高水裕一のレビュー一覧
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「惑星際宇宙ステーション」という架空の場所を舞台にしたフィクション。でも、主人公と相手(宇宙人)との会話はきちんとノンフィクション。
文章が柔らかく、わかりやすい→
言葉で書かれているので、理系知識ゼロの私でもすっごく楽しめた!!
これ、シリーズ化して欲しい。マジで。
主人公がいい人なんだよなぁ。あと、土産物屋のヨーダ(仮名)が好き。
宇宙での太陽の位置や、地球人が何でできているかなど、普段の暮らしでは考えないだろうなぁってことを→
考えるの、すごく楽しかった。普段使ってない部分の脳みそを使った気分。
きちんとラストはハピエンだったし、ぜひ!続編を!ブルーバックスさんお願いしますー!!! -
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高水裕一
一九八〇年東京生まれ。早稲田大学理工学部物理学科卒業。早稲田大学大学院博士課程修了、理学博士。東京大学大学院理学系研究科ビッグバンセンター特任研究員、京都大学基礎物理学研究所PD学振特別研究員を経て、二〇一三年より英国ケンブリッジ大学応用数学・理論物理学科理論宇宙論センターに所属し、所長を務めるスティーヴン・ホーキング博士に師事。現在、筑波大学計算科学研究センター研究員を務める。専門は宇宙論。近年は機械学習を用いた医学物理学の研究にも取り組んでいる。著書に『知らなきゃよかった宇宙の話』(主婦の友社)、『時間は逆戻りするのか』『宇宙人と出会う前に読む本』(ともに講談社ブルーバ -
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題名にいつわりなく、空想じみていながらも地続きな問題として宇宙の深淵に触れる機会を得た場合に考えねばならない「そもそも」の問いに対して、
宇宙人同士の交流が芽生えたという惑星際宇宙ステーションを舞台にした物語調で小気味よい解説がなされており、老若問わずに、幾ばくか宇宙への興味関心を持つ人間には興趣が尽きないものとして仕立て上げられている。
書籍化にあたって当初のコンセプトを柱にするだけでは難しいと骨組みを増強する形で、様々な(日常生活では疑念に登ることのないような)問題を改めて考えるという思考の楽しさがあり、やはり宇宙論の動脈には哲学的な思考の血流が感じられる。 -
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宇宙にある物質(物質じゃないモノも含むが)を擬人化し、最も強いモノを決める一冊。
最初は星同士の争いだったが、最後はあまりにも強大なエネルギーの登場で一瞬で勝敗が決してしまう。
本書を手に取る方は、決定戦を行うまでもなく、某エネルギーが頂点だと理解しているはずだ。そのため、高水氏の試みはやや空回りしてしまったように感じる。
しかし、宇宙の構成を学びたい方には非常に有用である。特に、最終章で語られる「時間が巻き戻る原理」を本書以上に簡明に解説することは困難ではないだろうか。
本書の設定に慣れるまでは読みにくさがあるが、後半になるにつれ加速度的にページをめくる手が速まった。 -
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SF映画は大好きですが、細かいところが気になってしまうこともあります。
例えば、こんな事が気になります。大好きな映画の一つ「エイリアン」は、宇宙船ノストロモ号の中での出来事ですが、あたかも重力があるかの如く、皆さん普通に歩いて生活しています。どんな仕組みなのかが、気になるのです。(スター・ウォーズもそんな世界ですよね。)こんな些細なことは気にならないくらい、映画本編は面白い作品なので些細なことは忘れてしまいます。本書にはそんな私の疑問に答えてくれるようなものは登場しませんでした。
本書を読んでの一番の発見は、ISS(国際宇宙ステーション)がなぜ無重力に近い環境になっているのかということを知るこ -
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第1章 あなたはどこから来たのですか?
星の分類は、宇宙人にとっても大切な基礎知識。
第2章 あなたは何でできていますか?
元素周期表こそが、宇宙人共通の教養。
どんな物質も、周期表に載っている元素の組み合わせに帰着するから。
周期表に記載できない物質は、ありえない。
当たり前なのだろうけれど、目から鱗。
第3章 あなたたちの太陽はいくつですか?
「太陽が1つ、月が1つ」は、非常に珍しいパターン。
連星の太陽や、多数の月をもつほうが、普通。
この地球の特殊性は、人類の思考パターン・知的レベル、特に、二項対立で考えがちな事(善と悪・陰と陽)などに、影響を与えているのでは?
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ネトフリ版ドラマ三体を見てから宇宙に興味を持って、まずは積読してたこの本を読んだ。
どうやらヒコロヒーさんもおすすめしていたみたい。
初歩的な内容かと思いきや読者はブルーバックスを1万冊購入している(←)設定で、中学までの理系科目の基礎を理解している前提で話が進むため、理系科目が苦手な私は読むのに苦労した。
けれど物語形式で進む話はとても面白いし、肝心の原理は分からずともエッセンスや小話を楽しみながら読むことが出来た。
ある程度の基礎を頭に入れてからもう一度読み返したい。
知的好奇心をくすぐられること間違いなし。
著者は連星の太陽を持つ宇宙人はどんな神を信じるのかという疑問を持ちこの本を -
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宇宙のことを調べるっていうことは、宇宙の事だけを理解すれば良いのではなく、物理も化学も生物も数学も理解しないといけないし、もっと言えば社会のことや歴史のことなど多くの分野について深い理解が必要なんだな、と思いました。
なんとなく分かることもあったんですが、元素の事や数学、物理の分野のことは難しかった。っていうか、何の話?っていうトピックもいっぱいありました。
私たちの太陽は一つで、その基準で、私たちの世界は成り立っているけど、それが宇宙の常識か?と問われれるとそうではないんですね。連星の周りを回っている惑星もあって、この無限とも言える宇宙に知的生命体がいるのも不思議ではないはずですからね。