岩倉しおりのレビュー一覧

  • 夏の匂いがする

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    6月にこれを読めたことが本当に奇跡

    作家の木爾チレンさんといえば文学フリマでその存在を知り、実際に会ったこともサインをもらったことのある女性作家なのですが、びっくりするほど女性らしい可愛さのある方なんですよね。少女を追っている若さを求めた人ではなく、本当に少女を自身に閉じ込めた人なんじゃないかなと思うくらい作家木爾チレンなんですよね。だから作風を知った時に納得してしまい終始安心して読めたのが今作でした。
    木爾チレンを知らない人は是非ここから読んでいただくこと強くお勧めしますし、今作はとにかく夏!夏に読んでいただきたいです。
    正確に言ってしまえば私は6月が似合う作品だと思いました。前にも書いたことがあるのですが、6月はPride monthと言われ、性の多様性を考える時期ですが、今作もその傾向にあるお話かと思います。
    ですが、それとは別に、紫陽花を見れる季節だからこそ楽しんでほしい。そして「夏の匂いがする」というタイトルに8月より6月のもう夏が始まる匂いと合わせて楽しんでいただきたいんです。
    いろいろ含めても今作は6月が1番楽しめる作品なので是非この時期に合わせてほしいです。
    木爾チレンの良さが詰まった文字通りの処女作を存分に浴びれます。この夏を少し涼しくしてくれる良い物語です。

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    2026年06月11日
  • 夏の匂いがする

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    学生時代のいちばんの友達、大人になって会わなくなった今もちょっと特別な感情ある。10代女子ってそういうもん。

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    2025年09月15日
  • 夏の匂いがする

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     本書は、木爾チレンさんが初期に書いた小説を主に、改稿作品も交えて、5つの作品を集めた本です。暖房の効いた部屋で、夏の匂いを感じながら作品を読み進めましたw

     各作品のあとには、木爾さんが作品についての思いを綴っておられます。
    「溶けたらしぼんだ」という作品のあとには、わたし(みのり)が言葉にしたかったことが綴られていました。

     「改めて読み返すと、当時は本当に感性だけで書いていたなと、そう感じた。でも、そういう衝動のようなものが、小説には必要だし、洗練された文章より、心から湧き出る粗削りな文章のほうが、人の胸を打つ場合がある。」

     そのとおりだと思います。


     おさめられている5つの作品は、
      瑠璃色を着ていた
      植物姉妹
      りかちゃんといづみちゃん
      溶けたらしぼんだ
      夏の匂いがする


     一度しかない人生のうちの そのまた一度しかない季節の感性を 受けとめてみてください。
     そこには きっと その季節のころの あなたの姿も 見えるはずです。
     ほのかに漂う 夏の匂いと 女の子の匂いとともに。

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    2025年01月25日
  • 夏の匂いがする

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    【美少女】の原点はここにある気がする。
    ご本人の解説付きでチレンさんの内部を見たような気がした。

    この本で最初の『瑠璃色を着ていた』は私の心をガッツリ掴んでくれました。
    1番好きかも。

    挿絵に線香花火が描かれているんだけど、その絵を見てたら花火の匂いを思い出した。

    冬のクリスマスの季節なのに夏の本を読んで、学生時代を思い出す。
    何とも不思議な体感をした作品でした。

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    2024年12月22日
  • さよならは青色

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    岩倉さんの写真って、一枚一枚ものすごくキラキラしていて、大切なものがギュッと大事に詰めこまれている感じがして、儚くて尊くて、、、

    “できるだけアンテナを巡らせて
    たくさんのことを見ようとしているけれど、
    きっと私もたくさんのことを見逃している。
    小さい頃から何度も来ている海がきれいだったことも、
    夜明け前の街が青白いことも、
    朝日と夕日の光の色が違うことも、
    台風のあとの雲は特別なことも、
    雨上がりの夕日は眩しいほどの美しさだということも、
    入道雲なんて数分で形が変わってしまうことも、
    影は黒いものではなくて、雲にできる影は青いことも、
    そもそも光にはいろんな種類と色があることも、
    数年前の私はまったく知らなかった。”

    “写真はシャッターを押せば撮れる本当に簡単なもので、
    だけど、季節も天気も時間帯も光もそこに流れる空気も、相手の気持ちも自分の気持ちも、
    ありとあらゆるものが詰まってその瞬間にしかない1枚になる。”

