グレンコ・アンドリーのレビュー一覧
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ネタバレちょうど正月に停戦交渉の件で盛り上がっていたのでこれを読んでみた。
自分はどちらかというと政治に疎い方だが、人道的にこのウクライナの状態がどう見られていて、どうあるべきなのかというのを知りたいと思った。
著者のアンドリー氏はウクライナ出身の方で日本で学ばれた経験がある。なので直接的に日本人に訴えかけるような内容になっている。万人に向けられた本が訳されたのとは意味合いが違う。
著書内でアメリカとベネズエラの関係で起こりうることを鋭く指摘している箇所がある。ここは予言的中といってもいいだろう。
自分が平和ボケしているせいかもしれないが、アンドリー氏の主張に関しては、いささかロシアを悪と断じる辺りが過激に思えていたのだが、後半に行くにつれてそういう印象だけじゃなくてひとつひとつニュースや情報を確かめていくリテラシーを自分が持たなければならないと思うようになった。
後は、どういった人を国の代表に選ぶかだよな。
日本の北方領土奪還の可能性にも言及されており、これは現在の思い込みを一旦取っ払って考えるのもありなのかもなと。そういう外交する人出てくるかな。
今一番気になる海外情勢を理解するためにもウクライナ人が日本人に向けて書いたこの本を読むのは必要なことではないか。お薦めの一冊。 -
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ネタバレロシアは約束を破るために約束をする
さらに、公職追放によって、能力の高い人が追い出され、その代わりに多くの共産主義者が公職についた。戦後日本人は、教育やメディアを通して、共産主義の洗脳を受け続けた
実際にジョージア侵略の5年半後、ロシアがウクライナへ侵略を開始したときに、多くのウクライナ人はジョージア侵略はウクライナ侵略の前触れだったと言うことをやっと理解した
つまり、ウクライナ社会はその時、完全に平和ボケしてしまったのだ。当時国民に広まっていた考えは以下のようなものであった。軍はお金がかかるだけ、これからは平和の時代だ。戦争が起こるはずがない、そもそも戦う相手がいないと
現在のロシア連邦はKGBに乗っ取られて試合されているので、共産主義国家ソ連の延長線上にあると言っていいだろう
ポロシェンコ政権の5年間で、独立してからそれまでの23年間より何倍もの実績を残した。先述したように、非共産化、独自の歴史認識の形成、再軍備、独立協会への実現、欧州連合との協力協定やビザ要件の撤廃などである
もし日本に大東亜戦争において責任があるとしたら、それはソ連の暴略を見抜けなかったことである
なぜ人口減少が国家の存亡に関わる深刻な問題なのか。私が言いたいのは、人口減少そのものがはるかに大きな危険性を持っていると言うことだ -
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露も米も同じ面はあれども
これを書いている時点で米トラが露の言うままに、制裁解除へ向かっている。米は何も得ず長期では大損と私は思っているが、米国民はそこまで考えない様だ。残念ながら著者が主張する、民主主義を守り、独裁をなくすべきという考えは米国民にはない。現実の世界はそんなに単純ではないが、それでも本書のように、「正義」と自国の「立場、正当性」を言い続けることは必須であり、何より日本には欠けている。まずこのような言い続ける姿勢を、本書から学ぶべきだ。正義や悪を断言している本書には単純過ぎるとの批判もあるだろうが、そう思う人は、この世界で自分が生き延び、かつ良い世界を作るためにどういう選択肢があるか、本書に対して考えてみるのが良いだろう。
本書に書かれている戦況の推移も、何もせずにいれば、いずれわが国も同じ状況に陥る。米国民への批判はないが、トラが支持されていることを今見れば、露も米も国民の意思で行動していると納得出来るだろう。マスコミを疑う力が残っているなら、本書を見て、日本の選択肢も、考えてほしい。
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気になっている事案を巡る論なので興味深く読んだ。
