【感想・ネタバレ】よっちぼっち 家族四人の四つの人生のレビュー

あらすじ

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手話をことばとして生きる写真家・齋藤陽道さんの人気連載が一冊になりました。
齋藤さんは「聞こえる家族」に生まれたろう者、妻のまなみさんは「ろう家族」に生まれたろう者。そんなふたりの間には、聞こえる子どもがふたり――。
一家は、それぞれの違いを尊重しながら、手話で、表情で、体温で、互いの思いを伝え合います。本書は、美しい写真とともに紡がれた育児記であり、手話でかかわり合うからこそもたらされた気づきと喜びの記録です。。

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家族4人の、一人一人の個性が素敵でした。筆者の文章の言葉の選び方に力強さを感じます。手話で家族の会話があふれています。本の中の写真も素敵でした。アニメのしゅわわんが大好きです。

#ほのぼの #深い #共感する

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2025年12月11日

Posted by ブクログ

写真家・・・というところに惹かれて読みました。
生きることはどんな場合もとても・・・・とは思いますが。
知らないことが多かったので読みごたえがありました。
とてもい本でした。なるべくたくさんの方々に読んでほしいと思います。
登場人物に愛しさを感じました。中の写真もとても素敵でした。

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2025年05月12日

Posted by ブクログ

[当たり前]は言い換えると「私がそう感じているんだから、あなたも同じように感じているでしょう」という、想像力を欠いた決断だ。(よっちぼっちより)
自分の[当たり前]に執着しない、という言葉が深く刺さった。

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2024年07月24日

Posted by ブクログ

本の中にある写真も素晴らしいし
(特に赤ちゃんがほこりを見つめている写真、
ここに、宇宙があると思った)
著者の感性溢れる文章にも癒された。

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2025年03月20日

Posted by ブクログ

ろう者の著者は写真家で文筆家でプロレスラーなのだとか。著者と妻のまなみさん、樹さんと畔さんという2人の息子の4人での生活が綴られている。期待していたような心にゆとりがあるというか、見えなかったもの聞こえなかったものに気づかされるようなことばや出来事が散りばめられている。たとえば、手話ができると水の中でも会話ができるんだ。考えてみれば当たり前のことだけど、聞こえる自分ではなかなか気づかないことだと思う。聞こえない家族がいる家庭という、いわば普通でないのが当たり前の家庭だから、かえって常識的なものに縛られずに自分ための気持ちに素直に丁寧に暮らせるのかなとも思ったりした。
それから、p.120からの「安心感の表れ」に書かれていて、ちょっといい気づきだなと思ったのが「似ている」ということ。著者の息子2人が似ていると言われることがしばしばあるらしい。兄弟だけどそこまで似てないと思っている著者は、ふと笑ったりするタイミングが一緒だからではないかと気づく。つまり心の動きが同じだということ。同じことに同じ気持ちをもって同じ表情が浮かぶことが似ているということ。そうかもしれない。だから血のつながりのない夫婦だって似たもの夫婦って言われたりするんだな。共通する価値観をもっていることで似ていると感じるのかもしれないと思った。
著者がもともとそういう素養をもっていた人かというとそうではないようで、まなみさんとつき合うようになってしばらくもマチズモに縛られていたのが、まなみさんの影響で変わってきたのだとか。人って大人になってからでも人に影響されてよいほうに変わることができるんだなあ。

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2025年03月02日

Posted by ブクログ

ろうの両親と二人の聞こえる子どもたち。
四人の一人がひとつの家族として生きていく日常。生きていくことのありがたさが伝わって感動する。

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2024年06月01日

Posted by ブクログ

ことばは存在を分類する。著者のあとがきの言葉である。が、この本を語る上で欠かせない分類。著者本人とその妻まなみさんは、聴覚障害者で、
コーダである二人の子と去年の夏生まれたばかりの第三子と暮らしている。手話のこと、毎日の暮らし、子育てについて、自分で撮った写真とともに(著者は写真家)綴ってるのが本書だ。非常に繊細な清らかな文章で綴られる日常で感じていること、出来事は深くこちらの胸を打つ。耳が聞こえて話せる自分は、言葉をどれだけぞんざいに扱ってきたのか?と、愕然とさせられる。この本を読んで、何ができるか?は、わからない。ただ、今まで知ろうとしなかった、手話のある暮らし、手話にまつわるさまざまなエピソードは、知っておいて損はない、というか、知るべき、知った方がいい、知って感じるべきだと思った。コーダについても、私の知ってる物語は、背負った荷物の重さばかり語られることが多かったと思う。この本の中の子どもたちはまだ幼い。口語と手話の狭間で、これから悩むことも増えるのかもしれないが、それでも、優良な育児本でもあるので、子育て中の方にもオススメしたい一冊だ。

