あらすじ
なぜウクライナは降伏せずロシアと戦うのか?
◎苛烈な旧ソ連支配の暗黒史
◎プーチンの野望と侵略のシナリオ
◎国民を覚醒させたクリミア侵攻
◎祖国を守るために戦う国民の覚悟
気鋭のウクライナ人国際政治学者が説く!
ロシアの西の隣国ウクライナの覚悟と東の隣国・日本への警告!
※本書は2019年6月に発行した『ウクライナ人だから気づいた日本の危機』(育鵬社)を改題し、2022年2月に起こったロシアによるウクライナへの全面侵略を踏まえて大幅に加筆・再編集したものです。
【目次】
第1章 ロシアのクリミア半島・ウクライナ東部占領の真実(2014~15)
1 ロシアの最大の被害国・ウクライナの悲劇
2 クリミア半島は誰のものか
3 ウクライナとロシアの戦争はどのようにして起こったのか
第2章 ウクライナはこうして共産主義を排除した(2013~22)
1 レーニン記念碑撤去運動
2 共産主義プロパガンダ禁止法
3 ロシアからの宗教的独立にも成功
4 ゼレンスキー大統領の登場
第3章 ロシアのウクライナへの全面侵略(2021~)
1 ロシア軍のウクライナ国境付近への集結
2 ロシアのウクライナへの全面侵略
3 ロシアの目的はウクライナ国土の完全併合
4 ウクライナと西側諸国はロシアを止められるか
5 西側諸国の「甘やかし」がロシアの暴走を招いた
第4章 ロシアの侵略を招いたウクライナの「政治的な病」
1 ウクライナの14の政治的な病
2 [歴史認識]ウクライナで行われたソ連式歴史教育
3 [反国家勢力]沖縄はクリミアの二の舞になりかねない
4 [国防1]自分の国を自分で守る気概が国際社会を動かす
5 [国防2]NATOに加盟できなかったウクライナを襲った悲劇
6 [プロパガンダ]明らかなウソになぜダマされてしまうのか
7[政治・外交]侵略国家は歯向かう気のない弱い国を狙う
第5章 日本も「ロシア幻想」から目覚めよ
1 ロシアの「結婚サギ」にダマされてきた日本
2 中国抑止にロシアが協力することはない
3 ロシアによる反日プロパガンダを警戒せよ
4 北方領土はどうすれば取り戻せるか
第6章 独裁国家に囲まれた日本が侵略されないために
おわりに――狂暴な独裁国家の隣国の民主主義国家の宿命
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Posted by ブクログ
ロシアのことがよく分かる本。
ひるがえって、ロシアへの日本の対応策も分かる本。
いや、考えてみればけっこう大変な国と国境を接してるんだなと。
そして更に考えてみれば、日露戦争などなど、少し考えてみれば、現在のウクライナのことは全く他人事でなく、こんな国と江戸時代末期から付き合ってきてるんだな、と。
Posted by ブクログ
ウクライナが2013年のヤヌコヴィッチ退陣以降にロシアから受けた仕打ちがいかに理不尽で独善的なものであるかが、怒りをもって記される。
日清・日露戦争もロシアの膨張主義によるものだし、先の大戦の一因でもあった。
近代国家の振りをしつつ、内実は1世紀以上の昔から何ら変わりのない彼の国とどう対峙すべきなのか。
仮想敵国周囲を囲まれたわが国に、平和ボケなどウクライナとの類似性を指摘する著者の提言が刺さる。
Posted by ブクログ
◎苛烈な旧ソ連支配の暗黒史
◎プーチンの野望と侵略のシナリオ
◎国民を覚醒させたクリミア侵攻
◎祖国を守るために戦う国民の覚悟
気鋭のウクライナ人国際政治学者が説く!ロシアの西の隣国ウクライナの覚悟と東の隣国・日本への警告!
ロシアが仕掛けた戦争が始まってから、ウクライナに対して少額でも寄付を続けています。それは自由を愛する同胞としてロシアを許せないのと、報道されるウクライナ国民の強い気持ちに心を動かされたから。だけど、以前のウクライナがこんなにも日本の平和ボケと同じような状況だったとは全く知らなかった。こんなに頭がおかしい国に囲まれているんだから、非武装とかトンチキなことを言っていないで軍備すべきということが実例をもとに書かれていて説得力がある。一部極端な例なあるにせよ、日本国民みんなこれ読むべき。ゼレンスキー大統領に対してはわりと手厳しい筆者だけれど、それでも今のウクライナに彼は戦う象徴として必須であり、国外への発信という意味で彼の戦い方は間違っていないと思うから、どうかロシアを打ち負かしてほしい。