ヨハン・ノルベリのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
起業家が利益を出したというのは、彼らが社会に何かを与えた証拠
利益を得るのは最後
ゾンビ企業が生き続けると、もっと良い企業に使われるべき補助金や労働力がしばりつけられる
アリアナマッツカート
国家がイノベーションの資金を生み出してるという主張、著者は否定的
著者はピケティにも否定的
偉大なブレイクスルーは政府の計画や孤高の天才から生じるものではない賑やかなエコシステムから生まれる
中国は財の市場は認めてアイデアの市場は許さない
これが続く限り革新的で豊かな経済にはなれない
イースタリンのパラドックス(豊かになっても幸福度は高まらない)は間違っていた
幸せはお金で買える、経済成長は幸福に貢献する
資本主義は、あらゆる人に、他人のために価値を作り出す新たな方法を見つけ出そうと絶えず試してみる強力な動機を与えてくれる
訳者の最後の解説がわかりやすい
そして訳者が著者に異論があるパターンもおもしろいな
ピケティも、著者も同じデータを、見て主張が異なる
こんな世界トップレベルの学者たちも見解違うんだな、そりゃそうか
そう言った点も良い本でした -
Posted by ブクログ
資本主義の良さを(改めて)理解できる本。
私たちの周りでは、成長は無意味だとか、GDPくそ食らえとか、格差が甚大な悪影響をもたらしているとか、これまでの経済システムは限界に行き当たっているとか、いろんなネガティブ意見が飛び交っていて暗澹たる気持ちになりますが、資本主義は基本的に上手く機能していることを様々なデータに基づいて冷静に教えてくれます。
資本主義の現状と先行きに自信を持てない方は是非読んでみましょう。
これまで資本主義は様々な問題を解決してきたし、これからも解決してくれるでしょう。
もちろん、資本主義に様々な問題があるのは事実ですが、マイナス面よりプラス面の方が圧倒的に大きいというのが本書の主張。
資本主義をきちんと(ここが重要!)運営さえすれば、私たちの将来はそれほど暗くありません。
むしろ、習近平政権の下で社会主義色を強める中国経済の先行きには不安を抱かざるをえません。 -
Posted by ブクログ
「資本主義の奴隷になれる本」
あまりにも知見がないので読んでみた経済関連。
ときに害悪のように語られる資本主義ってなんなの?って疑問から手にとったわけだけども、要するにかつて悲惨な結果を招いた方法、約束された成功もないけど、見たことも無い・有るかも分からない主義に夢想するなら今の最善を選びましょうって話しか。
内容は一重に素晴らしい!と感嘆の声をあげてしまうことうけあいだ。人類史上最大の富をもたらした資本主義を礼賛している。胡散くせぇ!と言いたくなるけどそれを裏付けるデータもあり隙がない。社会主義の人がどう受け取るのか知らないけど、今の世の中に産まれ生きてることに感謝。
とはいえ、お行儀の良いビジネス書でなく著名な人間を名指しで間違っていると批判してる。自分の考えとそれを裏付けるデータに自信を持っている。実に痛快だ。
初心者向けか分からないけど、読みやすい。知らない用語は調べながら読んだけども…… -
Posted by ブクログ
本書を読むきっかけは、私が現実で目の当たりにしている「格差」について洞察を得たかったからだ。
本書では、イーロンマスクと我々で生活レベルの差はほぼないとされている。
確かに、歴史的に見ても我々は遥かに裕福で、テクノロジーの恩恵を受けている。それはまさにグローバル資本主義がもたらした状況そのものだ。
グローバル資本主義では人々は「自由」なので、格差も自身の状況も、気に食わないのなら改善できるのがミソだということだ。
真に重要なのは、状況の改善方法がわからず、その層に滞留してしまっている人に、「自由」であること、改善方法を示してあげることかもしれない。 -
Posted by ブクログ
競走や物質的に豊かさについて話す時に、とりあえず資本主義を敵として語ってしまいがちだが、それは単純化しすぎていたことが分かった。
自分自身、自由な経済による発展の恩恵を受けて暮らしていることを強く実感した。
「資本主義は、非資本家には信じられないほどおいしい話なのだ。起業家達は借金をして、自宅をリスクにさらし、家族や友人を無視して日夜苦闘し、そしてあらゆる逆境を跳ね除け成功したら、利益の2.2パーセントを手に入れる。一方、ソファでゴロゴロしつつ映画を見ている私たちは、財やサービスの低価格という形、つまりは購買力上昇という形で98パーセント近くを手に入れるのだ」
豊かであることが色んなことを解決するという話は、まあそうだなと納得できた。
