齋藤陽道のレビュー一覧

  • つながりのことば学

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    聾者で写真家の著者だからこそ敏感に気づくことのできた、「言葉」として形をとる以前の、自分の内面やあるいは相手との間に生じる無形の「ことば」の大事さを説く本。

    「言葉」というものは非常に有用なもので、それだけで相当な情報量を込めることができ、「言葉」の応酬だけで実生活上は不自由なく過ごすことができる。
    しかし、本来、それら発せられた(あるいは記された)「言葉」が生まれてくる背景には、発した人の中にそれ以上に膨大な量の「言葉」になる以前の、あるいは「言葉」にならないような思いや経験、感情、生活などの背景が必ず存在しており、著者はこれを「言葉」と区別して「ことば」と呼ぶ。
    それらの「ことば」は時に、「言葉」のかたちを取ることなく相手に伝わることはある。目線や表情や空気、肌の接触などを通じて、「口に出さなくても伝わっている」と感じた経験は誰にでもあるのではなかろうか。

    SNSを中心に、「言葉」がかつてなく容易に飛び交い押し寄せてくるだけでなく、発信もできる時代にあって、「言葉」のその字面のみを記号として捉えてインスタントに反応していくことも多いのが現状だろう。

    一旦、そのインスタントなやり取りから距離を置き、自分のなかに溢れる「ことば」を見つめること、相手にも「言葉」の背景にある多くの「ことば」があるであろうことに思いを巡らせること。
    それが自分自身をよく知り、他者理解に繋がり、本当の意味でのコミュニケーションに発展していく。

    言い表されたものよりも、人や世界はもっと豊かである。
    忙しない現代だからこそ、そして本書は著者が自らの「ことば」であった数々の気持ちを振り返りながら紡ぐ「言葉」だからこそ、心に響く一冊になっていると思う。

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    2025年12月17日
  • よっちぼっち 家族四人の四つの人生

    k

    購入済み

    自然

    家族4人の、一人一人の個性が素敵でした。筆者の文章の言葉の選び方に力強さを感じます。手話で家族の会話があふれています。本の中の写真も素敵でした。アニメのしゅわわんが大好きです。

    #ほのぼの #深い #共感する

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    2025年12月11日
  • よっちぼっち 家族四人の四つの人生

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    写真家・・・というところに惹かれて読みました。
    生きることはどんな場合もとても・・・・とは思いますが。
    知らないことが多かったので読みごたえがありました。
    とてもい本でした。なるべくたくさんの方々に読んでほしいと思います。
    登場人物に愛しさを感じました。中の写真もとても素敵でした。

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    2025年05月12日
  • よっちぼっち 家族四人の四つの人生

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    [当たり前]は言い換えると「私がそう感じているんだから、あなたも同じように感じているでしょう」という、想像力を欠いた決断だ。(よっちぼっちより)
    自分の[当たり前]に執着しない、という言葉が深く刺さった。

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    2024年07月24日
  • 声めぐり

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    ことばが、手話が、私たちが生きるこの世界が、愛おしく見えてくる一冊。

    ことばが美しく、情景が浮かび上がってきます。

    私は手話から少し離れてしまっているけれど、なおも心に焼きついたその美しさが、この本を読んで呼び起こされました。

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    2023年07月05日
  • 声めぐり

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    私たち聴者が聞き流したり見過ごしてしまうような僅かな変化を丁寧に観察し、「声」として触れあう。
    齋藤さんの観察力と、それを言葉や写真にする表現力がすばらしい。
    それでいて人の心に寄り添うような語り口に、優しい気持ちにさせられた。
    聞こえる私は本当に「声」を聞けているだろうかと考えずにはいられない。

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    2022年01月23日
  • 声めぐり

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    幸せな思い出も嫌な記憶も、すべてが素直すぎるほどありのままに綴られたエッセイ。
    音のない世界で生きる著者だからこそ感じられたのであろう“声”を、私も聴いてみたくなった。
    たとえ不器用でもまっすぐに生きることの素晴らしさを教えてくれる作品。

