砂川文次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ越境
著者:砂川文次
発行:2024年7月30日
文藝春秋
初出:「文學界」2023年1月号~2024年3月号
砂川文次の小説を読んだのは、芥川賞作品(2021年下期)「ブラックボックス」以来の2作目。その前年に「小隊」という戦争小説を出していて、それは読んでないけれど、ロシア軍が北海道に上陸、小隊を率いて任務についた自衛隊3慰の話だそうなので、この「越境」は続編的な意味があるのかもしれない。なお、今回は主人公が2慰なので出世していることになる。
文字のぎっしりつまった480ページ、長すぎる、無駄が多い、分かりにくい、正直言って描写がうまくない、という第一印象だった。芥川賞の選評でも、吉 -
Posted by ブクログ
ずっと前に買って積読してたもの。
前半はメッセンジャーについて詳細に書かれていて、ずっとその話なのかな?と思っていると、突然場面が変わりました。
うーん…サクマはけっこうメッセンジャーに向いている感じなのだけど、それで満足しているでもなく…
でも、キレて暴力に訴えるともうその時点で、やっぱりそれは駄目でしょう、と。
世の中は不公平で、お金持ち、成功者といっても運によるもの…もちろん個々の努力もあるでしょうが、それすら生まれ持った才能があったからこそで…
人は人!偉いも偉くないもないんだよ、と。好きなように生きれば良いんだよ、とサクマに誰か教えてあげればね、良かったよね、と思いました。
そういう -
Posted by ブクログ
ネタバレ⚫︎受け取ったメッセージ
わからないものに対する畏怖が
人々のパニックを作り出す
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
新型コロナ感染拡大の前に書かれた、新鋭による問題作。
鳥の不審死から始まった新型感染症流行の噂。
その渦中に首都庁に勤めるKは巻き込まれていく……。
組織の論理と不条理、怖れと善意の暴走を生々しく描く傑作。
組織の内部を描くという点で、物凄い洞察力を持った作家だ。
――亀山郁夫
コロナがこうなる前に書かれているというのに凄みを感じる。
――安藤礼二
まったく、なんだってあんな根拠のないものにそうすぐ振り回されてしまうのだろう。
それとも本当に、ただ自分のあずかり知らぬと -
Posted by ブクログ
戦争物「小隊」「戦場のレビヤタン」「市街戦」3編
【小隊】
ロシアが北海道に侵攻し、陸自が防衛する戦闘を描いている。元自衛官の筆者が描く戦闘シーンは超リアル。息つく暇もない筆致で自分も戦場にいるような感覚でした。
ロシアのウクライナ侵攻と重なり、圧倒的火力の脅威がどれほどのものかを具体的に感じ取れました。ジャベリンは安いから戦車からジャベリンにきるかえるべきとか言うワイドショーレベルの財務省に読んでほしい。
【戦場のレビヤタン】
息苦しい主人公と生き苦しい自分と重ねる
なるべく遠ざけている「死ぬまで何をしていればいいのか」がぶり返す。
不快感にどっぷりつかってこのまま生き続けるのかと思うと憂鬱