あらすじ
親が高齢になり介護が必要になると、仕事との両立やお金の問題などさまざまな悩みが出てきます。しかし、もっとも大きな悩みは「家族」ではないでしょうか。親を思って介護サービス利用を勧めた結果けんかになったり、自分で介護しようとして抱え込んでしまったり……介護をきっかけに、それまではうまくいっていた家族仲が険悪になることも少なくありません。本書では、介護職を経て、これまでに3000件以上の介護相談に乗ってきた著者が、親も子どもも幸せになる家族介護のヒントを紹介します。
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Posted by ブクログ
実の母との関係に悩んできた。介護も気になる…
介護に直面して急に家族の距離感を縮めようとしなくてもいい。先回りして心配しなくても困ったら言うんじゃない?くらいでいい。介護者側の価値観も昭和からアップデートされてない。介護保険に加入しているのは親で(私達)家族ではないので施設を探せと言われても断る権利がある。ケアマネは研修で家族に期待しないと習う、とのこと。やるとすれば親の居住地の包括に電話で「認知症になった場合この地域ではどのようなサポートをしているのか」と尋ねる。どうするのか尋ねると自分でする、ととらえられる。こちらから包括にアクセスしなければ向こうから自動的に連絡してくれることはない。
知らないことだらけ。
他の著者とは考え方が全く異なる。おすすめの本。私自身は考え方が変わった。
Posted by ブクログ
日本人の価値観からすると逆説的な考え方になるかもしれないが、やりすぎない、適度な距離を保つ、好きなように生活してもらうのは、本当に大切なことだと思う。
たくさんの人にこのような考え方があることを知ってもらいたい。
Posted by ブクログ
タイトルを見て少し戸惑ったのがはじめ。
「これはやめましょう」的な投げかけに、やってしまっていた自分にドキリ。
読み進めていくうちに、ああ、そうなってしまうんだなぁ、あるあるなんだなぁと救われたような気持ちになった。
物理的な距離は近いけれども、だからこそ「距離」を取ることの大切さ。
介護に関わる本を読んでいく途上、「介護士目指そうか」と考えてしまったのも「あるある」で。
家族には家族の「介護」は出来ないものなんだと、自立支援は出来にくいものなんだと、考え方が変わった。
良かれと思ってやっていたことが、自立の機会を奪っていたことに気付かされた。
「親が困るまで「待つ」ことが大切」
「子どもが先回りするのは逆効果」
「家族だから」と無理をしすぎない
「介護問題」ではなく「家族問題」を解決する
「親の老いを受け止める」
「親と一緒にいても不安は消せない」
「親を通して、自分の人生が見えてくる」
「親の人生と子の人生は別物」
「不安と上手につき合う力」
「今がいちばん」と思って今日を生きる
不安があるととにかくどうにかしようと本を読んできた。不安との付き合い方を介護を通して学ばせてもらっていることに気づけたことに感謝している。
今日も「今がいちばん」と思って生きよう。