川内潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分の辛い気持ちを100%に近く代弁してくれてる内容で、慰められ、励まされた。考え方を変えねば互いが苦しい。
親が衰えるのは当たり前なのに「もっと頑張ってほしい」と思うのはなぜなんだろう。
それは自分の人生と親の人生を重ねてしまうから。
誰だって死亡率100%の人生を生きている。
老いた親が見せる弱さ。それは子供を傷つけ、怒らせる。歳を取れば親は情け無い姿を晒すようになる。しかし子供は親にいつまでも立派でいてほしい。近くにいればいるほど、子供は傷つき、怒りを溜めてしまう。それこそ「親孝行の呪い」。距離を取るしか解決策はない。
子供は元気な時の親を知りすぎていることによって振り回される。介 -
Posted by ブクログ
タイトルを見て少し戸惑ったのがはじめ。
「これはやめましょう」的な投げかけに、やってしまっていた自分にドキリ。
読み進めていくうちに、ああ、そうなってしまうんだなぁ、あるあるなんだなぁと救われたような気持ちになった。
物理的な距離は近いけれども、だからこそ「距離」を取ることの大切さ。
介護に関わる本を読んでいく途上、「介護士目指そうか」と考えてしまったのも「あるある」で。
家族には家族の「介護」は出来ないものなんだと、自立支援は出来にくいものなんだと、考え方が変わった。
良かれと思ってやっていたことが、自立の機会を奪っていたことに気付かされた。
「親が困るまで「待つ」ことが大切」
「 -
Posted by ブクログ
自分の経験と照らし合わせても、共感し、慰められる内容だった。親や親、子は子、という「個人」の意識が持ちづらい…「同居」というカタチがあるように、その意識がまず「介護」を難しくしているのだと思う。決して「側にいることが親孝行」とか「家族の問題」とか「施設なんて酷い」とか…よく言われるそういった意識が、結果的にどちらの人生も破壊してしまうことは、多々ある。介護離職をしたり、社会から隔絶した状態に追い込まれたり、果ては、お互いに「終わりにしよう」とまで思ってしまう…。
まずはそういった「幻想」を捨てること。
そして、個人対個人としての適切な「距離」を保つこと。その上で身勝手な「親孝行」という概念 -
Posted by ブクログ
タイトルほど「親不孝」では無い内容(笑)十分に親の事を大切に思い、アクション起こしているよ!と筆者に突っ込みました。しかしながら、いくつか大切な事が書かれている気がする。「介護とは日常の中で出来る事が減っていく撤退線」「親にイライラしてしまうのならな、会わずに距離を取ればよい」「公的な仕組みをしっかり活用する、それは悪いことじゃない」「親にとって、子が元気に働いていることが一番、それが日本の公的制度を回すことになる」。自分自身、親との距離感に悩んでいるので、とても参考になりました!子育てと同じで、先回りでトラブルが起きないように手を尽くすことは、結果として、状況を悪化する可能性があることを頭に