下川裕治のレビュー一覧

  • 10万円でシルクロード10日間

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    冒頭カラーの敦煌・月牙泉とタクラマカン砂漠の写真が本当に美しかった。

    以前の筆者の旅と違い、無理して過酷な移動手段をとらないところが良い。
    人は成長し、年齢に応じた旅があるもの。

    もうそろそろ、「海外で、日本円でこんなに安く旅ができた、との企画が成り立たない世の中になる」、ようにはまだ見えなかった2010年代の旅行記。

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    2023年07月11日
  • 僕はこんなふうに旅をしてきた

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    <目次>
    第1章  死ぬかと思った編
    第2章  食べ物・酒編
    第3章  びっくりハプニング編
    第4章  ほっこり編
    第5章  トホホな話編

    <内容>
    1990年から世界をバックパッキングしてきた著者が、自らの本から上記5つの内容で、抜き出した総集編。著書は100冊以上。なんとなく知っていたが、海外に行くつもりがあまりないので、読んでいなかったが、これを読んでの感想。海外、特に東南アジアから中央アジアは行きたくないな、というもの。中国などもってのほか…

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    2023年06月22日
  • 世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア大陸横断2万キロ

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    旅紀行はあまり読んだことがないけれど、面白かった。中国ロシアが長すぎて中だるみしそうになりつつ読みやすかったのでなんとか読み終えれた。
    時間をかけて列車旅をしてルポが売れるなんて羨ましいと思う気持ちもあるが、出入国のたびに通らない不安や捕まる懸念、ビザとの戦い、爆破テロ地域の通過など正直命懸けの仕事でもあるところにやはり尊敬する。

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    2023年06月01日
  • 12万円で世界を歩くリターンズ 赤道・ヒマラヤ・アメリカ・バングラデシュ編

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    一言に旅と言っても色んな形があるのだと思えた。自然が好きな自分にとってはお金と時間に加えて、元気な身体も旅に大切な1つの要素だと気づかされた。
    いつかいつかになりがちだから予定を立てようと思う。

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    2023年05月30日
  • 「おくのほそ道」をたどる旅

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    文学的に「おくのほそ道」を学ぼうというよりは、概要を知って、どのように旅をしていたかに興味があったので、手に取った本。

    これまで白河の関に行ったことがないので、日光街道を歩いたのちに行ってみたいな。(まだまだ先の話になるかもしれませんが・・・)

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    2023年03月05日
  • おとなの青春旅行

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    私自身が下川先生のファンで、手に取った一冊です。世界各地のその場所に精通された方々の共著で、また自由に移動できるようになったら、また読み返して旅に出たいと思いました。世界情勢に翻弄されたベルリンには一度行ってみたいですね。下川先生の12万円の旅の頃とは随分変わっていることでしょう。そんな変化も楽しみです。

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    2023年01月22日
  • 「おくのほそ道」をたどる旅

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    ●は引用、その他は感想

    朝日新聞社のデジタルマガジン「&」の「クリックディープ旅」に連載中から断続的に読んいたが、”路線バスと徒歩で行く”とはタイトルに偽り有りで、実際に歩くのは1日1時間程度(日によって違う)。それ以外はバスの他、鉄道、タクシー、レンタカーを利用して、いる。どうでも良いことだが。

    ●石巻市と登米市の路線バスを調べていく。そこで登場してきたのは、市民バスとか住民バスと呼ばれるバスだった。民間のバス会社の路線バスのほかに、もうひとつのバスが生まれていた。調べてみると、かつては民間会社がバスを運行させていたが、人口が減り、マイカーが増えていくなかで採算割れに陥ってしまった。しか

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    2023年01月21日
  • 週末ベトナムでちょっと一服

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    ホーチミンとハノイの街の様子の違い、歴史、食べ物、コーヒーなど、今までほとんど知らなかったベトナムについて知ることができた。

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    2022年09月03日
  • 「おくのほそ道」をたどる旅

