岩倉しおりのレビュー一覧

  • 夏の匂いがする

    Posted by ブクログ

    学生時代のいちばんの友達、大人になって会わなくなった今もちょっと特別な感情ある。10代女子ってそういうもん。

    0
    2025年09月15日
  • 夏の匂いがする

    Posted by ブクログ

     本書は、木爾チレンさんが初期に書いた小説を主に、改稿作品も交えて、5つの作品を集めた本です。暖房の効いた部屋で、夏の匂いを感じながら作品を読み進めましたw

     各作品のあとには、木爾さんが作品についての思いを綴っておられます。
    「溶けたらしぼんだ」という作品のあとには、わたし(みのり)が言葉にしたかったことが綴られていました。

     「改めて読み返すと、当時は本当に感性だけで書いていたなと、そう感じた。でも、そういう衝動のようなものが、小説には必要だし、洗練された文章より、心から湧き出る粗削りな文章のほうが、人の胸を打つ場合がある。」

     そのとおりだと思います。


     おさめられている5つの

    0
    2025年01月25日
  • 夏の匂いがする

    Posted by ブクログ

    【美少女】の原点はここにある気がする。
    ご本人の解説付きでチレンさんの内部を見たような気がした。

    この本で最初の『瑠璃色を着ていた』は私の心をガッツリ掴んでくれました。
    1番好きかも。

    挿絵に線香花火が描かれているんだけど、その絵を見てたら花火の匂いを思い出した。

    冬のクリスマスの季節なのに夏の本を読んで、学生時代を思い出す。
    何とも不思議な体感をした作品でした。

    0
    2024年12月22日
  • さよならは青色

    Posted by ブクログ

    岩倉さんの写真って、一枚一枚ものすごくキラキラしていて、大切なものがギュッと大事に詰めこまれている感じがして、儚くて尊くて、、、

    “できるだけアンテナを巡らせて
    たくさんのことを見ようとしているけれど、
    きっと私もたくさんのことを見逃している。
    小さい頃から何度も来ている海がきれいだったことも、
    夜明け前の街が青白いことも、
    朝日と夕日の光の色が違うことも、
    台風のあとの雲は特別なことも、
    雨上がりの夕日は眩しいほどの美しさだということも、
    入道雲なんて数分で形が変わってしまうことも、
    影は黒いものではなくて、雲にできる影は青いことも、
    そもそも光にはいろんな種類と色があることも、
    数年前の

    0
    2020年09月24日
  • さよならは青色

    Posted by ブクログ

    ―全ての大人になった人たちへ―

    今はもう失われた(かもしれない)
    あの日々の 再録のような 

    もう戻れない だから残したものが
    どうか 永遠になるように


    桜は泣いている
    光の中で
    微笑むように
    青空に包まれて
    シャボン玉のように散りながら
    弾けたら あなたの記憶の中で
    思い出となって 咲く


    圧倒的な光を散りばめた中で
    水滴が涼しくて スイカが美味しい
    蝉の鳴き声が聞こえる
    水の中で光が揺れる
    髪についた水滴が 地面に染みを作る
    団扇 風鈴 花火と金魚
    暑さで光が解けて 夕日が崩れ落ちてくる
    リンゴ飴とラムネ
    汗と、甘さが解けて 星のような美しさを残す


    星を象ったような

    0
    2019年03月19日
  • 夏の匂いがする

    Posted by ブクログ

    白と黒が好き。はっきりしているけれど、曖昧な線を残すもの。生きるって死ぬことなのかなって思ってたけれど、少し違うものなのかもしれないと思えた本。

    0
    2025年12月04日
  • 夏の匂いがする【無料試し読み版】

    購入済み

    夏だしタイトルに惹かれて試しに読んでみた
    学生時代のあのきらめきと儚さで眩しい。経験したことがないはずなのにありありと想像できる描写の美しさもよかった
    まぁオッサンになった今では眩しすぎる気がしないてもないが(笑)
    続き読んでみようかな

    0
    2025年07月16日
  • 夏の匂いがする【無料試し読み版】

    購入済み

    みずみずしい夏の日々

    冒頭作の「瑠璃色を着ていた」で、みずみずしい夏の日々を思い出した。作品のできあがりの善し悪しよりも、読者にそのような感情を起こさせる力がある作品だと感じた。人の生死をあえて絡ませずに、淡々と思い出を綴ったほうが良かったような気がする。

    0
    2025年07月02日
  • 夏の匂いがする

    Posted by ブクログ

    デビュー作をまたこうして本で出会えたこと、逆サイドからの話も読めたこと、過去のチレンちゃんの作品に出会えたこと全てが嬉しい。
    あずきちゃんが懐かし過ぎてその後作者どうなってるのかとか調べちゃったくらいには同世代