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2024年04月23日

Posted by ブクログ

おかあさんといっしょのエンディングテーマの作詞者さんということで身近に感じて手に取った。
ご自身は聾で、同じく耳が聞こえないパートナーとの間に、耳の聞こえる所謂CODAのお子さんが2人の、合わせて4人家族の日常の様子が写真とともに綴られてる。

光を感じるキラキラとした言葉。家族の体温を感じる温かくて切ない言葉。五感のうちのひとつがない著者から紡がれる日常世界はとても感性豊かで刺激的だった。

そしてCODAであるお子さんとのやりとりは、すごく愛情深くて、純粋に「あ、子育てっていいものなんだな」と思えた。自分と違う生き物とこんなに深く心を通わせられること、不安な夜も体温を感じられること、成長がこんなにも嬉しいこと。。。子どもを持つメリットが少ないなんて言われる現代だけど、大変大変と言うだけでない幸福が確かに存在するよなと思えた。きっと期間限定なんだろうけど、すごく豊かな時間を過ごしている。

毎日のように聴いてる曲の歌詞を作っている人がこんな素敵な文を書かれていたこと、夫に「知ってた?」って自慢しました。

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2024年03月23日

Posted by ブクログ

ろう者の父が同じろう者である妻と、二人のコーダのお子さんとの日々と思索を綴ったエッセイ。自分はどちらかと言えば、文字特化型の人間で、それ以外にはあまり目の機能を使ってこなかったな、という自覚が最近はっきりしてきて、聴覚が弱い筆者の世界への文字通りの「まなざし」にハッとさせられた。筆者の書いているように、「これまでよりも時間をかけながら、世界を見て」いかなきゃな、と思いました。

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2024年03月23日

Posted by ブクログ

齋藤陽道(さいとうはるみち)さんを知ったののは何だったのか覚えてないけれど、興味を持ったのは、ろうの写真家だというプロフィールだった。
無音の世界で、目を凝らし、写真を撮る。
どういう感覚なんだろう。
その後、文章を読んで、その文章にも惹かれた。
世界に対して、真摯に向き合い、パートナーのまなみさんとも、小さなお子さんたちとも、真剣に、誠実に向き合っている姿に感動する。
また、ときおり登場するオノマトペが独特で面白くて、思わず二度読みしてしまう。
エッセイと響き合う写真は、不思議な感覚を呼び起こされた。
こんな一瞬があるんだ、という驚き。
やっぱり、子どもは自然の中にいると生き生きするな、という再発見。

装丁家の名久井直子さんが手掛けた表紙は4つの器。
家族四人を表しているらしい。
形がそれぞれ違う器たち。
ピッチャーみたいなシルエットは陽道さんかな。

人間が器のようなもの、だとすると、私たちは、何かをいつもそそぎ合っているのかもしれない。

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2023年12月17日

Posted by ブクログ

聾者の両親と聞こえる子どもたちの日々を綴ったエッセイ
とはいえ、根底にあるのは大人も子どもも独立した人格を持つ個人であると尊重する姿勢で、聞こえるとか聞こえないとかでカテゴライズされてしまうのは勿体無い内容だった

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

家族4人暮らしの話。手話と言葉を交えた親子の様子、気付き。他の人の体験を自分に取り込むような話は、なるほどと思った。
写真がとても良い。

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2024年03月11日

Posted by ブクログ

著者の職業はろう者の芸術家…なのかな。写真家 兼 障害者プロレスラー(ドッグレッグス)。
ろう夫婦の家族+聞こえる子どもたち(コーダ)の日常を題材にした生活、成長記録、思ったことを書いたエッセイ。
個人的にはポエミーでくどい文体が苦手で熟読せず、通読で済ませた。

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2024年02月24日

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