もちぎのレビュー一覧
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購入済み
興味深い
普段わたしが知らないゲイバー世界が描かれており、興味深かったです。
ただ、ゲイバーで働く人やお客さんのこれまでの人生や今の心情ばかりなので、
もっとゲイバーの裏事情なども描いてほしいなと思いました。 -
無料版購入済み
ゲイバーは行ったことがないけど、もちぎさんのところには行ってみたいです。ゲイバーに関する質問コーナーみたいなのもあって「へぇー」と思いながら読みました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ幸せで満ち足りた家庭ってなんだろうって、強く感じる作品だった。
未貞の親は、自分と同じ過ちを繰り返さないよう、良い高校、良い大学に入って立派な人間になる道を示した。でもあまりにがんじがらめにしすぎて、未貞は示されたこと以外、自分のしたい事が何もないという事に気が付いて家を飛び出した。
その未貞が親になり、子供に施した教育は自分の親の教育に反抗するかのような、気分によって施される教育。そして幼き日の自分に似ている二則の事は存在を無視。未智留の事は、自分に絶対服従させようとし、身も心も巧みな話術と大人の力で支配。
そして未智留が持った家庭は、両親共働きで裕福な暮らし、子供の事も束縛せず自由にやらせる。一見すると一番理想的な家庭。だけど関わり合いの薄い関係性、リビングで一緒に過ごす時間もなく、授業参観もどちらか一人しかこない。といった事に、子供は絶対的な安心感を感じられずにいる。
きっと家庭が貧乏で食うや食わずの生活ならそんな事気にならないだろうし、何かが足りていれば別の不足感が気になる。だけど、だから甘えてるとか恵まれてるとは言えない。
残花がドストエフスキーの本の感想の中で言っていた、「みんな表面上は馬鹿なふりして、本当ははらわた煮えくりかえってる」というようなセリフが印象的だった。はたから見ると恵まれているように見えても、人それぞれ悩みがあるっていうのはよく言われる教訓だけど、それは本当に分かりづらくて本人さえうまく言語化できないような、微妙な問題が多いんだろうな。
そう、未智留のような性暴力を受けるという大事件ももちろん中々人には言える事じゃないし、未定のような裕福な家庭ですごく投資してもらってるけどなんだか安心を感じられないというのも人には理解されづらい。
性暴力を受けたという衝撃の告白をしたとしても、その告白相手の残花もまだ子供であまりの内容を受け止めきれないというのもあったかもしれないけれど、「大げさに言ってるけど本当は大したことじゃないんだろう」というような受け取り方をされてしまう事もあるわけだ。
「繋渡り」。繋がって渡っていく。タイトル通り、みんな親子の繋がりは物理的に断ち切ったとしても心理的にはやっぱり繋がっていて、世の中を渡って行っている。親の影響力というのは本当に良くも悪くもすごい。もし親からの影響が、この小説の登場人物のようにあまり良いものでなかった場合、それ以外の出会いなどで構築される自分の意思で、どこまで良い流れに変えていけるのか。
二則は自分の意思で良い流れを掴んだのか?それともやはり自分では乗り越えたと思っていても、父親の影をどこかで求めているのか?
答えを見つけるのがすごく難しい問題がじわじわと頭をもたげる、自分や他人の人生について考えさせられる作品でした。 -
Posted by ブクログ
母親との衝突、そしてウリ専ボーイになった著者。父親は自殺し、母子家庭で育つも、その母親からは虐待や束縛を受けるという厳しい家庭環境。
親や就職先の上司にゲイだとバレて叱責されるも、強かに自分の性と向き合っていく。
セクシャルマイノリティと一括りにしても、その種類は多様。そして幸せの数も多様。だけど、同性愛者も異性愛者も関係なく、その人それぞれのセクシャルだったり、幸せの形だったりを受け入れていくことが大事なんだろうと思った。思ったけれど、それは「思う」だけで、それでもやっぱり「自分とは違う」と絶対に遠ざけないか?と問われたら力強くYESと言うことはできないかもしれない。
LGBTのことにあまり関心のない、いわゆる「ノンケ」の方々に「LGBT入門」の一冊として読んで欲しい本ではあった。