題名の中に「世界の運命の分岐点」と在る。ロシアとウクライナとの戦争の決着の如何によって、そこから先の世界の様子が大きく変わるというようなことも在るのかもしれない。そうした意味で「運命の分岐点」となるような出来事が進行しているということで「注視しなければならない」という意味を込めた表現なのであろう。
本書の著者はウクライナから来日して学んだ経過が在り、長く滞日して活動しているという方である。本書は既に3年を超えてしまっているウクライナでの戦禍を巡って、更に関連事項ということで国際情勢等を少し広く取り上げて論じている。
概ね、この3年余りのウクライナでの戦いの展開、ロシアに関する著者の観方、西側諸国に関する著者の観方、戦禍を巡って出回っている様々な観方に関する見解、「新冷戦」とでも呼ぶべき情勢下の世界、そしてウクライナでの戦禍の後に関する観方というようなことになるであろう。
全般的に「若い著者による思い切った論」というように受け止められるような雰囲気が色濃いと思った。大きく頷く部分も、少し首を傾げる部分も交じっている。が、3年余りに亘って必死に戦うことになったウクライナが大変な危難の中に在り、ロシアの行動が余りにも危険で、色々な形でこうした危険な行動は抑止しなければならないという核心部分は強く伝わった。
少し首を傾げる部分は特定の人達を「悪」と断じる部分だった。本当に「悪」ということで排除するか無視するべき存在の人達も在るとは思うのだが、特定の国等に帰属する人達全般をそういうようには言い切れないと個人的には思う。本書の中で「悪」ということになっている国々の人達にも、その限りでもない国々の人達にも「色々な人」が在る筈だと思う。
本書の中「速やかに十分な量の強力な武器が提供されていれば」ウクライナ側がロシア側を駆逐出来た可能性が在ったという話題が何箇所か出ている。「十分な量の強力な武器」というモノを送り込んだとしよう。誰が如何やって使うのだろう?車輛や航空機は訓練無しでは運用は困難で、準備期間が要る。如何いう装備品であろうと、モノが在れば事足りるのでもなく、効果的な使い方というモノが在って、それを心得た人達が指導しなければなるまい。そして「十分な量」というのも相対的なモノでよく判らない。それを「速やかに」となれば、「現にモノを装備品として使っている将兵が現場へ出向くのか?」ということになるのかもしれない。そうなれば「本格国外出兵」だ。方々の国で色々と考えて躊躇したのであろう。また、武器を国外へ動かすことに関して、歴史に鑑みて色々な制約を課している例も各国で存外に多いのだ。本書ではこの辺の話題は余り無いが。
読んでいて色々と考える本書だが、「ジェノサイド」という問題提起は刺さった。ウクライナ人を殲滅するかのような振る舞いがロシア側によってなされてしまっているとする問題提起だ。実際、多くの人達が生命を落とし、国外等へ出る人達も多く在り、新生児の数も戦禍の前後で大きく減少している。戦禍が続けば続く程、ウクライナの社会が損なわれて、そこを取り繕い難くなって行く筈だ。戦禍を少しでも速く収束させねばならないと観る。
現在のウクライナは1991年の「ソ連後」にソ連時代の共和国を版図とする独立国として歩み始めた。過去の経過の故に、各々に色々な要素を有する人達が寄り合って住んでいる「モザイク」のような国だ。そういう国が歩んで、「自分はウクライナ国民」というように思う人達が殆どという様子にはなっていたと観る。そういう国で何が如何なっていたか、何故にロシアが妙な介入をして武力衝突なのか、色々と「判らない」が「未だ」多く在るというのが正直なところだ。特定の人達の「悪」の故にややこしくなったとばかりも思い悪い。
現今の「ロシア・ウクライナ戦争」も既に3年以上で、話題の“鮮度”が低下した感で取上げられる頻度、密度が低下しているようにも見える。が、時間を経て「いい加減にしないと現場が再起不能に?」という程度に様々なモノが損なわれている様子になっているようにも見受けられる。そういう中であるからこそ、関連する様々な論に触れてみる必要性が高まっていると思う。そうした意味で、本書は有効であった。 -
