金井真紀のレビュー一覧
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世の中には本当にたくさんの仕事があって、
本当にたくさんの達人がいるんだなぁ!ということを改めて知れる本。
著者 金井真紀さんの観察眼とか相手の達人力の引き出し方がナチュラルにすごくて、読んでるこちらも
フムフムなるほど…!とその世界を垣間見せてもらった感じ。
印象に残った言葉↓↓
映画評論家の方の、
「そうなの。私の靴、ぜんぶかわいいの」
インタビュアーの方の、
「インタビューの前に自己暗示をかけるんです。
私はこれから会う〇〇さんが大好きだ、
目の前にいたら抱きつきたいくらいだ、
実際に抱きついちゃったらどうしよう…
って、本気で考える。
そうしてから相手に会うと、
インタビュー -
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この本をそばに置いて、中学・高校の歴史と社会の教科書を読み直したい!
授業がつまらないなぁ、試験勉強しんどいなぁと思っている学生さんに「こんな本ありまっせ」と紹介しようと思います。
インタビューされるおじさんたちは、みなさんとてもチャーミング。第二次世界大戦を経験した人、移民でパリに来た人、難民として来た人、彼らの語る個人史から社会、歴史が見えてきます。
自分が生きる世界にはどんな歴史があって、誰が傷ついているのか、誰がどんな風に生きてきたのか。これらを想像することは、きっと社会を(あと自分を)少し変えるきっかけになると、この本を通して思いました。 -
Posted by ブクログ
まず目次を見て、身近ではあまり聞かない国籍の人ばかりだなぁという印象。
北マケドニア、バルバドス、アルメニア、東ティモール、セネガル、エストニア、コンゴ民主共和国、などなど。在留人数の少ない国の人を中心にインタビューをし、本作を執筆されています。
日本にやって来た理由も出稼ぎ、宣教師、難民としてなどさまざま。読み終えた感想の一部として、著者の以下おわりのことばがしっくりきた。
『どの人生にも驚くべき局面があり、どの人生にもキュンとなる部分があり、にんげんのドラマはまったく果てしない』
20人の今と、ルーツをたどる話にほんの少し触れただけですが、とても深い大切な話を聞かせて頂いたことを感 -
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金井真紀著者は、このタイトル通り達人観察図鑑で、色々な仕事をしている人達に、インタビューするのだが最後2、昆虫学者は、動物は、寿命がみぢかぃのは、生きる力が強い事だと、心に響きました。最後の解説では、神奈川の鎌倉の本屋では、この本が売れていること、どこから読んでも、良い事読みやすいしこの本は、一瞬でふわっと明るくなるそうだ。金井真紀著者は、人の話を、聞く達人とあり、だからこの本が生まれたのであろうこのタイトル通りフムフムといいたくなる本だ。人間に関して悪いニュースがあると人間の悪い所ばかり目にいくがこの本は、人間は、良いもとだよと、言っているみたいだ、是非読んでいない人は、読んでほしいと思う。
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人生経験豊かな"おじさん"。
そんな"おじさん"をこよなく愛する作者の金井真紀さんが、パリ在住のジャーナリスト広岡裕児さんと共に、パリのおじさん達へインタビューをしていく。
実にそのおじさんの数67人!
インタビューした、おじさん達の似顔絵も毎度描かれており、イメージがしやすく、端的に纏まった文章は、とてもわかりやすかった。
様々なおじさん達の人生、生き様に、私自身もいつからか魅せられていた...
日本とは違い、多数の移民や難民を受け入れているフランスでは、様々な宗教や文化が入り乱れており、その人たちを本当に理解するためには、歴史を理解する必要がある。 -
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金井真紀さん!ファンになりました。世界はふむふむで満ちている!ほんまそうです。恐れ入りました。
☆やり方はいくらでもあると、おばあちゃんは猫でテーブルを吹きながら言った。フィンランド語フィンランド
意外なところに道がある、解決策は1つではないの意味。シスの精神。シスは困難な状況でも、粘り強く進む言うことを言い、フィンランド魂と訳されることも。カルサリカンニ。外出の予定がなく、自宅で1人、下着姿でお酒を飲んでいるときの気持ち。
☆あなたは、あらゆる方法で食べ物を人に分け与えられるようになった!イヌクティトゥット語、カナダ。イヌイットは極寒のなので、食料分配の生徒が大事。大人になると食料を分け与え -
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途方もない努力をしながら日本に住む外国の方々…頭が下がります。
☆海面上昇問題に直面するモルディブ。
☆横浜中華街育ち、元不良の料理人。黄成恵さん。日本で生まれてずっと税金も払ってるのに、選挙権がないのは不公平な気もするけど、どうせ今の政治家に、投票したい人なんていない。
☆チェミョンラン。すぐ帰るつもりが75年、川崎のハルモニ。差別をやめてぷるこぎを食べよう。
☆アイスランド出身アルナイェソンさん。人口が少ないからいろんな仕事を掛け持ちする。よーし、今日も世界を平和にするための仕事をするぞ!
