つながりのことば学

つながりのことば学

499円 (税込)

2pt

4.2

うまく話すよりも、大事なことがある。

NHKの長寿番組「おかあさんといっしょ」のエンディング曲「きんらきら ぽん」の作詞を担当、手話を言葉として生きる写真家・齋藤陽道さん。手話を禁じられ、心から言葉が離れていった幼少期。手話に出会い、初めて会話の楽しさを知った高校時代。心の底から他者とつながるために写真を撮り続けた日々。「つながり方」を発見していった過程は、他者との関係性に悩む人を後押ししてくれる。言葉が伝わらないことを身にしみて知っているからこそ見出した、「言葉の共有地」「言葉の解像度」「消感動と宿感動」「存在を聴く」などの視点から、安易なノウハウではない、コミュニケーションの「そもそも」論を学ぶ。

【内容】
はじめに 言葉とことば
1 ことばの共有地
2 心から離れた言葉
3 手話との出会い
4 「見る」と「見えている」
5 まなざしで伝わったもの
6 あなたと私の「共通言語」
7 相手の存在を聴く
8 ことばは深化する
9 言葉の解像度
10 息づく言葉
11 当たり前を見つめ直す
12 一人ひとりが持つ「カタリナ語」
13 「消感動」と「宿感動」
おわりに そして、はじまりに。

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つながりのことば学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ことば、は意味をやりとりするためのものではないのかもしれないと思った。もっと、形のないもの、を伝えあうことのようなきがした。

    自分自身のことばをもつ、ということは、苦しさを生き抜くうえで、救いにもなるし、唯一息がしやすくなる、よりどころにもなる。

    助けられてばかりの弱い自分じゃない、自分の足で立

    0
    2025年10月03日

    Posted by ブクログ

    ろうの写真家、齊藤陽道さんのつながりのことば学。
    手話にも日本手話と日本語対応手話があることを初めて知った。

    0
    2025年11月27日

    Posted by ブクログ

    意味を伴う「言葉」と、それになる前の判然としないものを含めた「ことば」。
    自分自身で感じた「ことば」を、すでにあるものではない「言葉」で丁寧に紡いでいこうとすることの大切さ。
    言葉で人をラベリングしてわかった気になってはいけない。「ことば」を捉えて想像力を働かせることで世界の見え方は変わる。
    概念的

    0
    2025年08月25日

    Posted by ブクログ

    ことばって、一つじゃない
    誰しもがわかる共通で使えることばなんてありはしない
    強いて言えば表情?かもしれないけれど、作られた表情もあるしなぁ

    どれが優れていて、どれが優れていないかではなくて、ことばに関しても優劣をつけることはしてはならないことだと思う
    言語、というもので縛られることなく、この世界

    0
    2025年08月12日

    Posted by ブクログ

    当たり前に使う言葉においても、少数派が多数派に合わせるよう強いられる構造は、やっぱり存在する。マイナー言語然り。そして最たるものともいえる手話もそう。著者は手話の話者な訳だけど、ならではの少数派への目配りが伝わってくる。

    0
    2025年08月12日

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