岩倉しおりのレビュー一覧
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6月にこれを読めたことが本当に奇跡
作家の木爾チレンさんといえば文学フリマでその存在を知り、実際に会ったこともサインをもらったことのある女性作家なのですが、びっくりするほど女性らしい可愛さのある方なんですよね。少女を追っている若さを求めた人ではなく、本当に少女を自身に閉じ込めた人なんじゃないかなと思うくらい作家木爾チレンなんですよね。だから作風を知った時に納得してしまい終始安心して読めたのが今作でした。
木爾チレンを知らない人は是非ここから読んでいただくこと強くお勧めしますし、今作はとにかく夏!夏に読んでいただきたいです。
正確に言ってしまえば私は6月が似合う作品だと思いました。前にも書いたことがあるのですが、6月はPride monthと言われ、性の多様性を考える時期ですが、今作もその傾向にあるお話かと思います。
ですが、それとは別に、紫陽花を見れる季節だからこそ楽しんでほしい。そして「夏の匂いがする」というタイトルに8月より6月のもう夏が始まる匂いと合わせて楽しんでいただきたいんです。
いろいろ含めても今作は6月が1番楽しめる作品なので是非この時期に合わせてほしいです。
木爾チレンの良さが詰まった文字通りの処女作を存分に浴びれます。この夏を少し涼しくしてくれる良い物語です。 -
Posted by ブクログ
本書は、木爾チレンさんが初期に書いた小説を主に、改稿作品も交えて、5つの作品を集めた本です。暖房の効いた部屋で、夏の匂いを感じながら作品を読み進めましたw
各作品のあとには、木爾さんが作品についての思いを綴っておられます。
「溶けたらしぼんだ」という作品のあとには、わたし(みのり)が言葉にしたかったことが綴られていました。
「改めて読み返すと、当時は本当に感性だけで書いていたなと、そう感じた。でも、そういう衝動のようなものが、小説には必要だし、洗練された文章より、心から湧き出る粗削りな文章のほうが、人の胸を打つ場合がある。」
そのとおりだと思います。
おさめられている5つの作品は、
瑠璃色を着ていた
植物姉妹
りかちゃんといづみちゃん
溶けたらしぼんだ
夏の匂いがする
一度しかない人生のうちの そのまた一度しかない季節の感性を 受けとめてみてください。
そこには きっと その季節のころの あなたの姿も 見えるはずです。
ほのかに漂う 夏の匂いと 女の子の匂いとともに。 -
Posted by ブクログ
岩倉さんの写真って、一枚一枚ものすごくキラキラしていて、大切なものがギュッと大事に詰めこまれている感じがして、儚くて尊くて、、、
“できるだけアンテナを巡らせて
たくさんのことを見ようとしているけれど、
きっと私もたくさんのことを見逃している。
小さい頃から何度も来ている海がきれいだったことも、
夜明け前の街が青白いことも、
朝日と夕日の光の色が違うことも、
台風のあとの雲は特別なことも、
雨上がりの夕日は眩しいほどの美しさだということも、
入道雲なんて数分で形が変わってしまうことも、
影は黒いものではなくて、雲にできる影は青いことも、
そもそも光にはいろんな種類と色があることも、
数年前の私はまったく知らなかった。”
“写真はシャッターを押せば撮れる本当に簡単なもので、
だけど、季節も天気も時間帯も光もそこに流れる空気も、相手の気持ちも自分の気持ちも、
ありとあらゆるものが詰まってその瞬間にしかない1枚になる。”
そんな岩倉さんの言葉が、写真に詰まってあらわれている。すごい。 -
Posted by ブクログ
―全ての大人になった人たちへ―
今はもう失われた(かもしれない)
あの日々の 再録のような
もう戻れない だから残したものが
どうか 永遠になるように
春
桜は泣いている
光の中で
微笑むように
