高水裕一のレビュー一覧
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ネタバレ第1章 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ
p45
過去に戻って親を殺すと、自分が消えてしまうのか? というものです。
第3章 『TENET』
p84
映画ではマスクをして呼吸をしていましたが、その程度では解決できない問題だといえます。
第9章 『インターステラー』
p154
しかし、その傍にはガルガンチュアと呼ばれるブラックホールが存在し、その星では重力的な時間の遅れによって、1時間の滞在が宇宙船での7年に相当するという設定でした。いわゆるウラシマ効果です。
p160
実際は宇宙空間が真空なので、全く音は伝わりません。
タイトル通りの内容ですが、ひとつの映画にフォーカスしすぎず、他のテーマや作品に脱線していく感じが読んでいて楽しかったです。
作中内での台詞の聞き違いや事実関係の誤認など、いくつか引っ掛かる部分はなくもありませんが、そっちの専門ではないのでご愛嬌ということで。
『メッセージ』(原題『Arrival』)は言語学もテーマのひとつとなっており、専門外ですがスルーすることなく一応触れていたので◯
そもそもSFの映像作品は、ひとつふたつの矛盾を無視して楽しむもののような気がしますが、あえて学者の視点から真面目に論じているように見えました。時間や宇宙というテーマに注目が行きがちですが、物理や力学など、様々な語り口から視野を広げてくれる一冊だと思います。 -
Posted by ブクログ
時間というテーマに対して様々な理論を用いて考察をしている一冊。
難しい言葉が少ないので物理学に明るくない人でも読める、と言いたいところだが、難解な理論を扱っているため理解が及ばないところもあるし、時間への複数の解釈について思考を巡らす必要がある。
私は「TENET」という映画を見て時間遡行について興味が湧いたので読んでみたのだが、予想以上に話が複雑で宇宙という専門家でも意見が分かれる得体の知れないものをどう捉えていくか考えると頭がパンクしそうになる。
しかしながら、本書を読んだことにより名前だけ知っていた量子力学やエントロピーについて触れることができたし、サイクリック宇宙や人間原理など面白そうなトピックをさらに知ることができたので満足している。
知識をもう少し付けてから再度読むのも面白そうだなあと思った。
(捕捉)
確かに本書は簡単な読み物ではないが、著者と編集者の手によって読みやすい本となっていることも記しておく。興味を持って本書を手に取ったなら時間を忘れて読み進めることができるはずだ。 -
Posted by ブクログ
物理学って、哲学みたいだなと思った。
時間とは何か、宇宙とは何か、生命とは何か、それを理解するためのエントロピーとは?粒子とは?ブラックホールとは?重量とは?
それを科学と数式で考える学問。そう理解した。
特に量子力学あたりはまじでぶっ飛んでて訳わからないし、この著者の先生はめちゃくちゃ噛み砕いて説明してくれているであろうに、途中「???」となること数え切れなかったけど、それでも読んでて面白かった。
SFって物理学の世界なんだな(サイクリック宇宙とかまじでSFのストーリーそのもの。これが学説の一つとして存在していたのか!)、とか、かの有名な相対性理論とか、アインシュタインやホーキング博士のすごさとか、次元の考え方とか前より少し理解できたことや気付きが多かった。
数式の意味はわからずとも、物理学という学問やその学者たちの考え方はほんの少しわかった気がするし、こんなになんでも科学が明らかにしてくれる世の中でも宇宙のことはまだまだわからないことだらけなんだなと思った。
時間は逆戻りするのか。
この問いに対しては、見方によってはするとも言えるし、しないとも言えると理解した。ミクロで見ると起きているらしいけど、私たちがタイムマシンで過去へ飛ぶ、みたいなわかりやすい理解では起きえていない(ミクロで見るかマクロで見るか、どんな観点で見るかによっても捉え方は変わってくる)。
量子力学的考えでは今後観測を続けていく上で2つの可能性が同時に存在していて、あとはさらに明確な形で観測することで答えが固定するという感じかしら。うーむ。きっと著者の方が書かれているように、考え続けることが大事だ。
私もこの問いの答えを人間がどう導き出すのか、宇宙の成り立ちに想いを馳せながら注視したい。 -
Posted by ブクログ
SF映画・ドラマで描かれていることが実際に可能かどうかを、物理学者が検証する。知っている映画・ドラマが出てきて、それについて語られていてこういうのがあったなと思ったり、知らなかった映画などでも、ほほうこんなのがあったのかと思うのはそれなりに楽しい。映画製作者たちは、結構最新の科学を参考にしているようだが、著者によれば、まあほとんど、というか全部に近いものが実現不可能って感じ。「V」というアメリカドラマについては本当に懐かしかったな。結構はまってみていたが、途中で放映終了になったのだった。尻切れトンボで残念だったが、アメリカではどうだったのだろう。
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Posted by ブクログ
やりたい放題だーっ
著者の趣味をいかんなく発揮していて、ところどころ読みにくくあったけれど、全体を通してみると楽しく読めたように思う。
世界はバリオンといういわゆる物質と、ダークマター、ダークエネルギーというもので出来ている。そのそれぞれの特色と、現在わかっていることをわかりやすくかみ砕いて説明されているので、ダークマターとかダークエネルギーってなんなのよ。という素朴な疑問について、非常に良い参考書になっていると思う。
私が学生だった頃、ダークマターもダークエネルギーも一般的ではなかった。子どもの頃は聞くこともなかった。知見というものは増えてゆくもので、減っていくことはないのだなと思う。