金井真紀のレビュー一覧
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それぞれの国、言語にまつわるちょっとしたエッセイ?も面白いし、その言語の文字もかわいかったり味があったりでみとれてしまう♡著者の言語にまつわる愛の深さも良い。
そういえば、高野秀行の本を読んだ後、とある新しい言語やってみたいなと思った気がしたけど、あれなんだったかな…理由が文字が可愛いからだった気が…文字が可愛い言語ってこんなにあるのか。というか、見たこともない文字、知らない言語ってこんなに多いんだな…。
あとがきに「ことわざ採集の過程で、いろんなことを知りました。宗主国が植民地の言語を力ずくで排除したこと、独裁者に禁じられた言語を亡命先で守った話、すでに消滅した言語について、小さ な言語が消えないように奮闘している人のこと…。ことわざの向こうに、言語や文字をめぐるさまざまなドラマが見え隠れして、そのたびに胸を熱くしました」とあったのも印象的だった。言葉って文化であり、歴史でもあるんだよなぁ。 -
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遠くからやわらかい音楽が聞こえてくる。あれは音楽ではなく、軒下でおしゃべりしている女性たちのタイ語。
あぁ、ここはタイだった。
そんな一文から始まる世界36言語のことわざをヘタウマなイラストと共に紹介。
さて、どんなことわざがあるかな?なんてページを開いた最初の一文を読んで私は過去、海外に旅行した時の独特の空気感が蘇ってきて一瞬ことわざのことなんてどっかいってしまった。
そしてその時の空気感のまま、教えられるとなんだか現地で教えてもらったようなワクワク感が残る。
著者の肩の力が抜けた紀行エピソードが添えられて語られると文化的背景もすんなり馴染める気がする。
全然違う文化で文字でなんじゃこら!?って思うものでも「まぁ、こういうのもあるんだな」って受け入れられるふしぎ。
そんな優しさとゆるさがこの本の魅力な気がしました。
中には文字がない言語のことわざもあったり。
いまも地球上に7000以上も言語があるそうです。
淘汰された言語、禁じられて無くなりかけた言葉を必死で守っていたり、今もなくなりそうな言語があったり…
ことわざの中には人々の歴史と文化とドラマが混じりあっているのだなぁとなんだか胸が熱くなってしまった。
そしてことわざの意味する本質はどこの国でも案外変わらないことを教えてくれました。
良い旅時間でした。 -
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“「これはアルメニア人だけがもっている文化だ、なんて威張っていても、外に出たら同じようなものはあちこちにあるわけです。日本文化だってそう。これこそが日本らしいことだ、日本オリジナルだと思っていても、海外に行けば、別に日本独自のものではないとわかることはたくさんあるでしょう」”(p.69)
“出身を聞かれて、なんの迷いもなく答えられる人は、 それがいかにのんきなことか自覚していない。世界には、自分のルーツをどう表明したらいいかの葛藤を抱えて生きる人がたくさんいるのだ。”(p.122)
“「人が異文化に出会って興味をもつ、理解する、好きになる、その一歩一歩近づいていく過程はとても神聖な領域なの。それをおもちゃにしたらいけない」”(p.194)
「さべつをやめてぷるこぎを食べよう!」(p.89)
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世界のサッカー好きの本。サッカービジネスはいつまで経っても好きになれない。子供の頃Jリーグの熱狂から女子は除外されていると感じた。一部大人の女性が今でいう押し活としてサッカーに取り込まれたものの、我々は参加者ではなかった。体育の授業でサッカーはおざなり程度、最後は本気でやりたい男子と教師のみのゲームになっていた。それが(サッカーを自主的にやりたい女の子は除いて)、少子化でこのままじゃビジネスとして成り立たないとなったら女子サッカー歓迎、スタジアムに女性客も、みたいな流れ。相変わらずサッカー談義となるとサッカーバカに講釈を垂れられる始末。試合自体が面白いことは否定しない。けれど、決して我がこととして捉えられない。
