加藤正人のレビュー一覧

  • 碁盤斬り 柳田格之進異聞

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    映画も素晴らしかったが、映画では理解できなかった登場人物の心の動きもわかり、物語としての整合性がついた。そして、ラストの描き方も、映画の先があって、より味わい深い。
    武士道というか、気品というか。慎みかな。今、極めて失われている慎みとか、真心とか。そんなものが残る爽やかで温かい物語でした。

    そう考えると、心情をセリフで言えない映画で対応できていないところで、分かりにくいところもあったが、映画は映画で、草彅くん、國村さん、市村さん、清原さんの演技は相当原作の情緒を実現していたのだと思う。

    0
    2024年07月07日
  • 碁盤斬り 柳田格之進異聞

    Posted by ブクログ

    草彅くん主演映画の小説。あらすじから仇討ち主題かと思ってたけど違った。人として信念を持ち高潔に生きることの大切さを感じた。己の利ばかりを追っていた商人・源兵衛が格之進との碁を通じて変わっていく。読み始めた時は草彅くん以外のキャストを知らず、でも源兵衛は國村隼さんのイメージで読んでました。読み終わって調べたらほんとに國村さんが演じられたと知って驚きました。映画を観に行くのが楽しみです。

    0
    2024年04月21日
  • 映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと

    購入済み

    三幕構成の指南書

    映画の脚本に関しての指南書です。
    主に三幕構成についてを紹介しており、映画のみならず、小説等にも適用可能かと思います。
    とにかく構成の基礎を知りたいという方におすすめでしょうか。多少くどいと言いますか、同じ話を何度も繰り返す部分もありますが、大事なことは学べるように感じます。
    うまく書けない場合に対する励ましのようなメッセージもあり、創作への心構えも一部載せられています。それらも参考になるでしょう。

    1
    2019年11月17日
  • 映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと

    Posted by ブクログ

    脚本を書くつもりがなくても、これを読むことで脚本家の仕事が理解できるようになる。また、今までより深く映画を観ることができるようになると思う。

    0
    2019年09月22日
  • 映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと

    Posted by ブクログ

    とても明解で、ユーモアと読者への励ましがあって、これは名著と思う。「ハリウッド3幕方式」について分かった。重要なことが率直に、いくつも書かれている。

    脚本を書く前に考えるべきこと。
    1.エンディング
    2.オープニング
    3プロットポイント1
    4.プロットポイント2
    しかも、この順番で。

    0
    2019年06月30日
  • 映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと

    Posted by ブクログ

     脚本術、と銘打っているけれども、小説の創作にも使えますね。新人賞の講評なんかでもさらっと「三幕構成」とか当たり前の用語みたいに出てくるときがあるんですけど、その三幕構成を理論化した名著です。

     豊富な実例を挙げつつ、丁寧に物語の構成を組み上げていく方法を示してくれます。具体的な目安を教えてくれつつも、「でも規則にがんじがらめにするんじゃなくていいんだよ」ということも伝えてくれるあたり、柔軟性があります。「こういうケースもある」というのを具体的に挙げてくれたり、「こういうことでパニックになる人もいるけれど、大丈夫」ということを教えてくれるので、がちがちに型にはめられずに学んでいけるのがすごく

    0
    2018年12月12日
  • 素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック

    Posted by ブクログ

    日頃抱いている私自身の映画に対する思い入れを言葉にして紡ぎあげていく文章を読んでいると、互いに映画談義をしているような感覚におそわれてしまう。脚本は大切ですよね。これからも良い映画を求めて映画館へ駆け込みます。

    0
    2018年04月20日
  • 映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと

    Posted by ブクログ

    とにかく有名なので読んでみた。
    前から持っていた「別冊宝島 シナリオ入門」の元になった本だけあって、書いてある内容は大体知っていたもの。
    ただ、実際の映画を例に説明してくれるのは、わかりやすくて良かった。
    名著と言われるだけあって実用性抜群だと思う。

    0
    2017年06月21日
  • 映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと

    Posted by ブクログ

    知っていることもあったが、繰り返し読むと本質(に近い部分)を掴める、というのがわかった。
    あとは実践だけ……

    主題、登場人物、展開とどうしてそうするのか「選択」をし、それには「責任」が伴う、というのがよかった。

    また、小説とシナリオの違いも興味深かった。

    良質な映画も多く紹介されているので、それもいいかも。

    0
    2016年03月31日
  • 映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと

    Posted by ブクログ

    脚本の書き方のクラシックらしいです。一人で文章を書くむずかしさとか、すごい。あとパートナーと合作の時に気を付けること。とか。大変勉強になりました。

    0
    2014年11月01日
  • 映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと

    Posted by ブクログ

    アイデアを具体化し、ドラマにするためには、主題(テーマ)が必要である。主題とは、アクション(行動)とキャラクターを意味する

    アクションとは、どんな行動に関するストーリーであるのか
    キャラクターとは、誰に関するストーリーなのか

    主題
    アクション 身体/感情
    キャラクター 必要性の決定/アクションこそキャラクター

    アクションとキャラクターに関して、一、二行にまとめて書いてみる

    人生とは、アクション(行動)からなり、その終わりもまたアクション(行動)の一形態であり、質の変化ではない(アリストテレス「詩学」)