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このように、プーチンは自国民を大量に殺すことによって権力を握った。「やむをえない場合しか暴力を使わないプーチン」や「伝統的価値、家族、国家を守る保守主義者のプーチン」というのが妄想にすぎないことは、ご理解いただけたかと思う。 今のロシアは、大量虐殺や対外謀略を実行した残酷な組織であるNKVD─KGB─FSBに延々と支配され続けて
プーチンにとっては、NATOの東方拡大は「裏切り」行為で
当然、この認識は完全に間違っている。そもそも「NATOは東へ拡大しない」という約束はどこにも存在しないし、NATOの仕組み上、発生するはずがない。プーチンを始めとするロシアの帝国主義者の妄想にすぎないが、全世界(日本を含む) にいるロシアのファンがその妄想を信じて
プーチンは言葉ではつねに西洋との協力的な関係の必要性を強調しており、西洋との相互尊重が重要だと言っている。だが、プーチン自身は西洋の価値観やルールを一切尊重していない。西洋を都合よく利用しようとしているだけだ。だから、あるときは「協力関係」を訴え、また別のときは非常に好戦的な態度を
アメリカの何十倍も国際法を破っているロシアが「自分の意思を他国に押し付けている」と言うのを聞くと、まさに「お前が言うな」と言いたく
ここ数年、とくに二〇一四年の欧州議会議員選挙以降、ヨーロッパではかつてなかった類の「右翼」勢力が出ている。国によって事情は多少異なっており、昔からあったマイナーな勢力が急に支持率が上がったという事例もあれば、全く新しくできた勢力がすぐ時流に乗った、という場合も
両国の国力を総合的に見れば、中国はロシアよりもかなり強い。ロシアは中国に依存しており、中国はかなりの程度ロシア国内に進出している。普通に考えれば、ロシアにとって恐るべき状態である。にもかかわらずなぜ、プーチンは安心して中国共産党に身を委ねるのか。 疑問に思うであろうが、答えは簡単である。それはロシアが中華秩序の一部であるかぎり、プーチン体制は安泰だからである。少なくとも、中国の手でプーチン体制が倒されることは一〇〇%ありえない。中国からすれば、プーチン体制が続く限り、ロシアは中華秩序の一部であり続ける。しかしプーチン体制が覆ったら、次の指導者は中国からの離脱を図ろうとするかもしれない。それは中国にとって厄介なことである。だから欧米陣営に寝返る恐れのないプーチンは、中国にとって安心・安全で最高なロシアの指導者なのである。それをプーチン自身もよく理解しているので、中国を恐れていない。 中国のほうもロシアを潰すつもりはないし、領土を併合するつもりもない。理由は先述したアメリカとの対立において、ロシアの国力が必要だからである。しかも今の中国は、ロシアの国力を一〇〇%利用できる状態にある。親中プーチン政権が習近平の言うことを絶対に聞くからで
ロシア人の領土執着がいかに異常か
開発できる領土が有り余るほどあってもなお、新たな領土を無限に欲しがるのだ。常識的に考えれば、クリミア半島や千島列島に固執するよりは、膨大なロシア大地の開発に力を入れたほうがよほどロシア発展のためになる。しかしロシア人の思考は違う。すでに持っている領土を未開発のまま、新たな領土拡大の夢を見ている。このような思考はロシア人が昔から持っている特徴なので、ロシアとの外交を進める上でつねに念頭に置かなければなら
日本の文化に興味があるという理由で、その人が親日になると思い込んでいる日本人は認識が甘い、と言わざるをえない。 その国の文化が好きだから、またはその国に興味があるから、という理由でその国のシンパになるとは限ら
日本のアニメを好きなことによって日本そのものを好きになり、親日になると考えるのは、先述した「お花畑思想」で
もしロシアが日本侵略をできるほどの力を身につければ、状況が変わる。もし日本侵略で利益を得られると判断すれば、ロシアは 躊躇うことなく日本を侵略するであろう。つまり、ロシアの日本に対する考え方は昔から変わっておらず、十分な国力がないだけである。この点を絶対に勘違いしてはいけない。「物理的に可能になったときに侵略を実行する」というのはロシア外交の基本であり、昔から一貫した姿勢で