この本を読んでいてもそう。サッカー好きな女性に求められるのは「男装して忍び込む」「ヒヤヒヤしながら旗を振る」ことであり、また異なる性的指向をもつ男性はカミングアウトもできず、バカマッチョの価値観に耐え続ける世界。
本自体は面白く、もちろん自分もスポーツとしてサッカーを楽しめたら楽しいんだろうなあと思ったが、そんな従前の認識を新たにしたのみ。 -
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これまた面白かった。あとがきを読むと、どんな人に話を聞くべきか色々迷走したことがわかるが、確かに華僑の方(中華街)、難民の方、アパルトヘイト時代を知る方、ただの人数じゃなくてテーマで探し出した人たちは面白かった。
そうそう、たしか私が金井さんの本を借りるきっかけはチキチキラジオだった(多分)!私は難民認定を求めている人たちの状況を大学の卒論テーマにしており、その状況を知りながら何もしてこなかった自分の情けなさをここ数年恥じている。その実情を知っていたのに。これは本当に共犯レベルのバイスタンダー。何かしなければなあ。何ができるだろう。金井さんの本を読んで早く行動に移したい。 -
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色々面倒な世の中である。本が好きで本の話をしていたら、本好きの人はああだこうだとハンを押したような陰口を書かれたり、もう人のことなんかどうでもいいじゃんと思うのだが、私は人に色々言われやすい人間らしいから仕方ないのか。いやもう心の声は誰も聞かれないところに留めておいて欲しいのだが、みんな相手にぶつけないと気が済まないのね。ストレス溜まってるのかなあ。それはさておき。
そんな自分と筆者を一緒にするつもりはないが、金井さんはおじさんを見極める目がある、外国が好き、人が好きという、自分の好きを貫いていて羨ましい。
きっとこれを企画として出版社に持ち込んだりするからには企画力があり、私とは雲泥の差があるのだが、色々言われる組に違いないと同類の匂いを感じる。でもその好きという点と点を繋いで、何かうっすらとではあるが面を見せてくれる力。
このパリのおじさんが先でその後でテヘランの女に続くのだが、取り上げる人物の背景に時事問題(パリの同時テロや、宗教問題)があるので少し古びている部分はあるものの弱者やマイノリティへの関心、丁寧に気持ちを向ける姿勢は同じ。そしてその温かさや好奇心はテヘランでパワーアップしている!両作とも読んで良かった。
一人異色なのはやはりホロコーストでご家族を亡くしたおじさんの懐古。自分だけがフランス国籍で自分だけが数多い子供の中からレジスタンスの人に救われて、自分だけが生き延びてしまったという。こちらの感受性も麻痺しているのではないかと反省しているところに改めて証言を聞くことができて、今の政治的立場やらなんやらとは別にして忘れてはいけない体験談であることは確か。
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パリに住んでいる“おじさん”にインタビューしたものをイラストと共にまとめたもの。
それが、こんなに面白い本になるなんて♪
『パリは人種のるつぼ』
ひとつの都市に、まずこんなに多種多様な人たちが暮らしていることに驚く。
世界中からさまざまな人種がパリにやって来て、一人一人その人だけの事情と歴史がある。
そんな彼らの唯一無二の経験から出た言葉には、深さと重みがありました。
金井さんの相手の話を引き出す力によるものなのか、そもそも出会う力なのか、実にフレンドリーで魅力的なおじさまたちがたくさん!