    0
    2025年02月22日
  • さよならは青色

    Posted by ブクログ

    ふと、思い出したかのように再び手に取って読み直しなくなる本。
    キラキラ コントラストの激しめの写真や、彩度落としたノスタルジックな写真は よくあるけど、岩倉さんの写真は どちらも含まれていて そしてそれが過度過ぎなくて とても心地いい
    あまり特別すぎない日々の写真で、それが とても愛おしくなる

    0
    2022年02月06日
  • 夏の匂いがする

    Posted by ブクログ

    毎日暑いですね〜
    毎日こう暑くちゃ嫌になっちゃいますね

    そんなとき、暑い夏にぴったりの表紙の本を見つけました
    木爾チレンさんの『夏の匂いがする』です


    JKがプールに足をつけて涼しそうですね〜

    OSの1Qさんも一緒に足をつけて涼しんでみようかな〜
    (OSはもちろんおじさんの略ね)


    あっ!だめか、、、
    OSの足はちょっと見苦しいか、、、
    すね毛が生えた足は表紙には映えないか、、、

    いや、待てよ!
    1Qさんの足ならギリいけるか
    アタシ、意外と足の毛は薄いのよ
    すねには生えているけど、ふくらはぎには生えてないのよ
    ツルっとしてキレイなのよ
    ワンチャンいけるか


    ま、最近の男の子は毛を剃

    0
    2025年08月13日
  • 夏の匂いがする

    Posted by ブクログ

    最初の「瑠璃色を着ていた」でグッと心掴まれた。若い時の友情と嫉妬とキラキラと。短編なんだけど満足度高かったが、2つ目以降も同性に焦がれるところは同じなのでちょっと残念。

    0
    2025年06月07日
  • 夏の匂いがする

    Posted by ブクログ

    『植物姉妹』が地味に好きで頭から離れなくて不思議な感覚。あとの話はそんなだけど、逆に『植物姉妹』以外は短いから読みやすいって人もいるかも。

    0
    2025年05月31日
  • 夏の匂いがする

    Posted by ブクログ

    短編集5篇
    女子の友情や一卵性双生児のような姉妹の愛、そういった瑞々しい感情を、痛々しいほど丁寧に描いていて心に響いてきた。

    0
    2025年02月24日
  • 夏の匂いがする

    Posted by ブクログ

    「瑠璃色を着ていた」
    「植物姉妹」
    「りかちゃんといづみちゃん」
    「溶けたらしぼんだ」
    「夏の匂いがする」
    木爾チレンさんの初期作品、五篇が収録された短編集。

    「溶けたらしぼんだ」は『女による女のためのR-18文学賞』優秀賞を受賞した作品。

    どの物語も瑞々しく、繊細で柔らかな感性を感じた。

    読みながら自分の高校生時代に心がタイムスリップする。
    学校指定のソックスにハルタの黒のローファー、ネクタイ制服。
    きっと誰もが自身の青春の一コマを思い出すはず。

    プールの塩素のニオイまで感じとれる中、彼女達のきらめきと痛みに想いを馳せた。

    0
    2025年02月13日
  • 夏の匂いがする

    Posted by ブクログ

    最近木爾チレンさんの小説にハマっていて、初期作品集ということで気になって読んでみた。
    初期作品なのにここまで仕上がってる話が書けてさすがだなあ。
    『植物人間』の話が1番好き。

    ご本人の解説も付いていて、気持ちも知ることができてとても良かった。

    2024.12.30(月)

    0
    2024年12月30日
  • 夏の匂いがする

    Posted by ブクログ

    木爾 チレンさん、初読みでした。
    初期作品集ということで、いまのご本人からのコメントが各話に書かれており、こんな気持ちや思い入れがある作品なんだな〜と知れるのが良かった。作品の裏話を聞くのって楽しい。

    いずれも若い女の子同士の友情とか家族愛のようなものを描いていて、シスターフッドものの作品集。
    淡々とした文章と会話なのに、少女たちの心の揺れを瑞々しく描いていて、少女を卒業した身としては心の潤い成分を補給してもらった気分。

    0
    2024年12月17日
  • 夏の匂いがする

    Posted by ブクログ

    木爾チレン
    すんごいよかったり
    うん〜?だったり
    なかなかおもしろい作家だと思ってる
    ので
    読んでみた

    結構よかった
    初期作品集と聞いたけど
    いやぜんぜんそんな感じしないぜ?
    最近書いたんやないんか?
    って思った

    白黒の話とか
    とてもいいと思う

    読み返したりはしないかもだけど
    端々で記憶に残るものがあった

    星は4つには届かない3つ

    0
    2024年10月24日