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    2021年06月15日
  • つながりのことば学

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    うまく言語化できないことを自分の課題としてたけど、その感覚的なものも「ことば」として大切にしてもいいのかもしれないと思った

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    2026年03月06日
  • よっちぼっち 家族四人の四つの人生

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    表紙が可愛くて手に取ったけど、想像以上に中身が沁みる話だった。ろう者のお父さんがつづる、お母さん、そして耳の聞こえる子供たち2人の家族のお話。
    家族でも我が子でも、本当の気持ちはわからない、ひとりぼっちが4人でよっつぼっち。そうだよなと思うけど、真に大切な人の気持ちを理解しきれない現実に寂しい気持ちになった。

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    2026年02月12日
  • よっちぼっち 家族四人の四つの人生

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    家族という言葉で甘えない態度が素晴らしい
    ひとりぼっちが4人集まってよっちぼっち

    日本語と日本手話は言葉として違うというのは知っていたけど、改めて重みを持って感じられた

    両親は聞こえない
    子どもたちは聞こえるだと
    子どもたちは日本語と日本手話のバイリンガルになる
    保育園に通い始めると、2つの言語のギャップで親との会話がぎこちないときがある
    だけど、無理に親の言葉(日本手話)で言いかえない、この考え方が新鮮だった

    親としての行動を顧みて、反省することがあった

    我が子は、時々、喃語のような言葉でなにかを伝えてくることがある。甘えているんだなと思うけど、朝の急いでいるときなどは、「言葉で言ってくれないと分からないよ」とコミュニケーションしてしまう。甘えたくて赤ちゃんに返った気持ちと外ではしっかり者にならなくてはという気持ちが揺らいでいるのかも、甘えたいときにしっかり者の言葉を使えというのも乱暴なのかもしれないと思った。

    家族、言葉(発声される日本語だけでなく)って日常だから惰性で接してしまいがちだよね、でもね…っていうメッセージが刺さる良書だった

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    2026年01月13日
  • よっちぼっち 家族四人の四つの人生

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    写真がとても美しくてため息が出る。どんな人間も特別なのだと言っているよう。

    正しくも間違いでもないことの積み重ねが、ともに生きていく上で大事なのかなと思った。

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    2025年12月31日
  • つながりのことば学

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    ろうの写真家、齊藤陽道さんのつながりのことば学。
    手話にも日本手話と日本語対応手話があることを初めて知った。

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    2025年11月27日
  • つながりのことば学

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    意味を伴う「言葉」と、それになる前の判然としないものを含めた「ことば」。
    自分自身で感じた「ことば」を、すでにあるものではない「言葉」で丁寧に紡いでいこうとすることの大切さ。
    言葉で人をラベリングしてわかった気になってはいけない。「ことば」を捉えて想像力を働かせることで世界の見え方は変わる。
    概念的なことがひたすら綴られるが、ろうであり手話を使って世界を捉え続けようとしてきた著者の丁寧な言葉が沁み入る。

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    2025年08月25日
  • つながりのことば学

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    ことばって、一つじゃない
    誰しもがわかる共通で使えることばなんてありはしない
    強いて言えば表情?かもしれないけれど、作られた表情もあるしなぁ

    どれが優れていて、どれが優れていないかではなくて、ことばに関しても優劣をつけることはしてはならないことだと思う
    言語、というもので縛られることなく、この世界を生きていけたらどんなに素晴らしいことだろう

    簡単に言葉を話すことができるからこそ、本当は大事にしなくちゃならない言葉

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    2025年08月12日
  • つながりのことば学

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    当たり前に使う言葉においても、少数派が多数派に合わせるよう強いられる構造は、やっぱり存在する。マイナー言語然り。そして最たるものともいえる手話もそう。著者は手話の話者な訳だけど、ならではの少数派への目配りが伝わってくる。

