ポール・モーランドのレビュー一覧

  • 人口は未来を語る 「10の数字」で知る経済、少子化、環境問題

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    「日本は少子化問題で崩壊する」と予言している事に驚愕するが頷ける。それは本書にある人口動態での重要ポイント「経済力」「民族性」「社会的エゴイズム」があり、日本の現状は経済の低迷路線の選択と単独民族(単独民族の継承・移民不可)を継続していることだ。「崩壊」の主の理由である少子化問題は既に危険レベルにあり、幾ら労働者不足を科学技術で補おうと、また女性の地位と待遇改善を図ろうと手遅れに近いという。政治政策がこのままでは、日本の経済は成長が不可能で、若い夫婦が労働しても賃金的にも時間的にも子供を育てる環境がさらに失くなっていくと言うことだ。それは国家が増税と新税を繰り返しても、高齢者負担(医療・年金・

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    2025年04月05日
  • 人口は未来を語る 「10の数字」で知る経済、少子化、環境問題

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    人口が未来を語るという意味では、日本はかなり重症なことがデータを持ってして理解することができた。もちろん単純な話ではないが、現状の少子高齢化と将来の人口予測は随分以前からわかっていたことであり、対策もできはずだ。日本は少子化の進行を少しでも遅くために、民族性とエゴイズムを捨てる覚悟がなかった。民族性とは移民を受け入れることで、エゴイズムとは女性に偏りがちな子育てを改めず、仕事と子育ての両立を思いとどまらせようとする文化のこと。子供を持つことに消極的なことは仕方ないと思わざるを得ない。

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    2024年12月30日
  • 人口は未来を語る 「10の数字」で知る経済、少子化、環境問題

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    未来を予測する確実な方法の一つが人口の推移を検討することである。日本の人口は減る一方、将来どうなるかの議論はある程度見慣れているが、世界に目を向けると様々な現象があって、非常に興味深い。例えば、アメリカではいわゆるWASPは減り、ヒスパニックが増えているというのが大勢だが、一部の宗教(ユダヤ教徒やモルモン教徒)は子沢山で、このような人たちが多く住むエリアは平均年齢も生産人口も多い。子供も同じ宗教を信じることが多いだろうから、長い目で身見ると、相対的にも絶対的にも影響力を増す、とか。また、先進国では、3つの指標のどれかを犠牲にする傾向がある。それは「経済力」「民族性」「エゴイズム」であるという。

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    2024年05月27日
  • 人口で語る世界史

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    18世紀くらいから現在までの人口動向と世界の動きをその関連に着目しつつ読み解いていく。歴史の本を読んでると、この頃のイギリス人は何人いたんだろうとか、オランダは小さな国なのになんで植民地を持てたんだろうとか、ロシアはどうして広い国土を保てたんだろうとかの疑問が湧くことがあったから面白く読めた。この本のすべてを鵜呑みにはできないけれど、人口が軍事力であり経済力だというところは納得できる。

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    2025年08月23日
  • 人口は未来を語る 「10の数字」で知る経済、少子化、環境問題

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    ネタバレ

    ヨーロッパが植民地を作れたのは、人口急増とそれに伴う流出のおかげ。アメリカとソ連が超大国になったのも人口急増による。中国、インドが注目されるのも人口が多いから。
    前近代では、妊娠出産は抑制されなかった=多産多死。多産少死で人口が急増=第一の人口転換。
    少産少死で合計特殊出生率が2人強を割り込むのが、第二の人口転換。
    世界は長寿低死亡率を享受し、出生率が人口の増減を左右している。
    増加するグリーン=環境回復、
    増加するグレー=高齢化
    減少するホワイト=アフリカの急増とヨーロッパの減少

    乳幼児死亡率の減少は教育の普及によるもの。
    外国生まれの母親は乳幼児死亡率が下げ止まる。医療サービスにとどかな

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    2024年10月12日
  • 人口は未来を語る 「10の数字」で知る経済、少子化、環境問題

