貴堂嘉之のレビュー一覧

  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

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    非白人不在の白人による白人のための差別論。
    筆者は構造的に組み込まれた差別を突きつけるセミナーを行っている。内容や記載を見るに多くは白人が対象なのではないかと推察する。
    推察通りであれなかれ、非白人の存在や主張についてはこの本には出てこない。人物や像が不在であるという印象を持つ。構造的に差別が社会に組み込まれているというのは事実だろう。構造を自己強化している力は両側にあることが多く、白人へのアプローチという方式が効果を出すのかが大きな論点であると考えるが、そのようには個人的には見えなかった。
    多くのこのような本を読む人物はリベラルな思考を持っているだろう。筆者が『ある日同僚の前で突然差別者に分

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    2022年12月17日
  • 移民国家アメリカの歴史

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    『世界史の考え方』からの流れで読む。よく見聞きする一般的なアメリカ合衆国の通史ではない。アメリカにおけるマイノリティとしてのアジア人を中核にして、アメリカ人になるとはどういうことかを示唆している。

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    2022年05月04日
  • 南北戦争の時代 19世紀

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    アメリカって19世紀の頃から実力行使で勢力を拡大していくオラついている国家(普通に言えば帝国主義か)だったのだなと再認識。米墨戦争、先住民との戦争、米西戦争。そのオラつきが奴隷制の是非を火種として内に向かってしまったのが南北戦争とも言える。

    奴隷制廃止を唱えた急進派は、現代で動物の権利を主張している人たちとかぶって見える。ラディカルな主張に見えてもそのうち力を持っていくものとして。

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    2021年03月19日
  • 南北戦争の時代 19世紀

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     南北戦争は合衆国史における最も大きな分水嶺として位置づけられ、建国来、その歴史は南北戦争に向けて流れ、南北戦争からすべてが流れ出したとも言われてきた。本書は、未曾有の内戦がもたらしたアメリカ社会の統合と分断、奴隷国家から移民国家への大転換を描く。

     南北戦争勃発まで、親奴隷制の連邦政治が南部奴隷主の政治家たちによって担われた。大統領職を例にしても、初期は"ヴァージニア王朝"であるし、第二代と第六代のアダムズ親子を除き、みな奴隷所有者であった。

     南北戦争に至るまでには、自由州と奴隷州との微妙な政治バランスが、版図拡大に伴う西部領土の連邦組入れを巡って揺さぶられ、対立が

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    2020年11月03日