齋藤陽道の作品一覧
「齋藤陽道」の「よっちぼっち 家族四人の四つの人生」「声めぐり」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「齋藤陽道」の「よっちぼっち 家族四人の四つの人生」「声めぐり」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
聾者で写真家の著者だからこそ敏感に気づくことのできた、「言葉」として形をとる以前の、自分の内面やあるいは相手との間に生じる無形の「ことば」の大事さを説く本。
「言葉」というものは非常に有用なもので、それだけで相当な情報量を込めることができ、「言葉」の応酬だけで実生活上は不自由なく過ごすことができる。
しかし、本来、それら発せられた(あるいは記された)「言葉」が生まれてくる背景には、発した人の中にそれ以上に膨大な量の「言葉」になる以前の、あるいは「言葉」にならないような思いや経験、感情、生活などの背景が必ず存在しており、著者はこれを「言葉」と区別して「ことば」と呼ぶ。
それらの「ことば」は時に
Posted by ブクログ
ことば、は意味をやりとりするためのものではないのかもしれないと思った。もっと、形のないもの、を伝えあうことのようなきがした。
自分自身のことばをもつ、ということは、苦しさを生き抜くうえで、救いにもなるし、唯一息がしやすくなる、よりどころにもなる。
助けられてばかりの弱い自分じゃない、自分の足で立って、やっていくんだという表明にもなる。
うちのなかにあるものを表現するとき、それはことばでも、手話でも、写真でも、絵でも。意味を伝えたいのではなく、わからなさのままでも、「何かが相手に伝えることができた」の一瞬そのことがコミュニケーションなのかもしれない。
めにはみえない、きこえない、それでも