吉田太一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
遺品整理業をされているこの本の著者が、親から引き継いだ不動産について相談を受けることが多く、親から財産を引き継ぐときの注意点について解説した本です。
私もこの本を読むまでは、親が住宅ローンを完済していれば、その不動産やマンションを引き継ぐことは問題無いと思っていましたが、住宅ローンを完済していない相続人が、マンションを相続して維持していくことは大変であることが、改めて理解できました。
固定資産税に、マンションの管理費、1年間でどの程度になるのか、相続する前にすぐやるべきこと、として挙げられています。とても考えさせられる本でした。
以下は気になったポイントです。
・単身者が、年齢を問わず住まいとして選択するのは、交通の便の良い駅前のマンションしかない(p28)
・リゾートマンションは、物件自体の価格は10万円でも、入居時に別途100万円、年間数十万のコストがかかるので、年に宿泊費を30万円使っても、設備が整ったホテルのほうが断然お得(p31)
・たとえ1円で落札しても、数百万円単位に膨らんだ滞納共益費の負債を落札者が承継することになる(p32)
・全区分所有者の5分の4が賛成すれば建て替え可能だが、容積率に余裕がないマンションだと、建築費は100%区分所有者負担となる(p47)
・住宅建設の経済効果は非常に高く、これを停止すると、空き家問題以上の社会問題となる(p52)
・固定資産税は、地方税収の50%前後を占めるので、簡単には逃げられない(p61)
・相続放棄は、相続開始を知った日から、3か月以内に相続放棄の手続きを裁判所へ申し立てなくてはならない(p62)
・田舎の中古住宅が売りに出ているということは、その家に住む人がいなくなったということ(p74)
・不動産の所有とは、その後の管理費用や固定資産税を払い続ける責任を負うということ(p75)
・修繕積立費と管理費の合計が3万円のマンションの場合、1年で36万円、30年で1080万円であることを認識しておくこと。マンションの耐用年数47年を考える(p99)
・法定耐用年あ、鉄筋コンクリート(RC)で47年、重量鉄骨34年、木造22年、過去の統計上の平均建て替え時期が基準となっている(p101)
・劣化対策等級があり、等級3の場合は、おおむね3世代(75-90年)、等級2の場合は、おおむね2世代(50-60年)、等級1の場合は建築基準法ぎりぎりである(p101)
・分譲マンションを購入する場合は、しっかりとした施行会社の建設したマンションで、管理組合がしっかりしていることを確認する(p117)
・これからの時代は、子供がいても丈夫な範囲の狭めの部屋、戸数の多いマンション、駅近く、新築、価格が高めのしっかりした施行会社が建築した物件にすること(p168)
・2040年までに、20-39歳の女性人口が半減すると予想される自治体は、消滅可能性都市と言われている。全国約1800の市町村のうち、約半数の896が該当する(p171)
・2013年、住宅全国総数6063万戸のうち、820万戸が空き家であり、空き家率は13.5%で過去最高。賃貸住宅の空き家率は18.9%(p172、180)
2015年8月16日作成 -
Posted by ブクログ
遺品整理専門業者のキーパーズ代表取締役、吉田太一さんの本の続編。
天国へのお引っ越しを合い言葉に、遺品整理業をしている吉田さんが、様々な仕事の現場から感じたことを書かれている本。
このシリーズには、様々な理由でなくなられた方が出てきますが、老老介護の末、先に子どもの方が亡くなってしまい残された親も介護を受けられないまま死に至るケースなど、現在の日本の高齢化社会についてとても心配を感じさせます。
死の数だけそこに至る要因はあるわけですが、もう少し親子の縁、親戚の縁、地縁があれば死後一週間以上も放置されなかったのに……と思わされました。
著者の吉田さん、ものすごくきつい仕事だろうにと私個人的には思うのですが、やはり感謝されることが生き甲斐になるそうです。この本で法医学者の上野正彦さんと対談なさっていますが、吉田さんは、亡くなられた方の家、暮らしぶりから、上野さんは亡くなられた方の遺体そのものから、何かを知るという意味で、二人とも考古学者みたいなものだとおっしゃっていました。
人の人生を垣間見る、そういう意味では興味深く、いろいろと考えさせれられるなと感じました。 -
孤立死 あなたは大丈夫ですか?
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試し読み
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Posted by ブクログ
今まで、漠然としか想像し得なかった、ひとりで死ぬということが、
この本で、明確なヴィジョンとなって認識されてしまった。
わからなかったというより、考える事を避けてきたのかもしれない。
まず、賃貸で一人暮らしをしている母を思った。
まだまだ元気だから、心配するほどではないと思っていたが、
考えてみれば、もう70を過ぎている。
もし、孤独死などしたら、大変な手間とお金がかかる事もわかった。
そして、どれだけ、周りの人に損害を与え、迷惑をかけるのかも。
核家族化が進み、一人暮らしの老人も増えている。
もっと、家族や親類が、親身になって考えなくてはならない事があることを学んだ。