青空に包まれて
シャボン玉のように散りながら
弾けたら あなたの記憶の中で
思い出となって 咲く
夏
圧倒的な光を散りばめた中で
水滴が涼しくて スイカが美味しい
蝉の鳴き声が聞こえる
水の中で光が揺れる
髪についた水滴が 地面に染みを作る
団扇 風鈴 花火と金魚
暑さで光が解けて 夕日が崩れ落ちてくる
リンゴ飴とラムネ
汗と、甘さが解けて 星のような美しさを残す
秋
星を象ったような
銀杏が金色を散らして降り積もる
あの夏の日々が こうして落ちていく
夏の余韻 増していく星の輝き
色づいていく秋は紅に燃えて揺れる
光が柔らかく 雨が冷たく
夕日が静かに 涼しさの中に寂しさを連れてくる
あの日弾けたシャボン玉は空の中に
冬
溶けていったあの日々は 雪になってもう一度
寒さが増して 冷たく美しく
日々は降り積もった雪道のように
しんしんと続く
光は鋭く 色は淡く 雪が白く
すべては美しさの中で佇む
あの日の約束
満点の星空
雪は美しい
桜は儚い
あの日々は すべて 愛しい
零れ落ちたもの
見逃したもの
すべてそのフィルムの中で 永遠となって息づく
あなたの 心の中で -
購入済み
夏だしタイトルに惹かれて試しに読んでみた
学生時代のあのきらめきと儚さで眩しい。経験したことがないはずなのにありありと想像できる描写の美しさもよかった
まぁオッサンになった今では眩しすぎる気がしないてもないが(笑)
続き読んでみようかな -
購入済み
みずみずしい夏の日々
冒頭作の「瑠璃色を着ていた」で、みずみずしい夏の日々を思い出した。作品のできあがりの善し悪しよりも、読者にそのような感情を起こさせる力がある作品だと感じた。人の生死をあえて絡ませずに、淡々と思い出を綴ったほうが良かったような気がする。
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Posted by ブクログ
女の子特有の、仲の良いだけで言い表せない共依存のような関係が描かれた5つの短編集。
若さ故の漠然とした虚無感、特別な関係への絶対的信頼とそれが崩れることへの恐怖、何気ない日常の尊さが、腑に落ちてくる文章で綴られている。
表紙の写真も本作の雰囲気と合っていて素敵だと思った。
・瑠璃色を着ていた
→周囲の仲良しごっことは一線を引いて、高校3年生の瑠璃とハリの話
・植物姉妹
→脳死状態となった白花と、その妹黒花の話
・りかちゃんといづみちゃん
→常人離れした美しさのりかちゃんと、それに憧れる泉の話
・溶けたらしぼんだ
→高校時代からずっと一緒だった栞とゆりが、卒業後ルームシェアをしているお話
夏の匂いがする
→「溶けたらしぼんだ」のゆりサイドのお話 -
Posted by ブクログ
毎日暑いですね〜
毎日こう暑くちゃ嫌になっちゃいますね
そんなとき、暑い夏にぴったりの表紙の本を見つけました
木爾チレンさんの『夏の匂いがする』です
JKがプールに足をつけて涼しそうですね〜
OSの1Qさんも一緒に足をつけて涼しんでみようかな〜
(OSはもちろんおじさんの略ね)
あっ!だめか、、、
OSの足はちょっと見苦しいか、、、
すね毛が生えた足は表紙には映えないか、、、
いや、待てよ!
1Qさんの足ならギリいけるか
アタシ、意外と足の毛は薄いのよ
すねには生えているけど、ふくらはぎには生えてないのよ
ツルっとしてキレイなのよ
ワンチャンいけるか
ま、最近の男の子は毛を剃るのがエチケットなのかな?
(知らんけど)
OS世代のアタシたちにはわかないですよね〜、ひま師匠、土瓶師匠、ultramanさん
(まさか、剃ってませんよね!?)
若い世代のユッキーさんなら剃ってるのかな?
来年の夏も暑かったら、OS世代のみんなでプールに足をつけて涼しみたいですね
(想像しただけで気持ちが悪い、、、)
来年のお盆あたりでどーですか?
予定をあけておいてくださいね♡