田中康平のレビュー一覧
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恐竜の化石を研究する本は多々あれど、恐竜の卵を研究している研究者の本は読んだことがなかった。読み進めていくうちに、なるほど卵化石を調べていくこと自体が恐竜という未知の生物が確かに地球に根差して生きていた「生き様」を証明する手がかりになるのだと強く思った。田中先生が学生から筑波大の助教授になるまでの道程を、若き読者向けにドキュメントさながらにまとめてある。とにかく、研究は楽しく、ワクワクし、幸せであるそうだ。好きなことを好きなだけ職業にでき継続できるなんて、とても羨ましいし幸せだと思うが、田中先生はそれだけとても勉強に励み、高い壁をクリアしていっているのがよくわかる。単なるサクセスストーリーでは
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトル通り、現役バリバリの恐竜学者である著者が自身の研究領域について、その魅力を伝えようとしている本。
恐竜学者といっても、専門は恐竜の「卵」の化石の専門だそうで、ニッチなんだそうです。
恐竜の卵の研究!??と思いきや、結構中身はサイエンスって感じで、古生物を研究するのに、現在、生存している生き物と比較し、それらの元データから統計学を駆使して、新しい知見を得る、論文で発表する、というスタイルに感心しました。
思ったのは、どんな研究領域でも何か説得力のある論理を展開するためには、データサイエンスの知識が必要なんだな、と。
研究が好き好きでしょうがない、という感じが文体から伝わってきて、仕事とい -
Posted by ブクログ
近年の恐竜研究の状況を紹介した本。 著者は、長年にわたり恐竜研究を行い、現在もブリストル古生物学研究所の所長でもある。 恐竜研究の歴史から研究の各論まで、さまざまな図版やイラストで解説しており大変面白かった。 各論のテーマとして、恐竜とは何か、分類方法、発掘方法、生態、遺伝、個体発生、食生活、移動方法、絶滅まで詳細に考察されており、著者の経験も交えていて分かりやすかった。恐竜は一般人の関心も高く、メディアでもよく取り上げられているので、既に知っていることも多かったが、この本では系統だってまとめられているので、メディアで知り得ない部分、少し専門的な話も知ることができると思う。 古生物学は、197
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Posted by ブクログ
面白かった
80種の最新の恐竜情報を【子どもが読んでも面白い】感じに4コマと一緒に載せてます
絵も可愛いし( ☆∀☆)
他の動物も好きなんですが
1番好きなのは【鳥】なんです
昔は恐竜の子孫は鳥と爬虫類と言われてたと思いますが
実際【鳥は恐竜】らしいです★★★
いゃぁ…ロマン感じるなぁぁ…
自分は動物園行くと
オオハシ、ヒクイドリ、ハシビロコウ、エミュー、サイチョウなど見ると
凄い古代ロマンを感じるデザインで芸術的と思って長時間観察してしまうが…
実際好き嫌いあっても爬虫類もロマンを感じます!
とりあえず家の
お喋りなインコに 御先祖様の話を聞かせてあげようと思います。
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Posted by ブクログ
この本はミステリー小説では無く、中高生向けの学術書ですね。うっかり引っ掛かりましたが、結構読みやすく面白さを引き出した作品でした。
作家さんは現職の恐竜学者。ご自分の経歴を交えた問いかけと好奇心旺盛な研究のフィールドを、楽しく語り掛けるように書かれているので専門用語以外は割とスイスイ読み進めました。
学問は謎解きでもあるので標題に間違いはないのでしょうが。事実謎解き有り面白く読めますし、ポジティブな文章なのが良いですね。
出来れば恐竜学者が主人公のミステリーを書かれてみては如何でしょうか?きっと愉快な本格探偵推理小説をお書きになると思います。大学の先生が手掛けたミステリーも結構出ていますね。作