【感想・ネタバレ】碁盤斬り 柳田格之進異聞のレビュー

あらすじ

妻を想う男、父を信じる娘。誇りをかけた闘いの結末は!?

藩を追われ、貧乏長屋で暮らす柳田格之進。悲劇の真実を知った彼は、仇討ちを決意し……。草なぎ剛主演映画の小説を脚本家が自ら執筆。

映画『碁盤斬り』は、落語の演目として長く親しまれてきた「柳田格之進」を題材に、『日本沈没』『クライマーズ・ハイ』『凪待ち』などを手掛けてきた脚本家の加藤正人さんが、3年半の月日をかけて書き上げたストーリー。
この映画の世界を、加藤さん自身が小説として書き下ろしました。
登場人物の細かな心情の描写はもちろん、映画では描き切れなかった若き日の格之進の姿、また映画のラストの「その後」がしっかりと描かれており、小説好きの読者も十分に楽しめる作品です。

【あらすじ】
娘の絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らす柳田格之進。
彼は、身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪い、故郷の彦根藩を追われた身だった。
しかし、かねてから嗜む囲碁にはその実直な人柄が表れ、江戸で多くの知己を得る。
ある日、旧知の藩士により、彦根藩での悲劇の真相を知らされた格之進と絹は、復讐を決意する。
絹は仇討ち決行のために、自らが犠牲になる道を選び……。
父と娘の、誇りをかけた闘いが始まる!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

映画も素晴らしかったが、映画では理解できなかった登場人物の心の動きもわかり、物語としての整合性がついた。そして、ラストの描き方も、映画の先があって、より味わい深い。
武士道というか、気品というか。慎みかな。今、極めて失われている慎みとか、真心とか。そんなものが残る爽やかで温かい物語でした。

そう考えると、心情をセリフで言えない映画で対応できていないところで、分かりにくいところもあったが、映画は映画で、草彅くん、國村さん、市村さん、清原さんの演技は相当原作の情緒を実現していたのだと思う。

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2024年07月07日

Posted by ブクログ

草彅くん主演映画の小説。あらすじから仇討ち主題かと思ってたけど違った。人として信念を持ち高潔に生きることの大切さを感じた。己の利ばかりを追っていた商人・源兵衛が格之進との碁を通じて変わっていく。読み始めた時は草彅くん以外のキャストを知らず、でも源兵衛は國村隼さんのイメージで読んでました。読み終わって調べたらほんとに國村さんが演じられたと知って驚きました。映画を観に行くのが楽しみです。

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

普段は絶対手を出すことのないジャンルですが、ご縁があり読むことになりました。
堅苦しい昔言葉のオンパレードで難解な文書かな?と思いながら読み始めましたが、そんなことなくて、すっごい読みやすかったです。
一歩引いた目で見直すと、ベタベタな展開でありベタベタな結末だったかもしれませんが、またそれが良い!
全然ジャンル違ってて、多分誰にも共感してもらえないと思いますが、ハインラインの「夏への扉」を読み終わった時に感じた、爽やかな気持ちになりました。

これを機会にに江戸物?また読んでみたいと思います。

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2024年12月10日

Posted by ブクログ

軽快に読めて、すっきりする。とはいえ、これは小説というよりもドラマシナリオに近いかな。転換のピッチが速すぎるのは、映像メディアのカットを意識しすぎ。

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2024年05月28日

Posted by ブクログ

 原作を読んでから映画を見ようと思い、読み終えました。所々に囲碁の用語が出てきましたが囲碁知らなくても問題なく楽しめ、緊迫感も伝わって来ました。
 話も分かり易い、王道の時代劇といった感じで、余談ですが映画も楽しめました。

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2024年05月26日

Posted by ブクログ

一気に、ではなかったけれど。3日の通勤行きかえりで読み終えました。落語のお話が元ですが、筆者のやさしさと、書きたかったこと、、世間の感覚にも耐えれそうな表現でもあったように思います。 それでも、柳田格之進さんの生涯の実際はこうだったのかも、と思わせる面白い内容だと思います。 映画も近々(2024/5/17)公開されるやに聞きました。 映画内容との比較、映画で強調されたいことはなんなのか、また次の楽しみへとつながる時間でした。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

まもなく封切される草なぎ君主演の映画の原作かと思ったら脚本なのね。元は落語(人情噺)なんだ。キャストが分かってるので楽しく読めた。イメージできていい。さて、映画はどこまでこの脚本に添ってるのか楽しみ

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2024年04月26日

Posted by ブクログ

映像化しかも白石監督とのことで拝読
映像化のCMで何となく敵討ち物と思っていたけど読んでみたら仄々な時代物、中盤から後半まではホント仄々だが後半に来て本領発揮
エピローグがしっかりしている話は好きだが最後はヤリすぎ

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2024年04月19日

Posted by ブクログ

いい話だった。映画もいつか見てみたいと思う。
しかしながら江戸物の達者な作家と比べると数段落ちる。
映画の脚本家として名の通った人でも小説はまた別ということだろう。

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2024年07月08日

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