伊藤敏のレビュー一覧
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世界史を勉強するなら、まずこの本を読むべきでしょう。
中身は、大きく3部で構成されています。
第Ⅰ部では、時代を、古代、中世、近世、近代の4つの区分に分け、それぞれの時代での出来事の概略が書かれています。ここで、世界史の骨格を掴むことができます。
第Ⅱ部では、各時代が何なのかが解説されています。例えば、中世はヨーロッパのみの時代区分であり、それはキリスト教と地方分権がキーワードとなると書かれています。「何それ?」という疑問に対して丁寧な説明がなされています。
第Ⅲ部では、各時代区分での重要な事柄についての解説があります。例えば、古代では帝国主義がキーワードとなるのですが、そこでは「帝国がなにを -
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ネタバレ世界史の学び直しに。
地図からという点に惹かれて手に取った本
メモ
・神聖ローマ帝国はドイツフランスイタリアにまたがるエリア
・フランス革命が各地に波及
・水資源の豊かな地域に人口が集中し、文明形成が促された
・城壁の有無がむらと都市の違い
・領域国家 都市国家連合
王に任命された官僚が政治を行う仕組みが領域国家
・王国はほぼ単一民族、帝国は他民族国家
帝国ではほぼ必ず交通網の整備が行われる
・史上最初の世界帝国とされるのがアッシリア帝国
・帝国と国際商業の繁栄は、相互依存が強まることで国家の衰亡にも結びつくように
・近年におけるヨーロッパとはローマ・カトリック圏とほぼ同義
・近代は科学 -
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ネタバレ『新もういちど読む山川世界史』を読みながら、「同時代性や空間的広がりの分かる年代ごとの地図が欲しい」と思うことが何度もあり、地図を自作しようかと悩んでいたところで書店に置かれている本書を見つけ、パラパラとめくってすぐに購入を決めた。
読む前から分かる本書の特徴はなんと言っても図の多さ。100枚を超える地図や模式図が載っている。歴史の原動力を交易だとして、人と物の移動を軸に地図を使って歴史を見ていく本書の考えも独特で面白かった。
ただ、他書に比べて扱っている地域や内容が大きく偏っているので(;中国史はかなり省かれ、東〜東南アジアは近代以降の植民地化されてからしか触れられない。インド史もまるっき -
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最近はネットで本を取り寄せることが多くなりましたが、本屋さんで新刊を見て回ることも楽しみの一つです、歴史と地理の好きな私にとっては、ピッタリの本を見つけました。
ここに書いてある情報や地図には、高校の時に習った教科書に書かれていることかもしれませんが、解説付きで世界中(特に欧州)の国境がどのように変化してきたのか、それはどんな事件が契機となったのかが理解できて楽しかったです。
以下は気になったポイントです。
・青銅(銅・錫合金)は加工しやすく銅よりも硬く武器として需要が高い上に、青銅は出来立ては「眩い黄金色」をしていて儀式用具としても需要が高かった、錫は産地が少なく戦略的価値は今日の石油 -
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代ゼミ講師である著者がわかりやすく世界史のコアイメージを書いたもの。
第1部:通史
第2部:時代区分の概説
第3部:テクノロジーや思想が歴史に与える影響
のようになっています。
世界史に慣れていない人は、第3部から2、1部へと逆から読むといいです。
世界史は、日本史と違って、エリアが広いし宗教別(キリスト教、イスラム教、仏教&儒教)に歴史が語られるので、捉えにくさがありますよね。
本書は、それぞれの時代とエリアのコアイメージをつかもうとする良書だと思います。星がひとつ少ないのは、第3部を多くしてもらえるともっと楽しく読めたと思うので、その分です。 -
購入済み
コンパクトにはまとまっているが
24の戦いを普通のサイズの本にしたため、当然なことにコンパクトにはまとまっているが一つ一つの戦いの内容.記述が薄くなってしまっている。戦術面.戦争技術面、戦略面、政治外交面 と今一つ焦点が絞りきれていない。しかし現在進行中のウクライナに関する話は流石に印象深かった。
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もっと、用語や人名をなくして本質を語れないものだろうか。この手の本の中で、サピエンス全史の切れ味は、本当に最高だな、と思う。
とはいえ、歴史を時代区分ごとにシステムとしてとらえようという試みは良いと思う。
ただし、システムであるとするからには、
バウンダリーがどこにあり、
内と外の構成要素は何で、
その間を出入りするものは何か
といった明確なフレームワークで語る方が良い。
そうでなければらシステムという軸をもちだす意味がない。
システムといいつつ、変化でとらえようとしているのではないか。
前後と変革のドライビングフォースが
大事なのではないだろうか。
古代
分散から統一へ
王