親近感を感じさせる雰囲気。その語りはどれもこれも実に深くて興味深く、どんどん話に引き込まれていく。
もちろん目を背けたくなる悲しい過去もあるけど、みんな地に足をつけて、前を向いていて、エネルギーに満ちているのを感じます。
人生って面白いなぁと思います。
そして、人って逞しいなぁとも思う。
文に添えられている金井さんのイラストも、味があってすごく好き。
面白かったです! -
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ネタバレ私は今日本にいて、『パリのすてきなおじさん』という本を読んでいる。
しかしそこは私が想像していたエッフェル塔のパリではなく、色んな国籍の人、バックグラウンドを持つ人たちのお話だった。特に印象に残ったのは75年前「隠れた子ども」だったおじさんの話。これまで『戦場のピアニスト』や『コルベ神父』などアウシュビッツの話は観たり読んだりしてきたけれど、おじさんから語られるユダヤ人としての戦時中の生き方は心を打たれるものがあった。私はまだまだ知らない、知ろうとしないといけないと思った。
他には解説付きでパリで起きた同時多発テロの話や、アフリカから移住してきた方のお話もあり、読み応えのある本だった。 -
Posted by ブクログ
パリでおじさんに話を聞き、そのおじさんの話をイラストと共にまとめたエッセイ。
「はじめに」の時点からすでにおもしろい。著者の親しみやすい書きっぷりから楽しい本の予感がしたが、大当たりだった。旅行記などはよくあるが、おじさんをまとめるというのはなかなか斬新で、おもしろかった。以下、一部抜粋。
『経験を積めば積むほど、「選おじさん眼」は磨かれた。気づいたらわたしは無類のおじさんコレクターになっていた。(略)
商売道具である好奇心、と広岡さんが自在に操るフランス語、とわたしの選おじさん眼。この三本の矢を携えて、パリの街を歩きまわり、おもしろいはなしをしてくれそうなおじさんを探した。』
カテゴリーも、おしゃれなおじさん、アートなおじさんなどさまざまなジャンル。
フランスという国だからこそ、フランス生まれの人やアルジェリア、マリから来た人など生まれや育ちが異なる人も多く、新鮮だった。
各章の間にはアルジェリアとフランスの関係や、移民についての解説もあり、フランスという国をさらに理解することができる。
おじさんのまとめという軽い気持ちで楽しく読んでいたが、マリからきて数十年を妻子と離れてフランスで過ごすおじさんや(マリの出稼ぎコンシェルジュ)、ユダヤ人として迫害されたフランス国籍をもつおじさん(「隠れ子ども」だった人)など、一見普通に過ごしているおじさんでも色々な思いを抱えていた。
特に、章『「隠れ子ども」だった人』のおじさんは自分だけがフランス国籍だったことで両親と兄弟と離れ、奇跡的に生き延びた、ロベール。著者と同じようにユダヤ人迫害はドイツで起きたものとばかり思っていたので、フランスでもあったということを恥ずかしながら初めて知った。ロベールは父から「ユダヤ人であることを忘れるな」と最後に言われたにも関わらず、真面目に働いていれば神が助けてくれるというユダヤの教えが闘いを放棄するように思えたロベールは、ユダヤ教の信仰をやめた。それに罪悪感を持ちながら生きる姿に、ユダヤ人虐殺は決して過去ではなく、今もなおその苦しみを持ちながら生きている人がいて、繰り返してはならないと痛感した。
日本は島国であるし、民族をあまり考えることはない。移民問題や民族対立はニュースなどでは見てもどこか自分ごとと捉えられないのが実情だと思う(少なくとも私はそうだった、反省)。フランスの人々にとっては当然自分ごとで、普段街中を歩いている人に話を聞くだけでこれだけの思いがあるというのには驚いたし、私が自国のことについて聞かれてこれだけのことが話せるだろうか、と思った。
民族的なこともあるからこそ、今を生きることに強い思いをもっているのかも、と考えさせられた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ知りたい出来事から逆算して人を探そう。
はじめに で書かれている金井さんの得意技。金井さんを唯一無二にするスキル、いや圧倒的個性。忘れたくない秀逸なインタビュー。たまたまかもしれない出会いを堅固な関わりとしてロックする金井さんに痺れる。ので細かいメモを残す。
イタリアのティフォージ,チフス患者と呼ばれる熱を患うようにしか見えない熱狂的サポーターのティノさん,お母さんは女だっていろいろあるんだから男が外に出かければいろいろあるのが当たり前と。そしてゴッドファザーのように、イタリアでは家族や同じ街,団地に暮らす人々が共同体,家族のように助け合い支え合っている,当たり前のように!!
