赤神諒のレビュー一覧

  • 戦神

    購入済み

    また一気読みでした

    史実の合間を埋めていくストーリー、登場人物に無駄がなくやがて史実と著者が紡ぐドラマが混然一体となり感動を呼ぶ。また涙しながら読み終えた。著者には早く立花道雪の一代記を世にだして頂きたいと切に願っている。

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    2025年11月11日
  • 大友の聖将

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    大友宗麟に仕える柴田治右衛門は出自の卑しさから目的の為には手段を選ばず、殺人、裏切り、盗みを行う男であったが宗麟の側室マリアと恋仲に落ちたことでマリアを連れて出奔しようとしたところ、かつて仕えた戸次鑑連に捕らえられる。
    捕えられた獄中で打首の沙汰を前にこれまでの悪行を悔い、鑑連、宣教師トルレスの無常の愛に触れ、キリスト教に帰依する。
    恩赦により打首を免れ、野津で蟄居となった柴田治右衛門は大友に迫る島津の侵攻を前に天徳寺リイノとして召し出され、瀕死の大友を救うべく立ち上がる。同じキリスト教を信仰しながら変われた治右衛門と変われなかった宗麟の対称性、鑑連とトルレスの人間への深い愛情が描かれており面

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    2025年08月30日
  • 我、演ず

    購入済み

    うかつにも

    唐沢山城へは何度か訪れ、その素晴らしい縄張に目を奪われてばかりいた。この本に書かれた、民衆から大英傑まで登場させてさもありなんと思わせる重厚なストーリーは相変わらず見事。赤神諒ワールドだ。感動を胸に改めて唐沢山城を登城しようと決めた。

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    2025年07月27日
  • 友よ

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    長宗我部元親は多少知っていたが、息子の信親のことは詳しく知らない。ただ、信親の死が元親を狂わせていくぐらいの期待の跡継ぎというぐらい。そんな信親の生きざまがカッコいい。

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    2025年06月10日
  • 佐渡絢爛

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    初めての赤神諒。こんなミステリーもあるんだ。
    何も知らなかった佐渡の金山のことがリアルに感じられ、個性豊かな登場人物たちにも楽しませてもらった。読んで得した感じ。

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    2025年01月08日
  • 佐渡絢爛

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    江戸時代の佐渡金銀山のお話。これは最高に面白い!石見銀山しかり、採鉱の仕事の話に興味がある。佐渡は湧いてくる水との闘いなのだな。水替というひたすら水を組む辛い労働があることを知った。
    後半少し説明っぽくてまどろっこしく感じたところはあったけど、ストーリーの骨がしっかりしていたので堪能できた。映像化してほしいなぁ…。吉大夫さんの結城での活躍も読みたい。

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    2024年10月25日
  • 友よ

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    本を読んで、久し振りに泣いた。名作。
    友情、愛情、民を故郷を慈しむ心。長宗我部信親、爽やかで素敵な若者だった。まだまだ若いはずなのに、残りのページがどんどん少なくなって、やっぱり討ち死にしちゃって、哀しかった。暫く心の整理がつかなくて、感想も書けないほどに。

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    2023年02月19日
  • 友よ

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    長宗我部信親、コロナ禍と分断蔓延る世の中で、爽やかな川の流れと人を想う心をもたらす、異色の戦国武将の物語。心が洗われます。

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    2023年01月04日
  • 計策師 甲駿相三国同盟異聞

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    甲斐の武田晴信(後の信玄)、駿河の今川義元、相模の北条氏康の三者が同盟関係を結んだという出来事を巡って、本作の物語は進展する。
    本作の主な視点人物、主人公は向山又七郎という武田家の家臣である。その関係で武田晴信は作中人物として登場するが、今川義元や北条氏康は存在が示唆されている、或いは作中人物達が言及するに留まっている。
    戦国大名の家中には、様々な役目を担う人達が在った。或いは家中の人達は各々に様々な役目を担った。
    「戦国時代」と言えば、「○○の戦い」というような合戦も重要だが、合戦以外の外交交渉も大切である。また合戦そのものに関しても、戦いの幕引きで刃を交えた相手との交渉という必要が生じる場