    そんな岩倉さんの言葉が、写真に詰まってあらわれている。すごい。

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    2020年09月24日
  • さよならは青色

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    ―全ての大人になった人たちへ―

    今はもう失われた(かもしれない)
    あの日々の 再録のような 

    もう戻れない だから残したものが
    どうか 永遠になるように

    春
    桜は泣いている
    光の中で
    微笑むように
    青空に包まれて
    シャボン玉のように散りながら
    弾けたら あなたの記憶の中で
    思い出となって 咲く

    夏
    圧倒的な光を散りばめた中で
    水滴が涼しくて スイカが美味しい
    蝉の鳴き声が聞こえる
    水の中で光が揺れる
    髪についた水滴が 地面に染みを作る
    団扇 風鈴 花火と金魚
    暑さで光が解けて 夕日が崩れ落ちてくる
    リンゴ飴とラムネ
    汗と、甘さが解けて 星のような美しさを残す

    秋
    星を象ったような
    銀杏が金色を散らして降り積もる
    あの夏の日々が こうして落ちていく

    夏の余韻 増していく星の輝き
    色づいていく秋は紅に燃えて揺れる
    光が柔らかく 雨が冷たく
    夕日が静かに 涼しさの中に寂しさを連れてくる

    あの日弾けたシャボン玉は空の中に

    冬
    溶けていったあの日々は 雪になってもう一度
    寒さが増して 冷たく美しく
    日々は降り積もった雪道のように
    しんしんと続く
    光は鋭く 色は淡く 雪が白く
    すべては美しさの中で佇む

    あの日の約束
    満点の星空

    雪は美しい
    桜は儚い
    あの日々は すべて 愛しい


    零れ落ちたもの
    見逃したもの
    すべてそのフィルムの中で 永遠となって息づく

    あなたの 心の中で

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    2019年03月19日
  • 夏の匂いがする

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    女の子同士のコミュにケーションってすごい複雑だよね。
    友達なのに、ふとした瞬間に一線を超えそうになる好意や依存。貴方の中に入りたい、この瞬間を永遠に閉じ込めておきたい。夏の匂いは強烈でよりその思いに深く沈んでいく。
    そんな夏が永遠に続くと、信じたかった。そして今も、思い出すのはあの時の輝かしい時なんだよね。

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    2026年06月06日
  • 夏の匂いがする

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    白と黒が好き。はっきりしているけれど、曖昧な線を残すもの。生きるって死ぬことなのかなって思ってたけれど、少し違うものなのかもしれないと思えた本。

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    2025年12月04日
  • 夏の匂いがする【無料試し読み版】

    購入済み

    夏だしタイトルに惹かれて試しに読んでみた
    学生時代のあのきらめきと儚さで眩しい。経験したことがないはずなのにありありと想像できる描写の美しさもよかった
    まぁオッサンになった今では眩しすぎる気がしないてもないが(笑)
    続き読んでみようかな

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    2025年07月16日
  • 夏の匂いがする【無料試し読み版】

    購入済み

    みずみずしい夏の日々

    冒頭作の「瑠璃色を着ていた」で、みずみずしい夏の日々を思い出した。作品のできあがりの善し悪しよりも、読者にそのような感情を起こさせる力がある作品だと感じた。人の生死をあえて絡ませずに、淡々と思い出を綴ったほうが良かったような気がする。

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    2025年07月02日
  • 夏の匂いがする

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    デビュー作をまたこうして本で出会えたこと、逆サイドからの話も読めたこと、過去のチレンちゃんの作品に出会えたこと全てが嬉しい。
    あずきちゃんが懐かし過ぎてその後作者どうなってるのかとか調べちゃったくらいには同世代

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    2025年02月22日
  • さよならは青色

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    ふと、思い出したかのように再び手に取って読み直しなくなる本。
    キラキラ コントラストの激しめの写真や、彩度落としたノスタルジックな写真は よくあるけど、岩倉さんの写真は どちらも含まれていて そしてそれが過度過ぎなくて とても心地いい
    あまり特別すぎない日々の写真で、それが とても愛おしくなる

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    2022年02月06日
  • 夏の匂いがする

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    ネタバレ

    女の子同士の恋というか親密さと夏を掛け合わせた短編集。
    こういう話をあまり読んだことがなかったが、木爾チレンが描く女の子の親密さは爽やかな感じがして読みやすかった。
    『瑠璃色を着ていた』の学校では似た物同士で何となく当たり前に一緒にいるけど、学校を離れたら淡白になる感じがリアルで良かった。ちゃんと生前の約束を守っている瑠璃だけど、実際にもっと早く会っておけばなあというハリの後悔に共感した。