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    300年の時を経て再現する芭蕉と曽良の「おくのほそ道」。

    紀行作家とし良く知られた方だろう筆者。バックパッカーや沖縄ではなくおくのほそ道を辿る旅。徒歩が中心かと思いきやほぼ路線バスの旅。1時間も歩けば疲れてしまう筆者のグチのオンパレード。

    好みが別れるところだろうが、筆者の主観、グチが半分を占める。筆者の余程のファン以外にはあまり楽しめる紀行とはいえない。「おくのほそ道」の旅、特に弟子の曽良の苦労を読者にも体験させるための深遠なのかもしれない。

    やけにくたびれた一冊でした。

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    2022年07月17日
  • 「おくのほそ道」をたどる旅

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    アジアを中心に海外を旅する著者がカメラマンと二人で、1日1時間歩きで路線バスを乗り継いで「おくのほそ道」をたどる。
    テレビでお馴染みの路線バス旅のような感じで、ゆるやかなタッチで楽しめる。この手の旅番組につきものの道中の食レポは残念ながらコンセプトから外れているが、その分、松尾芭蕉と河合曾良の旅に想いを馳せて趣深さが味わえた。
    印象に残った記述を以下に箇条書きしておく。
    ・「おくのほそ道」の道中は基本的にストイックで、温泉や料理といった今風の旅の楽しみはほとんど登場しない。
    ・旅に必要な資金は、出発の際の弟子たちからの餞別と旅先での句会で商人や有力者から得る餞別という名の授業料。曾良はそれらを

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    2022年06月21日
  • 世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア大陸横断2万キロ

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    鉄道でユーラシア大陸を横断するのが目的というのが潔い。
    下車して観光スポットに行ったり、美味しいものを食べたりというのが出てこない潔さ!
    時間とお金を贅沢かつ無駄に使った究極の旅だ!

    ロシアや中国など、早々に入出国する国で苦労しそうなのが読む前から容易に想像できる。

    何日もシャワーなしの列車旅なんて、自分が臭くて嫌になりそう!頭もかゆくなりそうだし!

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    2021年07月05日
  • 台湾の秘湯迷走旅

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     野湯というものの存在は知っている。
     沢谷を遡っていったところ、自然に湧いている温泉のことだ。
     16年前に塩原の甘湯新湯なる野湯までサイクリング同期に連れていかれ、入浴写真を掲示板に貼られたいい思い出。
     この時に思った。
    「やっぱり温泉はお金払ってシャンプーボディソープがあるところに入りたいなぁ」と。

     時は過ぎて三、四年前。
     これは別のサイクリング同期と、台北くんだりまで登山に行った時のこと。
     陽明山の最高峰、七星山に登った後(大変な悪天候だった)、新北投温泉の公衆浴場へ向かった。
     そこで見たのは、めっちゃ人多っ!
     台湾人も温泉好きなのである。

     さて、本書は台湾の温泉を全

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    2021年04月04日
  • 12万円で世界を歩くリターンズ タイ・北極圏・長江・サハリン編

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    姉妹版のような「赤道・ヒマラヤ・アメリカ・バングラデシュ編」の方が、先に読んだせいかインパクトがあった。本書だと長江が少し面白かったが、その他は、移動手段が少し興味深かったものの、何となく旅の焦点が定まっていないような感じがした。

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    2021年03月07日
  • 週末バンコクでちょっと脱力

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    著者はタイに長く暮らしたこともあり、バンコクが大好きなんですよね。私は、まずあの蒸し暑さがダメ。移動はできる限り徒歩なんだけど、あのあつさと騒音と公害とで無駄に疲れる。かと言って夜中以外は交通渋滞がハンパないので、タクシーも無理。ちょっと脱力はできないです。昼間、暑さしのぎにプールへ入っている間くらいかな。

    よっぽど好きじゃないと、週末バンコクは出来ないですね〜。

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    2020年07月24日
  • 12万円で世界を歩くリターンズ 赤道・ヒマラヤ・アメリカ・バングラデシュ編