☆エンゲルさん(中国、内モンゴル自治区)東京で起業した人、ルーツは草原の遊牧民
出身を聞かれて、何の -
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試し読み
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タイトルの「おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った」というのはフィンランドのことわざで「解決策は意外なところにある。解決方法はひとつではない」という意味だそう。
タイトルで分かるように
世界のことわざをイラストとエッセイで綴った本
ことわざから世界の生活や風習などもわかって楽しい!
そしてイラストがまたイイ!
あと、エピソードも好き
ベルベル語を守ったベルベル人
花屋さんがないというブータン
ロマ語を捨てなかったルーマニア人
「アフリカの言語は劣っている」と言われて立ち上がったセネガルの知の巨人・ジョップ
などなど…
言語と文化は密接で奥深い
ところ変われば生活も変わる
私も「チ -
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毎日小学生新聞の連載(2017年3月から2019年5月までの分)を元に編まれたもの。連載時のタイトルは「日本語どんぶらこ」。
著者は三省堂国語辞典の編集者でもある飯間浩明さん、そして楽しいイラストは我らが金井真紀さん。
章ごとにテーマだてされ、そのテーマに則した日本語、言葉にまつわるお話しが見開き1ページで納められています。
小学生向けに書かれたものなので、とても読みやすく、楽しく言葉の知識を得られます。
中村彝さんの彝なんていままで知りませんでした。
そんたく、という言葉も昔は良い意味だったとか。
なんで「いちごラーメン」が思いつくのか、金井真紀さんの絵に感心。
また、苦しいのに「だいじ -
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最近、お気に入りの金井真紀さんの2冊目。
日本に住む世界の人達の生活にスポットをあて取材する金井さんのルポとイラスト。ストリートアーティストや料理店の店主だったり、時には日本に駐在する大使館に紹介してもらったり大使直々取材に応じてくれたりと、積極的に飛び回る。この人の行動力とコミュニケーションスキルの高さに目まいがしそうです。
生活の他に、差別、地球温暖化、民主化運動、国の抱える深刻な問題や歴史。国から命を狙われて数奇な運命で日本にきた人だとか、いまだ難民認定されないなんて最悪。
特に、東ティモール、ミャンマー、コンゴ民主共和国の方の話には感じ入るものがありました。
ほんわかムードの読み物だと -
Posted by ブクログ
国語は好きな教科より、嫌いな教科になりがち。
子どもの時にこんな本に出会いたかった。
響きとリズム、音で楽しみ、目で見て難しい漢字を紐解いて覚えてみたり、業界用語や日本の中でも西と東で微妙な違いがある言葉、慣用句やooさん、とつい言ってしまう言葉。
相手に届ける言葉、新しく出てくる言葉の解釈、地名と万葉集と、とても幅広く、子どもだけでなく大人が読んでも、子どもからの質問対策にもなるかと!とても良い面白い。
辞書の編纂者さん、ならではの解説が絶妙でたまらない!イラストもとても可愛く、理解を深めてくれる。ステキな一冊だ!
身近な言葉は4音、樫野有香→かしゆか
コンビニ、ファミレス、パソコンet -
Posted by ブクログ
1974年生まれの金井真紀さん、構成作家から居酒屋のママ見習いを経て文筆家・イラストレーターとして活動されたとか。この本を読んだらもっともっと彼女の事知りたくなってしまいました。
いろんな職業の達人たちのインタビューから100人の人生観を集めて本にするなんて、偏見に満ちた私では到底できないことだし、オープンなハートを持って接しないと根の部分は答えてくれないと思うのですが・・
うん、彼女は天使に違いない。
特にコアな仕事をしている方の話はゾクゾクしました。
緊縛師ってなに、無茶無茶ヤバそうなんですけど、自分が縛られたらもろポンレスハムなんですが拘束を解かれた後の解放感が病みつきになるそうで?の -
Posted by ブクログ
色々な道の達人たちとおしゃべりして聞き取った面白いフムフムが見開き1ページ(正味2ページ)に描かれている。その短さが本当に丁度良い読み物。
でも興味深い言葉があちこちにあっていつもはしないのに付箋を貼りながら読んでしまった。ハッとする言葉、ジーンとする言葉、人生の重みを感じる言葉、すごくたくさんの心に染み入る言葉があった。
例えば
塗装工の「失敗したらひとつ戻ってやり直す」
釣り番組ディレクターの
「イライラしないという才能」
木こりの
「自分しか気づかないほんのちょっぴりの進化」
料理人の
「血は踊る、血は騒ぐ、生きるって血だね」
起業家の「人生、死ぬまで暫定だから」
などなど付箋だらけに