橘つばさのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幻想的な表紙のイラストとは相反して、内容はリアルでとても重苦しい。
両親が離婚して苦しむ少女と、震災で家族を失ったことで声が出なくなってしまった少年の話。
高校生なのにろくに青春らしいこともやれず介護に負われる日々の少女が、同じ境遇のクラスメイトと仲良くなる話。
『変わってる』とか『よくわかんない』と言われてしまうことに恐怖を覚え、学校に馴染めず不登校になった少女の話。
どれも胸を揺さぶられたり共感できる話で、最後は希望がみえるような終わり方になっていてよかった。
身近にあるけど、でも普段は目を向けないようなことが題材にされてるから、この機会にそういうことを考えるきっかけになったと感じる。興味のある方はぜひ一度読んでみてほしいなと思った。 -
Posted by ブクログ
いつの間にかこんなにシリーズが増えていたとは。
読書が苦手という人、学校で「朝の○分間読書」がある人、恋をしている人、10代。
そんな人にオススメだ。
もちろんどれにも当てはまらない人にも。
10代を思い出して、胸がときめく。
ま、残念ながら女子校で、先輩を見てときめくこともなかったし、学校があまり好きではなかったので、妄想も多分に含まれるが。
「自慢の彼氏」は、やっちまったな(笑)と意地悪な気持ちが満たされる。
ざ ま あ
的なね。
そんな気持ちを恥ずかしくなんて思わないでよい。
綺麗な心ばかりではないことを自覚するか、現実世界では「いい人」で居続けられるのだ。
「ゲームの行方」秀逸!
この彼女みたいなことをしてしまう女性は多いだろう。
恋愛指南では「男を立てろ」とあるし、やはり好きな人には愛されたい。
だから、おバカな子、出来ない子を演じてしまう。
この物語の面白いところは、他人から見えた一瞬なんて、本当にその一瞬だけを切り取ったものだということ。
必ず物事には前段階がある。
育児もそう。
ブチギレた私を見て、見知らぬ人が「かわいそう」「ひどい」というけれど、こちとら朝からぐずられて何度も気持ちを切り替えてきたのに!と言いたいことは、多々多々多々ある。
おっと個人的な愚痴になった。
それと同じ。
他人が訳も分からず批判するのは間違いだ、ということだ。
「魅力論」もその流れで、拍手喝采したい。
なかなか現実ではこんなにうまくいかないが。
「ブルーな恋」
店員に横柄な態度をとる彼氏の話。
うわ、嫌だな、と思ったが、綺麗に着地した。
話の大きなひねりは、目新しいとは言えないが、この腹の立つ彼氏が、腹の立つことを言った言葉の真実が良い。
良いところと悪いところは紙一重だ。
他にもなかなか面白い物語がたくさん詰まっていて、短編好きとしては嬉しかった。
プチケーキ詰め合わせのようなワクワクがたくさんあるので、お気に入りが見つかるはずだ。