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    将来の人口を推測するのは比較的簡単だが、ポイントはアフリカの出生率がどのペースで進むかで大きく変動する

    ファクトフルネスでも触れていたが社会はどんどん良くなって平均寿命は延びて乳児死亡は減って、識字率は上がっている

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    2024年02月24日
  • 人口で語る世界史

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    18世紀、今から3世紀前、といえば昔のことではあるけれど、たった数百年で、人口は七倍になっている。
    女性が一生に生む子供の数は減っているが、乳幼児致死率の減、また、高齢者人口の増加による。

    バラ色の未来でもなく、暗黒の未来でもなく、今あることを正しく理解することの必要性を痛感させる。
    日本の高齢社会についてもしっかり考察がなされている。
    人口転換のスタートは遅かったにも関わらず、進行が早すぎ、欧州を追い抜いた、というのだ。
    日本の高齢化の進行は歴史上最も早い。

    これは、私が中学受験を志した小学3年生の頃から言われていたのだが、問題解決方法はおよそ30年前とあまり変わっていない。
    一体なぜだ

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    2023年11月19日
  • 人口で語る世界史

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    各地域ごとの発展と人口の歴史。
    産業革命がそれにより起こったという説明にはならないし、それが唯一の原因ではないとしているが、基本産業革命以降に国、経済が発展する際には、人口の要因があり、死亡率の減少、若年人口の増加、経済発展、出生率の低下/人口増(寿命の増加による)、経済の安定、というサイクルをたどる傾向があるとしている。
    また、戦争や紛争は男性若年層が多いユースバルジが要因となり、今後はイスラム、アフリカの紛争は継続する可能性が高いとしている。

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    2023年11月11日
  • 人口で語る世界史

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    人口から見た世界史。ヨーロッパが世界を制した理由が人口という切り口が斬新です。

    武力や技術をあるけどある程度の人口の規模がなければ世界を制圧できない。

    UKが拡大したのは移民の多さと繁殖力「人口置き換え」点を超えたから。

    マルサスの人口論を超えた所と産業革命で拡大した。日本もそうだけど、移民が多く、人口増加がないと植民地は維持できない。

    岸田首相が人口問題として少子化をとらえた初めての首相なのかな?

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    2023年06月23日
  • 人口で語る世界史

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    純粋な人口増加だけではなく、生活の質を向上させる為の環境負荷の拡大も今後人口を語る上でのメインテーマになって来る。

    中国は生活の質の向上の段階に入っているし、アフリカ諸国の多くは人口増加が加速する段階、インドはその中間、といった所か。

    著者はロンドン大学の学者なので、イギリス、ヨーロッパそして欧米を始めに取り上げるが、それでも世界中を比較的まんべんなく俎上に載せている。欲を言えばもう少し南アジアにスポットを当てて欲しかったか。

    ジュンク堂書店天満橋店にて購入。

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    2023年05月27日
  • 人口は未来を語る 「10の数字」で知る経済、少子化、環境問題

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    著者はイギリス・ロンドン出身の人口学者。人口動態に影響を与えるテーマ(乳児死亡率、人口増加、都市化、出生率、高齢化、高齢者の増加、人口減少、民族構成の変化、教育機会の拡大、食料入手可能性の向上)に沿ってデータやエピソードもとに解説している。
    1つ面白いと思ったのは、人口の高齢化によって世界的に暴力的紛争が減少していると指摘した点。血気盛んな若者ではなく中年が多数を占める世の中では、自分の身を賭してまで世の中を変えようとする気概が生まれないのかも知れない。
    以前読んだ「2050年 世界人口大減少」も本書の中で紹介されており、サハラ南の人口増加がそれほどでもなく、世界の人口は今世紀末ではなく今世紀

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    2025年09月15日
  • 人口は未来を語る 「10の数字」で知る経済、少子化、環境問題

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    ページ数は多いけどずっと繰り返し繰り返しで、言ってることはかなり薄い。よって得られるものも少ない。
    外から見た日本の状況がわかるのはおもしろかった。

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    2024年11月20日