もっと、用語や人名をなくして本質を語れないものだろうか。この手の本の中で、サピエンス全史の切れ味は、本当に最高だな、と思う。
とはいえ、歴史を時代区分ごとにシステムとしてとらえようという試みは良いと思う。
ただし、システムであるとするからには、
バウンダリーがどこにあり、
内と外の構成要素は何で、
その間を出入りするものは何か
といった明確なフレームワークで語る方が良い。
そうでなければらシステムという軸をもちだす意味がない。
システムといいつつ、変化でとらえようとしているのではないか。
前後と変革のドライビングフォースが
大事なのではないだろうか。
古代
分散から統一へ
王が支配する都市国家から
支配層たる都市国家が各地の王を廃し、
官僚をおき税金をとった。
こうして帝国ができる。
従って、官僚制度こそ大事なのではないか。
中世
統一と分散の繰り返し
ローマ帝国が民族大移動により、分断。
ゲンマン民族のつくったフランク王国が、
ローマ教会を味方につけ、文字が扱える司祭を
官僚として各地に派遣。
フランク王国は分割相続の風習により
分裂していく。
外圧として、ふたたび訪れる民族大移動。
戦いに備え、各地の領主が騎士化。
近世
統一へ向かう流れが見え始める移行機
科学の起こりからキリスト教の思想支配が
弱まる。
宗教改革も起こり、プロテスタントにおいて、
稼ぐことが認められる。
大航海時代がはじまり、ヨーロッパ世界が、
外にでていく。
近代
統一へ
産業革命がおこり、ヨーロッパが工業化。
ヨーロッパの製品を売るためのマーケットを求め、
植民地化が進んでいった。
ヨーロッパでつくり、アフリカで奴隷を調達、
アメリカで原料を得て、東欧やアジアで売る、
というシステムができあがる
っていうまとめ方の方が良かったのではないか。
システムという用語を正しく指摘してあげたら良かったのに。