安定的な発展を理想とする保守主義とは何の関係もない。プーチンの内外政策は保守主義ではなく、共産圏独裁者の振る舞いそのもので -
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ウクライナ出身で日本とも関係の深い国際政治学者の、NATO論⇒日米安全保障論です。
日米安全保障条約は軍事同盟であるが、必ずしも日本を支援してくれるかどうかはわからない
日本を米国が支援してもらうためには、同盟国としての義務を果たさなければならない。
それは、防衛費の倍増と再軍備だ。
複雑かつ危険極まりない現代の世界において、危機はいつ、どこから起きるかはわからない。
不測の事態は必ず起きる。有事にいち早く対応するためには、平時のうちに危機に備える必要がある。
気になったことは以下です。
■NATOとは
・NATOとは、欧州における相互安全保障条約であり、NATO加盟国が侵攻されれば、NATOは必ず参戦する。
・ロシアはバルト三国に侵攻したくてもできない。バルト三国がNATOの加盟国だからである。
・ハンガリー動乱の時に、西側が派兵をしなったのは、スエズが関係している。NATOに加盟していない国を支援するかは
西側は一枚板ではなく、状況による
・トルコのNATO加盟について
・ソ連・ロシアの脅威に対抗するためにトルコはどうしてもNATOに加盟したかった
・そのために、朝鮮戦争に派兵をし、多大な犠牲をこうむった。
・しかし、そのことが米国から、トルコのNATO加盟の提案をうけ、紆余曲折のすえ、NATOに加盟できた
・ロシアは、トルコに出していた領土の主張、海峡の通行権の要求も引き下げた。
■日本の国防に対する考え方
・吉田ドクトリンは、憲法第9条をタテにアメリカに軍事的な負担を押し付け、世界第2位の経済大国になった。
・日本の安全保障政策の基本は、日米同盟を基軸にした親米路線しかありえない。
・戦後日本は、親米路線をとっていないのに、親米だと思われている。
・日米同盟は軸といいながら、中露に対して、融和政策をとっている。
・日本の第一の脅威は中国であり、第二の脅威はロシア、第三の脅威は北朝鮮である。
・左翼は、「強い国よりやさしい社会」というスローガンを上げたが、強い国でなければ、やさしい社会は実現できない
・日本がアメリカとの同盟を解消すれば、日本の敵国である中国とロシアの属国になるしかない。
・ロシアはためらうことなく人を殺せる凶暴な侵略国家である。
・防衛費は、民主党政権時代の 0.99%から、安倍政権時代は、0.94%で対GDP比で減っている
・現自民党政権は、吉田ドクトリンを継承しており、国防の努力を怠っている。
■アメリカが日本を守らせる気にさせるには
・まずは、日本が国防のための努力をすること
・少なくともアメリカが諸同盟国に要求する防衛費の対GDP比2%の予算を実現し
・アメリカの地政学的な戦略に付き合う 必要がある
・たしかにアメリカは日本を守ってきた。きたが、それは、アメリカが自国の世界戦略の都合上行ったことで、日本が大事だかれではない。
・日本が襲われたら助けてもらえるかという議論は、そもそも助ける側のアメリカが日本を救う手段をもっているかを知ることから始めなければならない
・教訓;なぜアメリカはベトナムを見捨てたか
①北ベトナムが意外と強かったから
②南ベトナムの指導者層の質が悪かった
③アメリカ国内における反戦運動
・日本がアメリカに助けてもらうには、「大きな迷惑をかけない」、「大きな人的損害を伴う戦闘は自力で行う」を約束する必要がある
■レーガンとゴルバチョフ 東西冷戦の終焉
・ブレジネフとの対話は不可能だと核心したレーガンは、ソ連を追いつめる戦略を立てた
・軍拡競争の2つの側面 アメリカの軍事力の強化 そして ソ連の弱体化
・国境の頻繁の侵犯⇒レーガンは正気ではない⇒軍縮したくともできなくなった
・ワルシャワ条約機構最大のポーランドへのゆさぶり、連帯への支援
①バチカンルート ポーランド出身の教皇ヨハネパウロをつかったカトリックへの働きかけ
②CIAルート 100万ドルに及ぶ連帯へ経済援助
