木江恭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
めちゃくちゃ好きな話だった。面白い!
「鬼」という分かりやすいモチーフを使うところに厨二心がくすぐられる。アニメになりそうだな、と思った。
人間の汚いところを書いてやる、という意気込みを感じた。小説のキャラクターなんてどこかしらに嘘くささがあるものだと思うけれど、この小説の登場人物たちは、限りなくナマモノの生き汚なさを持っていたように思う。好きです。
この一冊で全部が全部スッキリ終わらないです。でもそれって、続編が出る可能性がある、ってことなんじゃないのか?とワクワクしています。文庫にもなったってことは、売れているんですよね? ぜひぜひぜひ! 続編! 読みたい! -
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Posted by ブクログ
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あぁ、読まなきゃ良かった
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ホラー小説が6作品。
私は斜線堂有紀さんが読みたくて買いました。
そして個人的にはホラーはあまり得意ではないので
他の人の分どうしようと思いましたが、
私的にはそこまで怖くなく作品を楽しめました。
怖いっていうより、気味が悪い感じというか。
「かんのさん」が一番印象に残ってます。
アニメで映像が浮かぶというか。
めっちゃ怖いのは嫌だけど、
でも怖いもの見たさで気になる、
夏だしホラーも読んでみたいかも、
という方におすすめで -
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Posted by ブクログ
「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」「人でなしの弟」「さかなの子」「メーデーメーデー」の4篇からなる短編集。これが作者のデビュー短編集というから驚き。恐るべき新人です。
「ベアトリーチェ・・・」は、娘の裸体画像を残して変死した美術教師の倒錯的な欲求と、事件を追う女性刑事の心に巣くう過去のトラウマが重層的に描かれぞくぞくする。ファム・ファタール、六条院、そして肖像と倒錯を際立たせる小道具が効いていてクセになりそう。
「人でなしの弟」は何者かに兄を殺された弟が知ることになる兄の真実の姿。両親の代わりに自分に愛情を注ぎ育ててくれた兄は人でなしだったのか・・・。これはすごい。ゾクゾクした。”濾過され -
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