本筋とは違うが、9章の「リュックによると、1部の精神的な苦しみは単に魂がすりむき傷を負っただけのことで、それは人生につきものだ。だがそれを魂の骨折と混同してしまい、助けがないと治療がないと対処できないと思いこみはじめているのだ」という箇所が痛快で面白かった。
資本主義が絶対的な豊かさを向上させてきたことは間違いないと思うが、相対的な豊かさについてどう捉えるかをもう少し知りたかった。 -
Posted by ブクログ
本書の主張は「資本主義はこれまですばらしい成果をあげてきた。グローバル化することで、その威力はさらに高まった。しかもそれは、先進国が途上国を搾取とか、金持ちが貧乏人を足蹴にしてとかいった、不均衡な発展ではない。格差はあるけれど数十年単位で見れば、みんな良くなっている。それは、常に自由と競争とそれによる技術革新が起こり、それが生産性を激増させたおかげだ」というものである。グローバル化が格差を生んでいる、格差が不幸の元凶、分配をどうするか、これからは脱成長を目指すべき、中国のような強力な統制が経済を強くするといったような話が新聞やテレビで良く聞かれるが、過去からのデータを用いてその様な主張が全くデタラメであることを看破した目から鱗の一冊。その一方、本書一冊読んで思考停止という態度も危険なので、他の複数の本で別の主張も読んでみたいと思った。
本の帯に書かれている「金持ちがいない世界では貧乏人がもっと貧しくなる」「トップ1%の富を再分配しても貧しい人の生涯所得は27万円しか増えない」「グローバル化のおかげで、世界の貧困率は過去20年で70%下がった」「資本主義以前の方が搾取も環境破壊も酷かった」「脱成長は地球温暖化をなおさら悪化させる」「資本主義はゼロサムではなくプラウサムゲーム」について、しっかりと本文で言及されており、単なる煽りではない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ歴史上の経済を見てきて、資本主義が最も世界を豊かにしてきた。
世界の分配不平等は資本主義の分配が不均等だから生じる。
それが沢山あると豊かになり、なければ貧乏なままだ。
(適切な資本主義においては分配の公平さよりも経済の成長率を優先した方が貧困に関する
問題は解決する)
→適切でない資本主義とは?
権威主義者による経済対策
剛腕指導者は短期的な成長ばかりを重視する
→ポピュリストが権力の座について 15 年経つと経済は平均で 1 割以上小さくなるという
結果が出た
アメリカの言う、中国のせいで労働が奪われているのは嘘。
中国の輸入に直面した企業は他企業に比べて年率 2 パーセントも多く雇用拡大している。
中国が、奪うというならより多く仕事をくれた
ただ中国の経済は成長しているというより、2010 年代の中央集権的なものの恩恵に過ぎ
ず、現在は停滞させている。
またそもそも中国が経済発展したのは 1970 年代の飢えた農民が行った土地の私有化の結
果であり、国策ではない。
関税に批判的な対策を取ると、中低所得者に被害をもたらす。
彼らは国内サービスに使う金額は小さい。
仮に国際貿易が完全に止まると、英で最も豊かな世帯の 10 分の 1 の世帯は購買力を 1 割
なくす。
またこれは逆進税で貧しい人から奪い金持ちに与える結果になる
資本家は搾取家ではない。
世界の豊かな数人の資産が全世界の半数の資産と同額ということへの批判。
ただ彼らの生み出したサービスを当たり前のように使える時点で既に恩恵は受けている。
また彼らがリスクを犯してまでそのサービスを受け取り利益を得ていることは、不当では
なく適切な労働の対価である。
億万長者の金を分配するより経済成長の方が貧困解決には有効
脱成長=気候対策は嘘
むしろ脱成長が気候変動のリスク高める
2020 年にマイナス成長のおかげで減った二酸化炭素 1 トン事に 1750 ドルの費用がかか
る。
賢く気候対策をする
→最高のものを少ない材料で生み出す
お金を持っていることの良さはお金以外も考えられる。
所得と幸福度には関連があるからこそ、豊かであるということは必要。
感想
この本で言っていることを鵜呑みにするのも危険ではあるが、根拠もなくただ闇雲に資本
主義のせいという言葉で批判するのも危険だと思った。
特に世界の億万長者数人の所得が世界の下位半分と同等の富をもっていることなどは、確
かに課題ではあるが、それを億万長者などの批判につなげてしまうのは正しく理解できて
いない故だとこの本を読んで認識を改めた。
データが多く要約が簡単なものになってしまったが、資本主義に問題があると考えている
人は一度この本を読み、その上で判断することを勧める。