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    2020年08月27日
  • 我、演ず

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    史実にある点と点の空白を埋める歴史小説。その空白がフィクションだとしても、とても素晴らしい作品でした。そうであって欲しい。きっとそうだったのだろうと想い願い読み終えました。

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    2025年10月10日
  • 我、演ず

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    北関東にこんな格好いい武将が居たのかと、一気読みでした。この作者は初読み。

    上杉、北条の大大名に振り回される小国の佐野家、当主昌綱。最後まで、戦国を演じきってみせる。
    ある意味一番強い武将なのかもしれない。
    真田昌幸とはちょっと違うが、いかに弱小国が生き残っていくためには、という共通の面白さが十分に描かれていた。
    これは面白かった。

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    2025年08月17日
  • 我、演ず

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    北条・上杉・武田に囲まれた堅固な山城を領する小領主の生き様を描く
    佐野昌綱のことは知らなかったけど、戦国らしからぬ生き方は読むべき小説だと思う

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    2025年08月09日
  • 我、演ず

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    マイナー武将と言ったら怒られるかもしれないけど、強大な大名に囲まれた佐野昌綱の葛藤と生存戦略を描いた歴史エンタメ。
    途中のストーリーには心動かされたけど、結末が若干物足りないかも。

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    2025年07月24日
  • 佐渡絢爛

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    お家再興に関わる大癋見の事件と枯渇する佐渡金山の復興と2つの要素が絡み合って、人の思いや繋がりが描かれた面白い作品でした。

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    2025年07月12日
  • 佐渡絢爛

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    日本歴史時代作家協会賞および本屋が選ぶ時代小説大賞作品。

    佐渡で起きた事件の謎と、ピークを過ぎた佐渡を再び蘇らせようと動く人たちの話。

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    2025年01月24日
  • 大友の聖将

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    今まで僕が読んだ作品の中で、大友宗麟をここまで「愚将」として描いたものは見たことない。あまりに馬鹿過ぎて、怒りより哀れみを感じたくらいだ。しかし、その宗麟でさえ、リイノの誠実の前に改心する様には、心打たれた。

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    2025年01月09日
  • 佐渡絢爛

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    事件の真相が分かっておしまいかと思ったらそうではなく、まだ大問題が残っていて…と実に重層的で壮大な物語

    ただ序盤の吉太夫を無能と思わせようとする記述が執拗すぎたり、肝心の惣水貫の解決策がいまいち分かりにくかったり、ちょっと残念なところもあったけど、それを差し引いても素晴らしい作品だと思う。

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    2024年12月27日
  • 佐渡絢爛

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    満足な人生を送るためには、どうしたら良いか
    そこには腹を括ってやらなければならないこともあるだろうし、捨てなければならないものもあるだろう
    それでも、人生を賭けて、自分にしか出来ないことを、成し遂げたいと思う

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    2024年10月24日
  • 佐渡絢爛

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    ネタバレ

    時は元禄、佐渡の金銀山が水との闘いに敗れ衰退していく中、振矩師の静野与右衛門(よえもん)は、江戸から来た奉行に広間役の間瀬吉大夫(ませきちだゆう)の助手として、能面男の起こしたとされる怪事件の真相解明にあたることになる。生真面目な与右衛門はグウタラ侍の吉大夫が実は切れ者という事に納得せず、吉大夫のやる事の意味を理解できない。振矩師として佐渡を救うには水抜きをするしかない、と振矩師の師匠と決意するも、師弟は別々の仕事を割り当てられ大忙しで、与右衛門は奉行に会うことも許されない。地道な捜査で吉大夫が真相に近づくにつれ、吉大夫に魔の手が及ぶ。
    佐渡の金銀山をめぐる陰謀の謎を解く時代ミステリー。あくま

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    2024年07月09日
  • 計策師 甲駿相三国同盟異聞

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    飄々と、のらりくらりと。でも、そこには秘められた確固たる決意が。
    自分にはちょっとできない生き方だけど、面白かった。

    ラストが、また泣けるんですわ。

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    2020年10月25日