    全ての主要登場人物は、強烈なドラマ上の欲求も持っている
    ドラマ上の欲求とは、脚本の

    0
    2011年10月09日
  • 映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    かつて別冊宝島で出たものしか翻訳ものがないといわれていたシド・フィールドの著作。自分としては外国人が書いたものとしては「クリエイティブ脚本術」「ハリウッド・リライティング・バイブル」に次ぐシナリオ指南書。個人的にはペキンパーとの交流が話しとして興味深かった。

    0
    2011年01月21日
  • 凪(なぎ)待ち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    競輪にのめり込むだめな男が恋人の美容師と娘と、彼女の故郷の岩手に戻って再起を図るがそこでも競輪に、というような筋で、だめなところが読んでいて楽しかった。だめ人が主人公の作品は性に合っているのかなあ、とか思った。読後、同名映画を脚本がノベライズしたものとわかった。

    0
    2025年09月27日
  • 碁盤斬り 柳田格之進異聞

    Posted by ブクログ

    普段は絶対手を出すことのないジャンルですが、ご縁があり読むことになりました。
    堅苦しい昔言葉のオンパレードで難解な文書かな?と思いながら読み始めましたが、そんなことなくて、すっごい読みやすかったです。
    一歩引いた目で見直すと、ベタベタな展開でありベタベタな結末だったかもしれませんが、またそれが良い!
    全然ジャンル違ってて、多分誰にも共感してもらえないと思いますが、ハインラインの「夏への扉」を読み終わった時に感じた、爽やかな気持ちになりました。

    これを機会にに江戸物?また読んでみたいと思います。

    0
    2024年12月10日
  • 素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ■第1章 すべては白紙から始まる
     第一稿を読んで、この脚本には二つのストーリーが存在していると私は思った。一つは、大けがを克服して人生を取り戻す母親の話。もう一つは、重大な決断を迫られるが、自らの決断で困難を乗り越え、男性への恐怖心も克服し、母親とのぎくしゃくした関係も修復する娘の話だ。
     つまりこの脚本は、一つのストーリーから始まり、別のストーリーで終わっているわけだ。よくあることだが疑問が残る。いったいこれは母親の話なのか? それとも二人の話なのか?
     彼女自身にもそれがわかっていなかった。長年の経験から、私にはこんなモットーがあった。どうしていいかわからなくなったら、しばらく引いてみる

    0
    2024年09月18日
  • 映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ■第1章 映画脚本とはなにか
     形や、構成をよく知るためには、できるだけ多くの脚本を読むべきである。出版されている脚本も多く、書店にいけば置いてあるだろうし、ネットでも注文できる。今ならウェブ上に無料で置いてあることもあるだろうし、中にはお金を払わなければならないものもあるだろう。
     私は、生徒には『チャイナタウン』『ネットワーク』(バディ・チャイフスキー)『アメリカン・ビューティー』『ショーシャンクの空に』(フランク・ダラボン)『サイドウェイ』(アレキサンダー・ペイン、ジム・テイラー)『マトリックス』『アニー・ホール』『ロード・オブ・ザ・リング』を読み、勉強させている。
     これらの脚本はすぐ

    0
    2024年09月06日
  • 映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと

    Posted by ブクログ

    ハリウッドの脚本家が描かれた、作劇術の本です
    有名な3幕構成についてよく書かれています

    状況設定、葛藤、エピローグみたいに脚本は3分割できて、計120ページくらいでまとめれるそうです
    人物の練り方は、ドラマ上の欲求というものが大切だそうです
    とにかく出だしを面白くしないといけないらしく、最初の10ページで絵的に映えて心を掴まないといけないポイントがあるそうです
    インサイディングポイントだったか何かだったと思います
    そして中盤で話の転換点、ターニングポイントが来るそうです

    例に挙げられるベストセラー映画があまり分からなかったので、著者の意見が伝わりにくいところもありましたが、何となく重要なこ

    0
    2024年08月31日
  • 碁盤斬り 柳田格之進異聞

    Posted by ブクログ

    軽快に読めて、すっきりする。とはいえ、これは小説というよりもドラマシナリオに近いかな。転換のピッチが速すぎるのは、映像メディアのカットを意識しすぎ。

    0
    2024年05月28日
  • 碁盤斬り 柳田格之進異聞

    Posted by ブクログ

     原作を読んでから映画を見ようと思い、読み終えました。所々に囲碁の用語が出てきましたが囲碁知らなくても問題なく楽しめ、緊迫感も伝わって来ました。
     話も分かり易い、王道の時代劇といった感じで、余談ですが映画も楽しめました。

    0
    2024年05月26日
  • 碁盤斬り 柳田格之進異聞

    Posted by ブクログ

    一気に、ではなかったけれど。3日の通勤行きかえりで読み終えました。落語のお話が元ですが、筆者のやさしさと、書きたかったこと、、世間の感覚にも耐えれそうな表現でもあったように思います。 それでも、柳田格之進さんの生涯の実際はこうだったのかも、と思わせる面白い内容だと思います。 映画も近々(2024/5/17)公開されるやに聞きました。 映画内容との比較、映画で強調されたいことはなんなのか、また次の楽しみへとつながる時間でした。

    0
    2024年05月15日