ブラジル移民のお孫ちゃんであるクラウジオさん。移民した親祖父母世代がしっかりとブラジルで生活基盤持ちブラジルの人らしく暮らしている様子がわかる。そしてまたクラウジオさんは日本に来て日本の暮らしや仕事ぶりを覚え、念願の推しチームと日本で会うこともできたそうだ。
1976年南アのソウェト蜂起の年にソウェトでうまれたサンディレさん。素足でボールを蹴る少年時代。10代の頃は反アパルトヘイトのデモとトイトイというダンスとコールアンドレスポンスで抗議する行動の毎日。ついにマンデラの解放、ソウェトのスタジアムでマンデラ解放歓迎集会,マンデラのソウェトへの帰還、、、その後のマンデラ大統領誕生、アパルトヘイト終焉で変わったこと得たものは、言論と表現と行動の自由と微笑むサンディレさん。羨ましくないか、我々カネにあかして名誉白人なども侮蔑されながらそれを喜び、日本では社畜,忖度の民。アパルトヘイトに同情していたかもしれないが同情されるのは我々だろう、、、そして金井さんは南アサッカーにおける呪術師の重要性まで掘り当てるのだ。脱帽。
マレーシアのハクさん。サポーターグループは4000人以上の大所帯,イスラムの教えを守る大軍団は礼儀正しく挨拶し歌いスタジアムで応援する。イスラムの教えだけではなく、喧嘩や警察とのトラブルから学びの結果らしいということも,今のアップデートされ裕福なマレーシアさもありなんと思う。
番外編の日本人,ジョホールバルの芝生の達人廣井功一さん、海岸しかもジョホールでいきなり起業のかっこよさ。
メキシコチワワ州のロヘリオさんは麻薬戦争の激戦地フアレスのサッカーファン、真面目な仕事性格キリスト教の信仰も厚いが麻薬戦争の巻き添えになり左目を撃たれるとは。前向き不屈の,あくまで助け合い精神で生きる男。ユニセフ支援金と寄付で運営するfutbol mas という移民の子どもにサッカー教えるNGO。グリーンカードブルーカードで子どもたちを褒めて育てる。このような真摯で苛烈な人がおられて、サッカーをネタに金井さんがこの人を知り巧みなコミュニケーションで素敵な話生死に関わる稀有な身の上そんな話を聞き出し日本で漫然と暮らす私がそれを読めるなんて奇跡だろ。
イランの女性、父親の素晴らしい人格で女性ながらイランでやりたいようにやり,生きたいように生きる。淡々としているがほんとは大きな負担,さまざまな苦労があるだろうと察する。金井さん曰く、自由を与えられている私らよりよっぽど意思的に生きている。この出会いからイランの女性を書いた本に繋がるのかな,と思うと本当に自由に生きる,自由な意思を実現する金井さんとゴルロフさんに乾杯!って叫びたくなる。
ロンドンのジョーさんの話は過激過ぎるワイルド過ぎるロンドンのサッカーファンと選手の話そしてサッカー選手にならずいろんな仕事にトライし熱血教師になり,できないと言わない人生を選択し生徒にも教えている。
国を持たない最大の民族クルド人,イラクやトルコなどで厳しい差別弾圧攻撃を受け世界に移住しているがスウェーデンにクルド人サッカーチームが活躍しているとは。こういう話はやはり金井さんからしか聞けない!リーグにサッカーチームがあるくらいなので,排他的イジワル日本とは違いスウェーデンではクルド人がクルド人として生きていける、仕事も住まいも見つけやすい、だからスウェーデンに移住した、と。耳が痛い。ヨーロッパでも,外国人排除が広がりつつあるが,良いところはそのままに、そして日本はダメなんだから他の国にきちんと移住できるところはあり続けてほしい。そして金井さんのクルドご飯のイラストの美味しそうなこと。
コンゴの産婦人科医ムクウェゲ氏の甥っ子が徳島でプレイしているとは。あらためてムクウェゲ氏の崇高な仕事、信念、行動力のすばらかを再確認。コンゴ内戦に巻き込まれて70人を超える大家族で逃避行、着の身着のまま内戦状態のコンゴからノルウェーに戻れば移民はアライバルから手厚い保護とサポート。
ギリシャのサッカーは経済危機と無縁でなかった。致し方なく海外へ移住した人も多くインターネットで故郷のサッカーゲームを見ている人も多いだろうと。
スペイン性的少数者のサポータークラブ。
