もちぎのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ幸せで満ち足りた家庭ってなんだろうって、強く感じる作品だった。
未貞の親は、自分と同じ過ちを繰り返さないよう、良い高校、良い大学に入って立派な人間になる道を示した。でもあまりにがんじがらめにしすぎて、未貞は示されたこと以外、自分のしたい事が何もないという事に気が付いて家を飛び出した。
その未貞が親になり、子供に施した教育は自分の親の教育に反抗するかのような、気分によって施される教育。そして幼き日の自分に似ている二則の事は存在を無視。未智留の事は、自分に絶対服従させようとし、身も心も巧みな話術と大人の力で支配。
そして未智留が持った家庭は、両親共働きで裕福な暮らし、子供の事も束縛せず自由に -
Posted by ブクログ
母親との衝突、そしてウリ専ボーイになった著者。父親は自殺し、母子家庭で育つも、その母親からは虐待や束縛を受けるという厳しい家庭環境。
親や就職先の上司にゲイだとバレて叱責されるも、強かに自分の性と向き合っていく。
セクシャルマイノリティと一括りにしても、その種類は多様。そして幸せの数も多様。だけど、同性愛者も異性愛者も関係なく、その人それぞれのセクシャルだったり、幸せの形だったりを受け入れていくことが大事なんだろうと思った。思ったけれど、それは「思う」だけで、それでもやっぱり「自分とは違う」と絶対に遠ざけないか?と問われたら力強くYESと言うことはできないかもしれない。
LGBTのことに