【感想・ネタバレ】オーラリメイカーのレビュー

あらすじ

【第7回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作】遠い未来、人類を含む天の川銀河の知的生命体による文明群は《水-炭素生物連合》(アライアンス)を結び、人工知性の文明ネットワーク《知能流》(ストリーム)に対抗していた。あるとき、《連合》の調査団は銀河の辺境の恒星系を調査する。この系は明らかに高い技術力を持つ文明によって改造されていた。しかし系内をいくら探してもこの恒星系を作り上げた知的生命体は発見できなかった。調査員の一員のイーサーは、彼らが知的文明ではなくもっと別の何かなのではないかと考え、《知能流》に加入して独自に調査を続ける……宇宙に存在する知性の本質を問う宇宙ハードSF。短篇「虹色の蛇」を同時収録。

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Posted by ブクログ

ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作品 他短編1
『法治の獣』で星雲賞を受賞した春暮先生の単行本デビュー作

遠未来、知性生命体を求めて星系外へ拡散してゆくソラリアンを描くハードSF
硬質な手触りの宇宙観に萌えます

この後「完全版」を拝読します
どんな物語に成長しているのか楽しみです
期待値MAX⤴︎

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2023年08月12日

Posted by ブクログ

このジャンル、ハードSFというのか。知らなかったー。読み始めてしばらくは状況を掴めなくてあわあわしちゃった。とはいえ、三体ほどの壮麗さやスケール感はないけど、面白かった。同じ作者の別の作品も読んでみたい。

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2024年08月26日

Posted by ブクログ

オ―ラリメイカー:壮大なスケールで物語が展開され、最初は理解するのに精一杯だったが、最後は何とかなった。星系のスケールで播種をめざす生命体のアイデアは昔からあるが、本能で播種を行う生命体とそれを観察する知性体というのは面白い。惑星間航行を容易にする惑星エレベータとか、恒星系を丸ごと船にするというアイデアは初めて知った。太陽系惑星まで、銀河系内、他の銀河で宇宙旅行の難易度は大きく違うのですね。ヤマトだとワープがあれば同じなのですが・・・
虹色の蛇:稲妻の惑星での生意気な少年と外交官の話。誘雷樹と彩雲が見えるよう。短編アニメ向きのおはなし。
文庫本では改訂されているらしい。読まねば。

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2023年07月12日

Posted by ブクログ

惑星軌道を操作するほどの知的生命体がいるはずなのに、肝心の生命体がまったく見あたらない。
…というSFミステリかと思いきや、そこは意外にあっさり。
主題は、生命が生まれながらにもつ利己的と言える力強さ。
併録の短編も、広大な地平と鮮やかな彩雲がきらめく異星の情景描写がすてき。

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2021年01月28日

Posted by ブクログ

「一億年のテレスコープ」から「法治の獣」ときて、作者さん三作品めの「オーラリメイカー」。異星生物との接触など「法治の獣」収録作に繋がる記述もあり、大きく世界観としてはパラレルに繋がっている感もあり面白い。スケールは「一億年の〜」のように壮大で、章ごとにさまざまな視点で、時間軸を行ったり来たりするので、大枠が見えてくるまで、前のほうを見返しつつ読む必要があり時間がかかったが、後半はなるほどなるほどと一気にクリアに読むのが楽しくなるので、あまり深く考えずに読み進めるといいかも。

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2024年12月03日

Posted by ブクログ

2022-06-02
「法治の獣」読んだ勢いでイッキ読み。
表題作はステープルドン的な超広大超タイムスケールの力作。ここで描かれた《連合》の行き着く果てと同じくらい、《知能流》の行き着くところも読んでみたい。
同時収録「虹色の蛇」は、ヴァーミリオンサンズを思わせる美しさが染みる。あれとは違って多分にウェットだけど。

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2022年06月03日

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