サッカーに伝統と熱狂があればこそそこでは先入観偏見ジェンダーバイアスが当然のようになる。世の中進んでもマッチョワールドのサッカー界隈はなかなか変化しない、だから女性やマイノリティはサッカーをやるのもサポーターをやるのもまだまだ大変。
鹿島アントラーズのサポーター。自立生活センターの稲田さん。鉄道で車椅子でスタジアムに行く,障害者を可視化しでバリアフリーを進める作戦。日本でもサッカーサポーターとして闘う現場がある。
アルゼンチンブエノスアイレスのカップルの話。マテ茶はコーヒーと蜂蜜が入っていてもちろん回し飲みをする?!どの国の家族も祖父から父、父から子へと応援するチームを無事そのまま引き継いでいけるか,痩せ我慢したり喧嘩にならないか、にかなり注意と期待がはらんでいる。
全編金井真紀ワールド全開。初出はフットボール批評という雑誌に連載のようだ。かっこいい雑誌があるんだな。
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Posted by ブクログ
著者の温かみや親しみのある文章を通して、異国の人たちのお話が、柔らかく心に入り込んでくる。
世界史や世界情勢に疎い私でもこの本はとても読みやすくて、色んな国の人たちの色んな事情を知ることができる良書でした。
異国にルーツがある方と接する機会のない私にとっては、どの話も新鮮で面白かったり考えさせられたりするところが沢山あり、読んでいくうちに視野が広がっていく感じがした。
読み終わる頃には、「もっと人に優しくなりたい」「自分に出来ることを見つけて行動に移したい」という気持ちになり、この一冊を通して自分が少し成長したようにも思う。読んで良かったですし、続巻が出ることがあったら、ぜひ読んでみたいです。 -
Posted by ブクログ
世の中には本当にたくさんの仕事があって、
本当にたくさんの達人がいるんだなぁ!ということを改めて知れる本。
著者 金井真紀さんの観察眼とか相手の達人力の引き出し方がナチュラルにすごくて、読んでるこちらも
フムフムなるほど…!とその世界を垣間見せてもらった感じ。
印象に残った言葉↓↓
映画評論家の方の、
「そうなの。私の靴、ぜんぶかわいいの」
インタビュアーの方の、
「インタビューの前に自己暗示をかけるんです。
私はこれから会う〇〇さんが大好きだ、
目の前にいたら抱きつきたいくらいだ、
実際に抱きついちゃったらどうしよう…
って、本気で考える。
そうしてから相手に会うと、
インタビューはきっとうまくいきますよ」
あとがきの金井さんの、
「一見わかりにくいすごさを持っている人が、
この世界をとてもいい世界にしていると
わたしは思います」
「わかりにくいすごさを見つけるのは楽しい」 -
Posted by ブクログ
まず目次を見て、身近ではあまり聞かない国籍の人ばかりだなぁという印象。
北マケドニア、バルバドス、アルメニア、東ティモール、セネガル、エストニア、コンゴ民主共和国、などなど。在留人数の少ない国の人を中心にインタビューをし、本作を執筆されています。
日本にやって来た理由も出稼ぎ、宣教師、難民としてなどさまざま。読み終えた感想の一部として、著者の以下おわりのことばがしっくりきた。
『どの人生にも驚くべき局面があり、どの人生にもキュンとなる部分があり、にんげんのドラマはまったく果てしない』
20人の今と、ルーツをたどる話にほんの少し触れただけですが、とても深い大切な話を聞かせて頂いたことを感じた。
そのどれもに強く引き込まれました。
遠い国の風景にワクワクしたり、彼らの目線を通して意外な日本の姿に気づかされたり、彼らやその家族の生きる姿勢に背筋が伸びるような場面もあった。
そして、痛ましく悲しい歴史など無知であることも自覚しました。
彼らだからこその着眼点や感じ方があっておもしろかったし、初めて知ることもいっぱいでした。
読みやすく端的でわかりやすく、スキマ読みにもピッタリ!
金井さんのイラストも味があって好き♪
一人一人の人間ドラマが愛おしくなってきました。
もし続編がでたら読みたいです。