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    最初に下川さんを知ったのは黒田センセイの著書で『タイ語でタイ化』がおもしろいと言っていたから。
    それからずいぶん下川さんの旅行本を読んできたけど最近はちょっと(ご自分でも言っているように)老いが感じられる。

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    2020年05月15日
  • 僕はLCCでこんなふうに旅をする

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    LCCの世界の変化は激しく、本書が最新の情報を提供してくれるわけではないが、アジアにおけるLCCの台頭について著者がリアルタイムに感じたことが活字化されている。
    格安の移動手段を求めて、果敢に挑戦する著者の姿勢にはいつも感心させられる。

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    2020年03月17日
  • 鉄路2万7千キロ 世界の「超」長距離列車を乗りつぶす(新潮文庫)

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    安旅、バックパッカー旅の旅行記でお馴染みの下川さんの著書。
    世界を何泊もかけて走る電車(しかも一番安い席)に乗る体験記です。
    インド、ロシア、中国、カナダ、アメリカの長距離列車の体験記を書いているが、だんだん食事が不味くなってくるのが意外。
    壮絶度はインドがやはり群を抜いて一位。
    快適さなどなく、本当に辛そうなのになんだかんだで楽しそうに見えるのは今までそういう旅をたくさんしてるのを知ってるからだろうか。
    自分では絶対に体験しないことなので読んでいていつも面白い。
    しかし達成感も感じられなくなってしまうくらいになってしまってるのは下川さんが歳をとったんだなと感じられ、少し切ない。

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    2020年03月14日
  • 鉄路2万7千キロ 世界の「超」長距離列車を乗りつぶす(新潮文庫)

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    超長距離列車の安価なクラスの旅。旅行記というより、各国の現実を肌で感じた記録。チベットの監視付き観光、シベリア鉄道に乗っている内に感じてしまったやるせなさ、ベラルーシの罰金、アメリカの肥満問題…
    超長距離列車の旅にしては、文章量が少ない? 長〜い時間を列車の中で過ごす退屈感は感じなかった。体験にかけた時間と釣り合うのか?と思ったが、元は「新潮45」でネット配信だったとのこと。そっちだともっとゆっくり時間が過ぎる感じを持てたのだろうか。
    「シベリア鉄道に乗ってみたい」と思ってたけど、自分には無理そう。シャワーなくて自力で食料調達して…とか、行動力が求められる。

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    2020年02月09日
  • 週末シンガポール・マレーシアでちょっと南国気分

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    下川さんのバックパッカー旅の旅行記。
    マレーシア、シンガポールを3日程度の週末でちょっと巡るための情報や、実際の体験が書かれている。
    植民地時代の歴史や、シンガポールがバックパッカーから敬遠される理由なども書かれていて勉強にもなる。
    昔のように激しいバックパッカーの旅ではないので、わりと旅慣れた人ならこの本の通りに行くことができると思う。
    LCCやバスをうまく使うルートがほとんどです。

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    2020年01月04日
  • 鉄路2万7千キロ 世界の「超」長距離列車を乗りつぶす(新潮文庫)

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    著者は、長年格安の予算で世界を旅する旅行作家。今回は世界での上位ランクの長距離列車に乗り、各国の鉄道事情の違いを体験する。取り上げた国は、インド、中国、ロシア、カナダ、アメリカ。長距離列車と言えば、ロシアのシベリア鉄道位しか思い浮かばなかったが、世界には色々な長距離列車があるらしい。インドの生活路線から北米の豪華列車まで国によって鉄道事情は様々だが、著者の旅は格安の予算のため、一般席、一般寝台の厳しい旅となる。とにかく持て余す時間(退屈)と居心地の悪さ(混雑や相席)食料の調達、風呂に入れない辛さ等は、どの長距離列車も共通している。鉄道旅には、多くの制約があることを覚悟する必要がありそうだ。

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    2020年01月03日