加藤まさしのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレものすごく月並みなこと言いますけども、「今読んでも色褪せない」ことにびっくりする。超古典なのに。1898年!明治31年!だって馬車で逃げてるんだもん。
当時最先端の知識っていうのがまた丁度良い塩梅で火星人の設定にみょうな説得力与えてて。
未知の存在の襲来からパニック、日常が蹂躙され、希望が完膚なきまでに叩き潰され、人間の本性がむき出しになり、それでも抵抗しようと戦い、むかえる意外な結末。
まさに王道オブ王道、そりゃそうだこれが教科書なんだもんな。
タコさん火星人、いまではかわいい宇宙人代表の造形だけど、この緊張感の中で描かれるとめっさ強いし気持ち悪いし怖い。大型ロボットに乗って毒ガス振りまいて -
Posted by ブクログ
何十年振りかに読む。正確に言うと初めて最後まで読んだ。^^;思った以上に長く、今の大人が読んでも十分楽しめる作品。名作たる所以ですね。
海底2万マイル。確か小学生だったときには海底2万里だった気がしたが…。それはさておき、
この話の何が凄いって、まだ、近代的潜水艦が出来る前(1870年)にすでに潜水艦と同じ電力で動くノーチラス号を話に登場させ世界中の海を横断し、海底の世界を実際に見たかのように表現している。今では宇宙旅行が話題に上がるけど、他の作品では月世界旅行ついても書いている。
丁度、小学生の頃大好きだったSF冒険物のテレビを思い出させ、もしかしたらこのストーリーが今の漫画も含め原点と -
Posted by ブクログ
ネタバレ十五少年漂流記がおもしろかったので続けて読んだ。
世界の海で、巨大生物に次々に船が沈められるという怪事件が頻発する。主人公の海洋生物学者が調査のために海に繰り出すと、巨大生物だと思われていたものは巨大な潜水艦だった。海に落ちた主人公は潜水艦に助けられるが、もう陸に帰すことはできないと謎の船長から通達を受ける。潜水艦は世界中の海をある目的で航海し、美しい海や未開の深海へ踏み入る潜水艦に、主人公は海洋生物学者としての好奇心をくすぐられつづける。
十五少年漂流記よりは、テーマとしては暗い小説だったが、それが「海」という幻想的な雰囲気と合っていてよかった。
SFのおもしろさは、「もしかしたら今も潜水艦 -
Posted by ブクログ
十五少年漂流記のほうが有名だと思うけど、私は海底二万海里のほうが好きかな。
ジュール・ベルヌは冒険に出たわけではないのに・・・、船乗りでもなく科学者でもないのに、すごい想像力・表現力だなと思った。
小説やマンガを読んで、よく調べてあるなーと思うことがあるけれど、ジュール・ベルヌもすごい。
圧制者を嫌うネモ船長。自由を手に入れたネモ船長。虐げられた人びとの味方であるネモ船長。謎の人物ではあるけれど、キャラクターがしっかりしてる。
個性的な人が出てくる本って好き。個性的すぎて自分には共感できないはずなのに、なぜか共感できてしまう。
私もノーチラス号に乗りたい。・・・あ、一生乗るのは嫌だけ