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    2025年08月12日
  • 声めぐり

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    この方は某生活雑誌での連載を読んで知った。お子さんがメインの連載で子どもと対等なんだな、と感じていた。その後ドキュメンタリー番組を視聴し、手話と写真で思い伝えることにとてもパワーを使われていた。そのあとにこの本を読んだので、思いを伝えることへの情熱の理由が垣間見えたように思う。

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    2025年08月12日
  • よっちぼっち 家族四人の四つの人生

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    本の中にある写真も素晴らしいし
    (特に赤ちゃんがほこりを見つめている写真、
    ここに、宇宙があると思った)
    著者の感性溢れる文章にも癒された。

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    2025年03月20日
  • よっちぼっち 家族四人の四つの人生

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    ろう者の著者は写真家で文筆家でプロレスラーなのだとか。著者と妻のまなみさん、樹さんと畔さんという2人の息子の4人での生活が綴られている。期待していたような心にゆとりがあるというか、見えなかったもの聞こえなかったものに気づかされるようなことばや出来事が散りばめられている。たとえば、手話ができると水の中でも会話ができるんだ。考えてみれば当たり前のことだけど、聞こえる自分ではなかなか気づかないことだと思う。聞こえない家族がいる家庭という、いわば普通でないのが当たり前の家庭だから、かえって常識的なものに縛られずに自分ための気持ちに素直に丁寧に暮らせるのかなとも思ったりした。
    それから、p.120からの「安心感の表れ」に書かれていて、ちょっといい気づきだなと思ったのが「似ている」ということ。著者の息子2人が似ていると言われることがしばしばあるらしい。兄弟だけどそこまで似てないと思っている著者は、ふと笑ったりするタイミングが一緒だからではないかと気づく。つまり心の動きが同じだということ。同じことに同じ気持ちをもって同じ表情が浮かぶことが似ているということ。そうかもしれない。だから血のつながりのない夫婦だって似たもの夫婦って言われたりするんだな。共通する価値観をもっていることで似ていると感じるのかもしれないと思った。
    著者がもともとそういう素養をもっていた人かというとそうではないようで、まなみさんとつき合うようになってしばらくもマチズモに縛られていたのが、まなみさんの影響で変わってきたのだとか。人って大人になってからでも人に影響されてよいほうに変わることができるんだなあ。

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    2025年03月02日
  • よっちぼっち 家族四人の四つの人生

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    ろうの両親と二人の聞こえる子どもたち。
    四人の一人がひとつの家族として生きていく日常。生きていくことのありがたさが伝わって感動する。

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    2024年06月01日
  • よっちぼっち 家族四人の四つの人生

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    ことばは存在を分類する。著者のあとがきの言葉である。が、この本を語る上で欠かせない分類。著者本人とその妻まなみさんは、聴覚障害者で、
    コーダである二人の子と去年の夏生まれたばかりの第三子と暮らしている。手話のこと、毎日の暮らし、子育てについて、自分で撮った写真とともに(著者は写真家)綴ってるのが本書だ。非常に繊細な清らかな文章で綴られる日常で感じていること、出来事は深くこちらの胸を打つ。耳が聞こえて話せる自分は、言葉をどれだけぞんざいに扱ってきたのか?と、愕然とさせられる。この本を読んで、何ができるか?は、わからない。ただ、今まで知ろうとしなかった、手話のある暮らし、手話にまつわるさまざまなエピソードは、知っておいて損はない、というか、知るべき、知った方がいい、知って感じるべきだと思った。コーダについても、私の知ってる物語は、背負った荷物の重さばかり語られることが多かったと思う。この本の中の子どもたちはまだ幼い。口語と手話の狭間で、これから悩むことも増えるのかもしれないが、それでも、優良な育児本でもあるので、子育て中の方にもオススメしたい一冊だ。

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    2024年04月23日