③スエーデンルート 連帯への通信機、印刷機の提供
④サウジルート 原油価格の下落による、ソ連経済の収入減
⑤NATOルート(1) パイプライン建設の妨害・阻止
⑥NATOルート(2) 西ヨーロッパにおける大規模演習の実施 ⇒ワルシャワ条約機構軍へのソ連の経済的援助が致命傷となった
■結論
・日本は少ない努力で世界有数の軍事大国になれる
・軍事大国になったら、弱いがゆえに、解決されない多くの問題を、強くなれば解決することができる
・日本の強国化を自由・民主主義諸国は歓迎する。
・日本は、自身、世界のために、強くなるしかない。
目次
まえがき
第1章 世界最大の平和維持装置
第2章 同盟における妄想と現実
第3章 平和ボケするヨーロッパ諸国
第4章 もし日本がNATOに入ったら
あとがき
主要参考文献
ISBN:9784569849362
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:344ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2022年04月26日第1版第3刷 -
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人相が悪いと思っていました
以前からプーチンは人相が悪いと思っていました。この本を読んでその理由がよく分かりました。確かに日本の政治家でも人相の悪い人はいますが、流石に犯罪者の雰囲気が漂っているというほどではないと思います。
プーチンには気味の悪い雰囲気、例えばやくざの組長みたいな印象を受けます。この本を読むとロシアという国家自体がやくざ組織であることがわかりした。最近のウクライナの状況を見ても明らかなように、相手に隙さえあればあれば、いつでも攻めていって支配してしまえというのが本質で、まったく信頼に値しないのが、プーチンのロシアという国家だったということです。ロシアにしても中国にしても、その歴史を見るとずーっと全体主義国家だったので、いまさら民主主義に変わる国家であるというような幻想は捨てた方が良いということをこの著者は言いたいのでしょう。
プーチンが始めた戦争は始まりにすぎないと思います。今後、力による現状変更があたりまえであった昔の世界が復活する前兆なのかもしれません。
日本人だけがお花畑に住んでいられるわけではないので、全体主義国家に対して十分な備えをしなければならないというのが、ウクライナを母国とするこの著者の言いたいことだと思います。 -
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NATOについてだけではなく、よく知らなかった東ヨーロッパの国々の歴史についても学べる。ロシアのウクライナ侵攻後に読んだので、ここに書かれた警告の現実味が本当に身に染みた。
反米保守はロシアやその指導者のプーチンに対して好意的な考え方を持っている。アメリカが憎いあまりに、そのアメリカと対立するロシアのことを好きになる、といった倒錯した思考構造ではないかと推測できるが、ロシアはためらうことなく人を殺せる凶暴な侵略国家である。(p71)
日本は「中立のまやかし」に惑わされずに、自由民主主義陣営の国として外交を展開しなければならない。中国とロシアに配慮せず、2国に制裁や圧力をかける「中露包囲網」に参加すべきである。これが日本に与えられた唯一の、復活と繁栄の道である。(p98)
何よりも「ロシアが提案する取引に乗ってはいけない」ということである。ロシアが取引を持ちかけた時は、必ず罠がある。ロシアは「約束を破るために約束をする国」。取引が一見、ウィン・ウィンに見えても、実際はロシアを優位にさせるための罠が潜んでいるのだ。(p231) -
