のために生きている。差別の歴史があり、そこに対する柔軟な考え方がある。宗教の歴史と家庭があり、それを元にした生き方や考え方がある。
    →つまり、歴史とはその人の

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    2025年02月02日
  • 日本に住んでる世界のひと

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    幸せな微笑ましい話もあったが、どうしようもないこと、もどかしさ、色んなことを考えさせられる本だった。外国の綺麗な部分をみて憧れてきたけど、一方でこんなに酷いことって実際に今も起きてるんだと。

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    2025年01月30日
  • おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 世界ことわざ紀行

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    この本、何気なく読んでみたけどとても面白い!
    世界のことわざと、その国ごとの歴史や文化をサクッと読ませてくれる。「虎に翼」は韓国のことわざで、「鬼に金棒」の意味なのね。イラストもいい感じのユルさで、私もこんなイラスト描きたい。
    外国の話を書いてくれる女性作家がわりと好きなことに気づいた。ヤマザキマリさんやブレイディ三香子さんみたいな。金井真紀さんの他の本も読んでみたいな。

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    2025年01月20日
  • パリのすてきなおじさん

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    おじさんから世界の断片を知った。
    個人的には戦争の歴史を知らなすぎるので、もっと勉強しなければならない。また、国内旅行で満足しているけれど、世界の人と話がしてみたい。

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    2025年01月19日
  • パリのすてきなおじさん

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    ★るつぼのパリ★パリに長年住む日本人ジャーナリスト(広岡氏)を案内人にしたのが成功しているし、彼がその職業にもかかわらず一歩引いて通訳と案内に徹しているのがすばらしい。
    インタビューした人の多くは、パリ以外、フランスの外から来た人。フランスにやって来た人の多くはやむにやまれぬ事情を抱えているのだなあ。著者とは斜めの関係にいる「おじさん」だからこそ、一歩引いて話を聞けるのだろう。そしてやはりイラストが素晴らしい。

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    2024年12月14日