作品一覧

  • つながりのことば学
    4.3
    1巻499円 (税込)
    うまく話すよりも、大事なことがある。 NHKの長寿番組「おかあさんといっしょ」のエンディング曲「きんらきら ぽん」の作詞を担当、手話を言葉として生きる写真家・齋藤陽道さん。手話を禁じられ、心から言葉が離れていった幼少期。手話に出会い、初めて会話の楽しさを知った高校時代。心の底から他者とつながるために写真を撮り続けた日々。「つながり方」を発見していった過程は、他者との関係性に悩む人を後押ししてくれる。言葉が伝わらないことを身にしみて知っているからこそ見出した、「言葉の共有地」「言葉の解像度」「消感動と宿感動」「存在を聴く」などの視点から、安易なノウハウではない、コミュニケーションの「そもそも」論を学ぶ。 【内容】 はじめに 言葉とことば 1 ことばの共有地 2 心から離れた言葉 3 手話との出会い 4 「見る」と「見えている」 5 まなざしで伝わったもの 6 あなたと私の「共通言語」 7 相手の存在を聴く 8 ことばは深化する 9 言葉の解像度 10 息づく言葉 11 当たり前を見つめ直す 12 一人ひとりが持つ「カタリナ語」 13 「消感動」と「宿感動」 おわりに そして、はじまりに。
  • よっちぼっち 家族四人の四つの人生
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 手話をことばとして生きる写真家・齋藤陽道さんの人気連載が一冊になりました。 齋藤さんは「聞こえる家族」に生まれたろう者、妻のまなみさんは「ろう家族」に生まれたろう者。そんなふたりの間には、聞こえる子どもがふたり――。 一家は、それぞれの違いを尊重しながら、手話で、表情で、体温で、互いの思いを伝え合います。本書は、美しい写真とともに紡がれた育児記であり、手話でかかわり合うからこそもたらされた気づきと喜びの記録です。。
  • 齋藤陽道と歩く。荻窪Titleの三日間
    -
    1巻1,980円 (税込)
    新刊書店Titleのある東京荻窪。「ある日のTitleまわりをイメージしながら撮影していただくといいかもしれません」。店主辻山のひと言から『小さな声、光る棚』のために撮影された510枚。齋藤陽道が見た街の息づかい、光、時間のすべてが体感できる電子写真集。
  • 声めぐり
    4.4
    1巻1,650円 (税込)
    今もっとも注目を集める写真家の一人である齋藤陽道さんは聴覚に障害がある。子どものときから補聴器を付け発声の練習をしてきた(させられてきた)。学校では聞こえるふりをして、休み時間には本に顔を落としていた。子供のときのことを思い出そうとしても、実感となる思い出がない。 でもろう学校に入って手話と出会ってから、世界が変わった。毎日学校に行くのが楽しくてたまらない。写ルンですが流行ると、友だちを撮りまくった。社会人になると、障害者プロレス団体「ドッグレッグス」でも活躍。そして、いつしか写真の道へ――。 手話、抱擁、格闘技、沈黙……ひとつひとつ向き合えばすべてが声になる。写真家は、さまざまな声と写真を通し、世界を取り戻していく。

ユーザーレビュー

  • つながりのことば学

    Posted by ブクログ

    聾者で写真家の著者だからこそ敏感に気づくことのできた、「言葉」として形をとる以前の、自分の内面やあるいは相手との間に生じる無形の「ことば」の大事さを説く本。

    「言葉」というものは非常に有用なもので、それだけで相当な情報量を込めることができ、「言葉」の応酬だけで実生活上は不自由なく過ごすことができる。
    しかし、本来、それら発せられた(あるいは記された)「言葉」が生まれてくる背景には、発した人の中にそれ以上に膨大な量の「言葉」になる以前の、あるいは「言葉」にならないような思いや経験、感情、生活などの背景が必ず存在しており、著者はこれを「言葉」と区別して「ことば」と呼ぶ。
    それらの「ことば」は時に

    0
    2025年12月17日
  • よっちぼっち 家族四人の四つの人生

    k

    購入済み

    自然

    家族4人の、一人一人の個性が素敵でした。筆者の文章の言葉の選び方に力強さを感じます。手話で家族の会話があふれています。本の中の写真も素敵でした。アニメのしゅわわんが大好きです。

    #ほのぼの #共感する #深い

    0
    2025年12月11日
  • つながりのことば学

    Posted by ブクログ

    ことば、は意味をやりとりするためのものではないのかもしれないと思った。もっと、形のないもの、を伝えあうことのようなきがした。

    自分自身のことばをもつ、ということは、苦しさを生き抜くうえで、救いにもなるし、唯一息がしやすくなる、よりどころにもなる。

    助けられてばかりの弱い自分じゃない、自分の足で立って、やっていくんだという表明にもなる。

    うちのなかにあるものを表現するとき、それはことばでも、手話でも、写真でも、絵でも。意味を伝えたいのではなく、わからなさのままでも、「何かが相手に伝えることができた」の一瞬そのことがコミュニケーションなのかもしれない。

    めにはみえない、きこえない、それでも

    0
    2025年10月03日
  • よっちぼっち 家族四人の四つの人生

    Posted by ブクログ

    写真家・・・というところに惹かれて読みました。
    生きることはどんな場合もとても・・・・とは思いますが。
    知らないことが多かったので読みごたえがありました。
    とてもい本でした。なるべくたくさんの方々に読んでほしいと思います。
    登場人物に愛しさを感じました。中の写真もとても素敵でした。

    0
    2025年05月12日
  • よっちぼっち 家族四人の四つの人生

    Posted by ブクログ

    [当たり前]は言い換えると「私がそう感じているんだから、あなたも同じように感じているでしょう」という、想像力を欠いた決断だ。(よっちぼっちより)
    自分の[当たり前]に執着しない、という言葉が深く刺さった。

    0
    2024年07月24日

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