川原礫のレビュー一覧
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ネタバレキリトがチートなのはどうなんだろう。本来は嫌悪感を抱くはずなのに、全く苛立ちを感じない。きっと、力はチートでありながらも、人間としては苦しんで成長していく物語だからではないだろうか。
ストーリー的には一巻で思いっきり終わってしまっているので、サブストーリーになるが、それでいて一巻を補足する内容になっており、気軽に世界観にのめりこまされる。それでいながら、人間の苦しみが伝わってくる。
多分、これは、SF的な手法だと思う。ファンタジーはロールプレイングかもしれないが、シチュエーションモデリングはSFの範疇ではないだろうか。
確かに、技術的にはSFとしては曖昧な描かれ方ではあるが、個人的にはファンタ -
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アリシゼーション篇スタート。アリシゼーションって単語の意味が分からんかったけど、『不思議の国のアリス』から来てるのね。主人公のキリトが最初に仲良くなるのがユージオっていう「男の子」って点で他のラノベと一線を画する話w 「ビギニング」の名の通り,まだまだ話は始まったばかりで先の展開が謎ばっかだけど、ちらっと言及されてた剣士の出世街道からするとけっこうな長丁場になりそうでんな(そして実際にかなり長い話のもよう)。
中盤あたりで(まだプロローグ中だが)今回のゲーム機のコンセプト・スペックなどが出てきてたけど、完全に『アクセル・ワールド』のそれとほぼ同じでございましたな。執筆時期的に、これがアクセル -
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ライトノベルとカテゴライズしているものの、ファンタジー要素と現実的な要素を絡めながら、物語に様々な側面からの刺激をあたえて展開させる様は全然ライトじゃないような気がする。
このファントム・バレット編、ガンアクションものかとおもいきや、シリーズの根幹アイデアであるVRMMOというアイテムをベースに、ネットの匿名性やそれの孕む様々な側面に切り込み、まさかのハウダニット推理ミステリとしての展開がメインになってきています。
所々、未来テクノロジーや未開示のゲームシステムで実現していて推理不可能な部分もあるんですが、大枠については推理可能な範囲なんじゃないでしょうか。
『ソードアートオンライン』シリ -
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ネタバレシリーズ第十二巻、新たな能力を現したウルフラムサーベラスとのリベンジマッチに辛勝したハルユキは彼が加速研究会の一員であるとの確信を強めたものの、あくまでバーストリンカーとして振る舞う彼の姿に対戦を通じたやり取りを続けることを選択する。リベンジマッチを終えチユリに連れられ理論鏡面アビリティ習得のために訪れた無制限バトルフィールドで、ハルユキたちを待っていたのは新たな出会いと闘いで・・・
一代目赤の王のポイント全損の件のあらまし、そしてヴェールを脱いだ白の王の正体と、現実世界と加速世界の双方にまたがる黒雪姫の過去も明かされた。想定外なものの新たなアビリティを習得したシルバークロウ、そしてエレメンツ -
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シリーズ第十一巻、七王会議の場で災禍の鎧の浄化も認められ、加速世界からの追放を免れたハルユキだが、それもつかの間ISSキット打倒のために〈理論鏡面〉なるアビリティの獲得を目指すことに。謡の過去に触れつつアビリティ獲得への糸口を掴もうとするハルユキの前に現れたのは、巷で話題のレベル1ニュービー〈ウルフラム・サーベラス〉だった。
災禍の鎧編もひと段落し、新たなライバル?との対戦をきっかけに原点に立ち返るという展開で、久しぶりに対戦格闘ゲームとしてのブレインバーストを意識させる話で楽しめた。ブレインバーストで過ごした時間の長さから大人びた言動をするキャラクターたちが多い中で、特異な境遇から年相応のあ -
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シリーズも十巻の大台に突入、長かった話がひと段落したところで今回は、アニメでもフォローされているものに加え同著者のSAOとのコラボ話の短編三本立て。
「遠い日の水音」-初レベルアップに浮き立ち窮地に立たされたハルユキが出会ったのは風変わりな用心棒で・・・
旧ネガネビュラス、エレメンツの一角〈アクアカレント〉、待望の眼鏡っ娘でいいキャラだったので本編での再登場が待ち遠しい。
「最果ての潮騒」-能美征二との苦しい戦いの裏で黒雪姫先輩が修学旅行先の沖縄で出会ったのは奇妙なバーストリンカーたちで・・・
アニメでのクリキンの演出へのサンライズの熱の入れようは最高だった。
「バーサス」-黒の剣士と銀の鴉の