木江恭のレビュー一覧
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めちゃくちゃ好きな話だった。面白い!
「鬼」という分かりやすいモチーフを使うところに厨二心がくすぐられる。アニメになりそうだな、と思った。
人間の汚いところを書いてやる、という意気込みを感じた。小説のキャラクターなんてどこかしらに嘘くささがあるものだと思うけれど、この小説の登場人物たちは、限りなくナマモノの生き汚なさを持っていたように思う。好きです。
この一冊で全部が全部スッキリ終わらないです。でもそれって、続編が出る可能性がある、ってことなんじゃないのか?とワクワクしています。文庫にもなったってことは、売れているんですよね? ぜひぜひぜひ! 続編! 読みたい! -
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ミステリーはあんまり読んできませんでしたが、
軽めのミステリーな感じで読みやすかったです。
主人公の母が残したおとぎ話もとい
自分の人生譚。
これをクラスメイトの子と読み解いていくことで
母の死の真相に迫っていく様は読んでいて面白かったです。
おとぎ話に例えて書かれた物語たちも良くできてるなぁと思いました。
目線が変わるだけで解釈が全く変わってきたり。
小説ならでは仕掛けや日本語ならではの仕掛けもあったりで、よく思い付いたもんだと感心しました。
一度じゃ物足りなくて2周目を読み返しましたが
同じく楽しめました。
ただ、作中の重要な急展開シーンがあっさりしててちょっとパンチに欠けたかなと。
そこだけ違和感ありましたがここは個人の感じ方かも。
総じては楽しんで読めました。 -
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事故で亡くなった母が書いたおとぎ話の謎を
解いていくシスターフッドもの
実際におとぎ話も載ってて、
短いながらもどれも良かった
5つもあるので、お得な気分になる
最も多感な時期の女子2人に
この謎は少々キツイかもしれない
と当初は思ったが、何も言うまい
所々、少し違和感もあったり、
道中の展開にも驚いたが、
最終章ですーっと染み込んだ
プロではなく、あくまで素人の母が
趣味で書いてたものっていうのがミソで
このおとぎ話が、商業出版として
世に出てたら萎えてた
そうではないのが良かった
シスターフッド+ミステリー+おとぎ話+最終話
バランスが素晴らしかった
日下明さんの装画とタイトルも良き✨
全6章あるが、
1章30分の2話構成で
「氷菓」みたいな学園ミステリーで
アニメ化したら、凄く映えそう
それくらい良く出来てた
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Posted by ブクログ
6人の著者による恐怖短編集。お目当ての斜線堂有紀作品は「輪廻の果てまで愛してる 現代の短篇小説 ベストコレクション2025」で既読でした。読み心地はあまりよくない系です。中学校以上。
「カタリナの美しき車輪」斜線堂有紀
「かんのさん」尾八原ジュージ
越した先の隣家には"かんのさん"という何かがいて、近隣の人たちはそれを見たいがために捧げ物をするのだ。
「夢見鳥」木江恭
私の所属する営業五課に来た深山蝶(ひらり)は仕事のできる子で、私を慕ってくれる。でも彼女のいく部署では偶然とは思えない頻度で不幸があるらしく…。
「やどりこ」櫛木理宇
目が痛くて受診している私。何かよからぬ疑いがあり再受診することになる。眼帯をして出社すると、"フコウさん"が復活したのかと思ったと言われる。そう呼ばれる手付かずで残された彼女のロッカーを開けて見つけたものは…。
「嚙み砕くもの」芦花公園
大輔は頭が悪いと自覚している。一族はみんな有名私立医大を卒業している。自分のIQは境界知能らしい。家族は優しく中卒でぶらぶらしていても咎められない。そんな生活で出会った人に歯を求める怪異のような存在を使う仕事に巻き込まれていく。
「さなぎおに」皮肉屋文庫
人里離れた山岳地帯の僻地にある場違いなドーム状建造物。普段は人がいないのに、年一度の総会に使われていた。そこに忍び込んだことのある相田さんに話を聞くと…。 -
Posted by ブクログ
ホラーアンソロジー。どれも短めの話なので、サクサク読めた。
斜線堂有紀さんの「カタリナの美しき車輪」は、今の時代性や話の展開やタイトル、どれもが自分好みでとても良かった。
尾八原ジュージさんの「かんのさん」も、得体の知れないもの、得体の知れないルールに日常が染まっていく感じが読んでいてゾッとした。
皮肉屋文庫さんの「さなぎおに」は情報が断片で、原因となる怪異の正体や何が起こったのかなど、読者の推測に委ねられる割合が大きいと感じた。私は一読ではよく分からず消化不良に感じたが、その実話怪談っぽい読み味が好みの方には刺さる話だと思う。
全体的に満足度の高い本だった。 -
Posted by ブクログ
全ての話が不気味過ぎて、想像するのも憚られるほどのホラー作品だった。よくテレビでやっている某ホラー番組に出てきそうなお話が詰まっている。
特にお気に入りのお話は、「かんのさん」で、家族が新居に引っ越すという日常作品なのだが、私は生まれ育った地域から未だに離れて生活をしたことが無いため、新しい地域への引越しのイメージがこの作品によって型取られることで、自分に起きたらどうしようと不安になって、感情移入を他の作品と比べてすることができた。
しかし、不気味すぎるが故に想像したくないこともあってか、誰のセリフか分からない箇所があったので、再読する際は1文1文丁寧に想像しようと思う。。 -
Posted by ブクログ
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あぁ、読まなきゃ良かった
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ホラー小説が6作品。
私は斜線堂有紀さんが読みたくて買いました。
そして個人的にはホラーはあまり得意ではないので
他の人の分どうしようと思いましたが、
私的にはそこまで怖くなく作品を楽しめました。
怖いっていうより、気味が悪い感じというか。
「かんのさん」が一番印象に残ってます。
アニメで映像が浮かぶというか。
めっちゃ怖いのは嫌だけど、
でも怖いもの見たさで気になる、
夏だしホラーも読んでみたいかも、
という方におすすめです! -
Posted by ブクログ
「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」「人でなしの弟」「さかなの子」「メーデーメーデー」の4篇からなる短編集。これが作者のデビュー短編集というから驚き。恐るべき新人です。
「ベアトリーチェ・・・」は、娘の裸体画像を残して変死した美術教師の倒錯的な欲求と、事件を追う女性刑事の心に巣くう過去のトラウマが重層的に描かれぞくぞくする。ファム・ファタール、六条院、そして肖像と倒錯を際立たせる小道具が効いていてクセになりそう。
「人でなしの弟」は何者かに兄を殺された弟が知ることになる兄の真実の姿。両親の代わりに自分に愛情を注ぎ育ててくれた兄は人でなしだったのか・・・。これはすごい。ゾクゾクした。”濾過された愛情”を受けていた弟とその陰で踏みつけにされていた者たち。表と裏、善と悪、人の本質とはどちらにあるのか。正に深淵を覗くものは深淵から覗かれるのだ。
「さかなの子」は、父親を堤防で殺された不登校の中学生を親身になってフォローする教師目線で描かれる。父親は何故殺されたのか。殺したのは誰か。週刊誌の記者と名乗る男の登場で、徐々に明らかになる真実。
ラストで記者を名乗る男が畳み掛けるように吐き出す言葉。糾弾し、炙り出す人の醜さ。深淵の怪物を覗きながら、怪物に覗かれてこちらの心も丸裸にされてしまうような不安。これ、最高!大好物!
最後の「メーデーメーデー」はちょっといい話にもっていった感が残念過ぎる。最後まで不気味な怪物のまま振り切って欲しかった~