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    2026年06月29日
  • 夏の匂いがする

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    大人になる少し前の少女達を描いた初期短編集。真冬
    に読んだのに、線香花火やプールサイドの水の匂いを感じました。一瞬のきらめきを切り取ったような「瑠璃色を着ていた」が好き。現在の作者から見たあとがきも、より儚さを感じさせていい。

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    2026年02月23日
  • 夏の匂いがする

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    女の子特有の、仲の良いだけで言い表せない共依存のような関係が描かれた5つの短編集。

    若さ故の漠然とした虚無感、特別な関係への絶対的信頼とそれが崩れることへの恐怖、何気ない日常の尊さが、腑に落ちてくる文章で綴られている。

    表紙の写真も本作の雰囲気と合っていて素敵だと思った。

    ・瑠璃色を着ていた
    →周囲の仲良しごっことは一線を引いて、高校3年生の瑠璃とハリの話

    ・植物姉妹
    →脳死状態となった白花と、その妹黒花の話

    ・りかちゃんといづみちゃん
    →常人離れした美しさのりかちゃんと、それに憧れる泉の話

    ・溶けたらしぼんだ
    →高校時代からずっと一緒だった栞とゆりが、卒業後ルームシェアをしているお話

    夏の匂いがする
    →「溶けたらしぼんだ」のゆりサイドのお話

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    2026年02月08日
  • 夏の匂いがする

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    毎日暑いですね〜
    毎日こう暑くちゃ嫌になっちゃいますね

    そんなとき、暑い夏にぴったりの表紙の本を見つけました
    木爾チレンさんの『夏の匂いがする』です


    JKがプールに足をつけて涼しそうですね〜

    OSの1Qさんも一緒に足をつけて涼しんでみようかな〜
    (OSはもちろんおじさんの略ね)


    あっ!だめか、、、
    OSの足はちょっと見苦しいか、、、
    すね毛が生えた足は表紙には映えないか、、、

    いや、待てよ!
    1Qさんの足ならギリいけるか
    アタシ、意外と足の毛は薄いのよ
    すねには生えているけど、ふくらはぎには生えてないのよ
    ツルっとしてキレイなのよ
    ワンチャンいけるか


    ま、最近の男の子は毛を剃るのがエチケットなのかな?
    (知らんけど)

    OS世代のアタシたちにはわかないですよね〜、ひま師匠、土瓶師匠、ultramanさん
    (まさか、剃ってませんよね!?)

    若い世代のユッキーさんなら剃ってるのかな?


    来年の夏も暑かったら、OS世代のみんなでプールに足をつけて涼しみたいですね
    (想像しただけで気持ちが悪い、、、)

    来年のお盆あたりでどーですか?
    予定をあけておいてくださいね♡


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    2025年08月13日
  • 夏の匂いがする

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    最初の「瑠璃色を着ていた」でグッと心掴まれた。若い時の友情と嫉妬とキラキラと。短編なんだけど満足度高かったが、2つ目以降も同性に焦がれるところは同じなのでちょっと残念。

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    2025年06月07日
  • 夏の匂いがする

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    『植物姉妹』が地味に好きで頭から離れなくて不思議な感覚。あとの話はそんなだけど、逆に『植物姉妹』以外は短いから読みやすいって人もいるかも。

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    2025年05月31日
  • 夏の匂いがする

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    短編集5篇
    女子の友情や一卵性双生児のような姉妹の愛、そういった瑞々しい感情を、痛々しいほど丁寧に描いていて心に響いてきた。

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    2025年02月24日
  • 夏の匂いがする

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    「瑠璃色を着ていた」
    「植物姉妹」
    「りかちゃんといづみちゃん」
    「溶けたらしぼんだ」
    「夏の匂いがする」
    木爾チレンさんの初期作品、五篇が収録された短編集。

    「溶けたらしぼんだ」は『女による女のためのR-18文学賞』優秀賞を受賞した作品。

    どの物語も瑞々しく、繊細で柔らかな感性を感じた。

    読みながら自分の高校生時代に心がタイムスリップする。
    学校指定のソックスにハルタの黒のローファー、ネクタイ制服。
    きっと誰もが自身の青春の一コマを思い出すはず。

    プールの塩素のニオイまで感じとれる中、彼女達のきらめきと痛みに想いを馳せた。

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    2025年02月13日