前野マドカのレビュー一覧
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聞き慣れない言葉を知りたくて手に取りました。
ウェルビーイングとは心と体と社会のよい状態のこと。そして、「目的の追求」と「強みの明確化」をすると人は幸せになるとのこと。
確かに、やらされ仕事はつまらないし、強みを明確化すると「やってみよう」「なんとかなる」「ありのままに」という幸せ因子も発揮しやすくなる。これだけは負けないとポジティブになれるし、チャレンジ精神にもつながる。なるほど!と思いました。
また、エンゲージメントは「社員には会社を気に入って働いてほしい」という企業目線の考え方に対し、ウェルビーイングは「そもそも人間は幸せに生きるべき」という人類目線だと学びました。 -
Posted by ブクログ
ウェルビーイング
著:前野 隆司 、 前野 マドカ
身体的、精神的、社会的に良好な状態を、広い意味で健康という。つまり、狭い意味での心身の健康だけでなく、心の豊かな状態である幸福と、社会の良好な状態をつくる福祉を合わせた、心と体と社会のよい状態が「ウェルビーイング」である。
やる気、思いやりやチャレンジ精神、あるいは理念や夢に賛同する心など、やりがいやつながり、利他性などにも関係する状態をウェルビーイング、よい心の状態という。
本書の構成は以下の6章から成る。
①ウェルビーイングとは何か
②社会とウェルビーイング
③ウェルビーイングの研究
④経営とウェルビーイング
⑤地域・家庭とウェルビーイング
⑥幸福度の計測・向上事例
目に見えない何かや、形のない表現しずらい概念や想いがここにきて多くの分野でも取り上げられている。定型的なものであったり簡単に導き出されるものはITやロボットへという近い未来に対しての人類の人類だからこそできる気持ちが集約していうことが背景にあるのかもしれない。
パーパース・理念・利他・SDGs・サステナブル等ひとつの要素ではなく、色々な要素が織り交ざり織り交ざった結果としても形としてはなく、感じ取ったり、なんとなく理解したりで解釈することもその概念には多い。
それは間違いでも正解でもない。難しいからこそ、取り組める。取り組むべき私たちの課題なのかもしれない。
置かれた環境等にもより解釈や姿勢は異なるものの、黎明期を抜けてつつある今から関わることにより自らが考え疑問を持ちながら対応することでより身近に遠い概念を感じ取ることができる。 -
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幸せを研究している著者によりウェルビーイングをテーマにした案内書のような内容。
前半はウェルビーイング研究の過去からの今に至る経緯と現在のトレンド説明に終始。
第3章くらいから具体例も交え、現在進行中の事例展開もあり興味を持って読めた。個人の働き方、組織のあり方含め、人々がより良く生きる為の方法はまだまだあるのだと感じたし、その為には自分から行動をしていくしかないのだと感じた。
「幸福学」というと少しスピリチュアルな雰囲気もあるが、心とはもともと科学的に解明されていない事も多く、そういうニュアンスになってしまうのは仕方ないが、可能な限り科学的見地からも検証され、世の中への浸透度が高まればいいなと思うし、その為に行動したいとも思った。 -
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最近、周囲がウェルビーイングでにぎわっているんだけど、世のなかではもう当たり前のことなんだろうか。とはいえ、この本だって出たのは3年前だからそのくらいの感じなんでしょうね。
古くはたとえばアランとかの「幸福論」から始まり、現在のウェルビーイングのわりと直接的な前進にもポジティブ心理学があることが述べられているけど、社会のなかにはずっとこういうことを至上のものと考える一派がずっといるということだろう。この本でも述べられているとおりにウェルビーイングが一般的になればすてきな社会になるはずなのに、そうならないのはなぜだろう。
でも、いままでになくウェルビーイングの潮流が来ていることは感じられた。この流れが本質的に根づき人々が生きやすい世のなかになるといいと思う。 -
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ネタバレ幸せの4つの因子と、それらを高める方法
①「やってみよう」
(主体性、自己決定、やりがい、強み、達成)
→夢や目標について語り合う、日常のなかにワクワク感やときめきを見出す、視野を広く持ち今やっていることに将来に繋がる意味を見出す
②「ありがとう」
(つながり、感謝、利他性、思いやり)
→じっくりと対話する、ボランティア活動などをする
③「なんとかなる」
(ポジティブ、楽観的、チャレンジ精神)
→ポジティブな言動をあえてする(口角を上げる、胸を張って視線を上に向ける、ポジティブな言葉を声に出す)
④「ありのままに」
(独立性、自分らしさの自覚)
→他者と自分を比較しない、創造性を発揮するような何かに挑戦する、自分らしい強みを見つけそれを高める
専門職養成課程では、資格取得のための知識や技術の修得が至上のアウトカムとみなされる。果たしてそれだけで学生は幸せになれるのか。
「国試に受かって就職できたら人生ハッピー」とは限らないVUCAな時代。「自らの幸せに向かって進んでいける力」の育成も大切なのかな、と思ったり。
後書きの熱量がすごい!! -
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タイトル通りウェルビーイングのために幸せなチームが結果を出すための一例をまとめた本。
下記の要因分析を自己に、チームに当てはめて考えてみる事は大事だし、改めて体系化してもらえる事自体は価値があった。実際に読者が考えうるq&a形式での落とし込みや、4スタッフの実例も現実的な参考例として良かった。
一方で、幸福学としての分析自体が、専門詳細が読者に分かりづらいから省いたのか、モヤッとし過ぎており統計の数字や分析考察を深く洞察してもらわなければ個人の考えうる範疇を超えるものにはなっていないと感じた。
幸福度を高める4因子
「やってみよう」「ありがとう」「なんとかなる」「ありのままに」
幸せなチームづくり7箇条
■対話する・目をつむらない
■ジャッジしない・正解を求めない
■執着しない・リセットする
■任せる・委ねる・頼る
■経験を教訓にする
■相手を変えるのではなく自分が変わる
■愛のループを自分から始める
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Posted by ブクログ
薄いが熱い
近年の人的資本経営ブームからウェルビーイングという言葉もあちこちのIR、経営方針で目にするようになった。新しい言葉では往々にしてあることだが、ウェルビーイングも使用する人や場面によって意味することが随分違っている。特に経営に関しては、仕事へのモチベーション、会社へのエンゲージメント(これも格好良く言っているが大抵の場合は愛社精神の意で使われているようだ)、多様性、心身の健康、心理的安全性など組織風土など、およそ職場環境に関する問題のすべてがこの言葉に置き換えられているようだ。
本書は、それくらい幅広く便利なウェルビーイングの入門書である。前半は、ウェルビーイングに関する国際的な研究動向、国内のウェルビーイング取組み事例など、ウェルビーイングに少しでも関連することは全部取り上げる。兎に角世の中ウェルビーイングだ、という薄〜い内容。幸せを感じているの社員はパフォーマンスも高い、数値目標をなくして業績が高い企業など、因果関係と相関関係がごちゃごちゃな雑な議論で、兎に角ウェルビーイングの時代だ!という主張…
終盤までこういうのが続いて、個人的には辛い内容だったが、測定や設計論のあたりから急に面白い。薄い本なので中身は何もないが、少なくともウェルビーイングについてちゃんと考える方法があることは理解できた。著者はもともと工学系の研究者なので、本当はこのあたりもちゃん語れるのだろうが、入門書ということで本書の構成になったのだろう。
それくらい間口を広げて著者は何がしたかったのか?あとがき「終わりに」の章にその熱い想いが語られている。前半を飛ばしてでも、これは読むべき。