春暮康一のレビュー一覧

  • 一億年のテレスコープ

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    ネタバレ

    観測できる世界は宇宙からまた違う果ての宇宙までどこまでも広がっていて、想像以上に多くの生命体が存在して、その生命体を観測することで社会を知り、また大きな別の生命体が存在することがわかったのならどうするか。地球人はちっぽけな情報体のひとつにすぎないし、宇宙旅行を安全なコースで行ったって新たに掴める情報は少ない。観測しなければ何も見つからないから、遠くへ行き観測をすることを繰り返す。主人公は望む、その名は遠くを見ることと親に与えられたとおりに。疲れるような長い話だが、望は情報の全てを使って延々と観測する。観測し終える日は来ないと理解して全てを注ぎ込んでいる。

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    2025年01月25日
  • オーラリメイカー

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    「一億年のテレスコープ」から「法治の獣」ときて、作者さん三作品めの「オーラリメイカー」。異星生物との接触など「法治の獣」収録作に繋がる記述もあり、大きく世界観としてはパラレルに繋がっている感もあり面白い。スケールは「一億年の〜」のように壮大で、章ごとにさまざまな視点で、時間軸を行ったり来たりするので、大枠が見えてくるまで、前のほうを見返しつつ読む必要があり時間がかかったが、後半はなるほどなるほどと一気にクリアに読むのが楽しくなるので、あまり深く考えずに読み進めるといいかも。

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    2024年12月03日
  • 法治の獣

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    少し硬いかな。ファーストコンタクトの短編集。20世紀のファーストコンタクトに比べると、生物がかなり凝っていて、コンタクトをとるルールが随分と科学であっても倫理的。

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    2023年07月22日
  • オーラリメイカー

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    2022-06-02
    「法治の獣」読んだ勢いでイッキ読み。
    表題作はステープルドン的な超広大超タイムスケールの力作。ここで描かれた《連合》の行き着く果てと同じくらい、《知能流》の行き着くところも読んでみたい。
    同時収録「虹色の蛇」は、ヴァーミリオンサンズを思わせる美しさが染みる。あれとは違って多分にウェットだけど。

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    2022年06月03日
  • 法治の獣

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    2022-05-27
    ファーストコンタクトしない短編集
    文化汚染の問題を見事に生体汚染にまで外抽した佳作。集合知性ってもうそれだけではアイデアにはならないネタを丁寧に積み上げている。
    思わずデビュー作「オーラリメイカー」ぽちっちゃったよ

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    2022年05月27日
  • 法治の獣

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    昔の宇宙ものでは、未知の惑星に降り立った宇宙船の乗組員が、「酸素がある」の一言で宇宙服まで脱いでしまうという描写が結構あった。今の感覚ではとんでもないが、映像系ではやっぱり宇宙服はジャマだ。というので「危険な微生物は存在しない」とエクスキューズを付け加える場合もあった。つまり此方が汚染する方は気にもしないというわけだ。元々ある種の宇宙SFが抱えていた植民地主義的な感覚がこの辺に表れてると、告発調で言ってもいいのかも知れない。この短編集に登場する科学者たちは、そうしたことに極めて自覚的で、細心の注意を払って、異性の生態系に接触する。それでも、ややこしいことは幾らでもおきてしまう、というお話が続く

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    2022年04月29日