関野吉記のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
批判的な感想を書いている人もいるが、個人的にはすんなりと腹落ちした。
非常に分かりやすい良本と思う。
企業のブランディングの話を取り掛かりとして書いているが、実際は社内(ここではインナーブランディングと言っている)のこと、人事制度のこと、企業のビジョン・ミッションのこと、そもそも企業の10年後20年後を見て経営しているか、などなど。
単なる「ロゴ作ります」「CM作ります」的な話からはドンドン飛躍していく。
ただし、ここで著者が言っている事は、本当に今日本企業が抱える課題そのものだ。
海外を渡り歩いた著者だからこそ言える「日本の違和感」。
謙遜さは確かに日本の美徳ではあるが、「伝えること」の努力 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1.好きと思ってもらうためには、企業は何をしなければならないのか、考えてみたくて読みました。
2.ブランディングをする目的は、「顧客が自社を好きになり、継続的に利用してくれること」です。日本では、表現することをあまり教わってこなかったため、欧米に比べて下手です。そのため、世界でも高品質の製品を作っているのに、競争で負けてしまいます。これの大きな原因がブランディングの失敗だと主張しています。ブランディングをするにあたり、決まった公式はなく、「顧客がどうなったら好きになってくれるかをひたすら考える」ことが原則だと主張しています。
3.会社に共感してもらうにはどうしたらいいのかを考える力が足らな -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書は、管理職の役割を「現場のまとめ役」ではなく、業績・採用・育成を担う中核機能として再定義しており、原則理解の入門書としては十分に価値があります。管理職教育をこれから整備する組織にとって、何を基準に任せ、どこまで期待すべきかが整理されている点は有用です。
一方で、示されている内容は比較的“理想的な管理職像”が中心で、実務に落とし込むための仕組み設計(評価制度との接続、育成プロセスの標準化、採用基準の運用など)はやや抽象的です。すでに管理職制度を運用している企業や、スケール段階にある組織には、もう一段の具体性やプロセス論が不足する印象があります。
また、管理職が結果を出すための行動基準は整 -
Posted by ブクログ
ネタバレ理念を表面的な標語としか捉えておらず、徹底的に理解させる教育ができていない企業が多いから、思考を停止させてルールにただ従う社員が増殖してしまう。
自分の未来像である管理職にまったく魅力を感じることができなければ、この会社にいても自分が成長していくと思えないのは当然だ。逆に、魅力的な管理職の存在は、その企業にとって有力な採用ツールとなり得ることがわかる。
受け取る姿勢によって選択が変わり、本人の可能性が広がる。だからこそ、その研修が自分にとってプラスになるのかを伝えることが重要だといえる。新人教育では、学ぶ意味を理解させ、学ぶ姿勢を正し、その先にどんな将来が待っているのか、までを教えていくこ -
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Posted by ブクログ
ブランディングの話。ペラいので30分と掛からず読み終わります。
本書のテーマは、多くの人の「好き」を集めるための設計図をどのように描いていけばいいのか、をレクチャーすることです。
日本人は海外と比して、生真面目であるがPRが下手だと著者はいう。PRの下手さがメーカーのブランディングに表れており、多大な差となっているという。
■インナーブランディングとアウターブランディング
・インナーブランディング:採用・教育・福利厚生・評価制度といった企業内の全ての部門や活動を連動させながら、社内にひとつのブランドイメージを構築すること
・アウターブランディング:企業や製品のイメージを広告宣伝や広報活