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タイトルを見て、思わず手に取りました。まず驚いたのが、三年前に書かれた本であることです。現在行われているロシアによるウクライナへの侵略を予言した書物になっています。ロシアは国家の謀略機関を所有しているのではなく、謀略機関の所有する国家であるとあります。ロシアという国の本質を表しています。また、プーチン政権ができた時に、FSBが、ロシアの民間のマンションを爆破し、それをチェチェン系テロリストによるテロ攻撃であると発表したということは知りませんでした。政権の基盤を強化するという目的のためなら、自国民も殺すのかと、恐怖を感じ、自分が今までプーチンに対して、本書で言われているような幻想を抱いていたことを恥ずかしくなりました。その後、キーウ解放というニュースが流れ、ひとまず良かったと思った矢先、ブチャの惨劇の報道が続いて、愕然としました。本書で語られていることが、全部裏付けられた感じです。そして、今日のウクライナが、明日の日本であることを強く感じました。ブダペスト覚書によって核保有を断念させられたウクライナと核保有していない日本は状況が似ています。その日本を、ロシア、中国、北朝鮮という三つのならず者国家が囲んでいるわけです。もはや日本国憲法第9条で日本を守れないのは明白です。今年の参議院選挙は、国防が争点のひとつになるべきです。日本の国防を真剣に考えている政治家を支持したい、お花畑の議論しかしない議員には、退場してもらうべきと考えます。プーチンの正体を知りたい人、日本の国防について考えたい人におすすめです。
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この本、驚くことに出版されたのは2019年。本当はこの本を読んで驚いているようでは、著者の言う「プーチン幻想」あるいは「ロシア幻想」に侵されていたことになるが。
本書はウクライナ人による、プーチン・ロシア批判の書になるので、偏りはあるかもしれないが、自分のあまりにロシアに対しての無知さ加減、地政学上の事にも理解のなかった事に呆れた次第だ。
ロシアの横暴も許し難いが、いわゆる西側もあまりに無責任な対応をウクライナに対して独立以降つづけてきたと言わざるを得ないのが、本書を読んでわかった。その結果がロシアによる今のウクライナ侵略を許してしまった事には反省をしなければならない。
今後ロシアに対してどのように向き合っていくべきかに対する示唆が本書には溢れている。まずは一人でも多くの人に本書を読んでもらいたい。その上で自分が、どう今回の侵略とロシアに対して向き合っていくかを考える必要がある。
まずはこの侵略戦争を一刻も早くやめさせなければならない。その為には世界が団結してロシアに強力なプレッシャーをかけ続ける必要がある。
プーチンがこれ以上の暴走をしないと、頭のどこかで思っている自分はまだ、「プーチン幻想」に侵されているのだろうか。 -
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ウクライナ人である著者が見たウクライナとロシアの歴史および関連性を、日本と中ロ共産国および世界との関わりを重ね合わせて論じた良書。
前作プーチン幻想でも著されたプーチン・ロシアに日本人が抱いている良さげな印象は、本心ではなくプロパガンダにすぎないことを喝破している。
ウクライナがロシアと如何に戦ってきたか歴史を掘り下げ、日本の人と国にウクライナとの共通性を見出だした著者が、自国の反省も踏まえて日本の人と国を歴史に照らし合わせた上で、問題点と進むべき未来を著している。
日本人はお花畑から脱却しないといけない。世界を冷徹に見据えないと。ウクライナから学ぶべきことは、多いと思う。 -
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まさに、幻想を抱いていたのかもしれない。
著者の世界情勢の分析力に、ただただ感嘆するしかない。国家間の物理的な距離は、そのまま注意力の集中度合いになるのだろう。日本は中韓に対して注意をはらったり脅威を感じるのに対して、それより遠い世界情勢には疎い。
不勉強ながら、歴史的にソ連の成立から崩壊、周辺国の独立と暗躍する欧米諸国の関係ははじめて知った。もちろん、プーチンとロシア人の考えもだ。
よくよく日本人はお花畑、ドングリ民族なのだと思い知らされた。日本が押し付けられたWGIP・自虐史観を捨て国家として独立するには、確固とした国家としてのあり方、戦略、覚悟が必要なのだと思い知らされた。