平井伯昌のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
元スイマーとして、そしてビジネスマン、父親として楽しく読んだ。
まあ、以前から知っている話も随分あったが、
指導者としての心構えについては、ちょっと感動した。
コーチを見ているとサラリーマン的な感覚の人が多いと思うが
選手の成長を考えて毎日を楽しく(それ以上に苦しんで)
迎えられることは素晴しいことだと思う。
一般に、水泳のコーチは女子の指導が上手い、背泳ぎの指導が上手い
長距離が上手いと分野が分かれるケースが多いが、
なぜ平井コーチはバランスよく選手が育つのかが分かった気がした。
父親として、息子がスポーツや勉強を習うなら
こんな指導者の元でやらせたいと思う。 -
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Posted by ブクログ
著者は、北島康介選手のコーチ。
ひとりの人間の本質を掴んでゴールに導く。
初心を忘れず、ともに挑戦し、怒ることなくほめて
長所を伸ばす。
すごい。金メダルをとるために、途中の大会は
捨てるほどの勇気。長期目標に向かって進むための
継続力がすごいと思う。
「コーチとしての目標を”持っている”」ということ
自信の選手としての実績がないことが、
かえって今の選手に、寄り添った味方になって
あげられているのではないかと感じた。
◎私が考えるコーチとは、
「選手に対して、もっともっと夢を与える存在」
たとえ、毎日の練習がきつくても
「今日はこの子の泳ぎが良かった」
「ここを工夫すれば、もっと伸び -
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Posted by ブクログ
スポーツ選手のコーチングのみならず、子育て、部下育成、対人コミュニケーションなど幅広い場面で通じる部分が多彩に盛り込まれていると感じました。
コーチングを少しかじったものから見れば、目新しい考え方ではありませんが、一般の方が生活にコーチング手法を取り入れるには参考になると思います。
個人的には、「棄権する勇気」がヒットしました。子育て中で思うように仕事に注力できない今、「あえて仕事の一部を棄権することで、次のステップにつながる何かを養っているのだ」と別の見方をすることができました。
一般に、北島康介選手のメンタル面の強さなどは伝えられていますが、平井コーチの精神力も素晴らしいと感じます。 -
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Posted by ブクログ
人育てについて知りたくて読書。
「それでええぞな」
日本人が外国の方法や人を参考にしても最終的に自分たちの頭で考えて生かしていければいいと思う。
やる気を与え、心の欲を燃やし、セルフスターター、自ら燃えるタイプとなってもらえれば、コーチや上司としてはこれほど楽なことはない。その導入だけ携わることができればいいと思う。
決まったマニュアルではなく、その人その人の正確や人間性に合わせたオートクチュールな方法がで欲に種火を入れてあげることが大切だと思う。
そのためにはコーチ自身の勉強、成長、克己心、自制心、そして、何よりも熱意が必要なんだと感じる。
読書時間:約30分
本書は日本領事館 -
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ネタバレ[ 内容 ]
「見抜くのは才能ではなく、たったひとつ人間性である」と著者は言う。
純粋だが、平泳ぎには不向きな身体の硬さをもつ北島康介。
勤勉だが、精神的に弱く本番で力を発揮できない中村礼子。
この二人の性格や性質を見抜き、異なるアプローチでオリンピック・メダリストへと導いた。
成功への指導法はひとつではない。
指導者が自分の経験へのこだわりと、選手への嫉妬と先入観を捨てれば、自ずとそれぞれに適した指導法が見えてくる。
誰でも人は伸びる。
すべて指導者次第なのだ。
[ 目次 ]
第1章 五輪の栄光
第2章 選手から指導者の道へ
第3章 見抜く力
第4章 人を育てる
第5章 水を究める
第6章 -
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ネタバレ「イルカと人間が50mで競争したら、どちらが勝つか?ただしイルカはコース通りまっすぐ泳ぐものとする。」という質問を日本代表の水泳選手にメンタルトレーナーが聞いた。ほとんどの選手はイルカが勝つ方に手を挙げた。そこでトレーナーがどうしてイルカが勝つのか?と聞くと、「イルカは常に泳いでいるから」と言う。「では、金魚に負けるのか?」また、ある選手は「イルカの方が体が大きいから」と言う。「では、象に負けるのか?」イルカが勝つという絶対的な理由は見つからなかった。
たった一人「人間が勝つ」と言った選手が言った。「どうしてか?」と聞くと、「自分も一瞬、イルカが勝つと思ったが、イルカが勝つ理由を考えたら、ど -
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一回目はざ~と読んでしまったので結局頭に何も残らないで唖然とした。けど指導者にもいろいろあるから全部を参考にしようとしたら芯のないリーダーになる。自分に合うタイプのリーダーはどれかな・・自分ができそうなリーダーのタイプはどれかな・・っていう視点で読んでみた。
そうしたら体育会系は苦手だけど、ほかの三人のはところどころ参考になった。
・完成度を重視せず60%の先が見えたら実行に移して実行しながら軌道修正する
・上司が頑張りすぎない
・いつもと違う状態に気づく
・なぜよりなに
・部下のタイプ(コントローラー・プロモーター・アナライザー・サポーター)に合わせて強みを見つける -
Posted by ブクログ
090125by朝日 北島 for C.コンサルタント?
・丹念に人と向き合う
・正解は一つじゃない
・好きなことを選んでよかった。夢を追うのって、苦しいことの方が多いから、・好きなら耐えられますからね。
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「見抜くのは才能ではなく、たったひとつ人間性である」と著者は言う。純粋だが、平泳ぎには不向きな身体の硬さをもつ北島康介。勤勉だが、精神的に弱く本番で力を発揮できない中村礼子。この二人の性格や性質を見抜き、異なるアプローチでオリンピック・メダリストへと導いた。成功への指導法はひとつではない。指導者が自分の経験へのこだわりと、選手への嫉妬と先入観を捨てれば、自ずとそれぞれに適した指導 -
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北島康介のコーチによる、将来伸びる人材の見極め方、育て方を説いた書。
氏は、水泳選手としては成功していないが、だからこそ、偏見無く、選手の持ち味に応じた指導ができるきているのだという。
氏と北島の信頼関係が伝わってくる。
スポーツでトップになるからには、人間性もトップでなければならない。
まずは褒めて、その後に、更に良くなるためのアドバイスを言う。
いい選手は目力あり。
どうして駄目だったのかと反省するほかに、どうして成功したかも振り返ること。
ポジティブでいろ。
朝のトレーニング等、厳しい条件で訓練すると、本番でさらに力を発揮する。
あえて目標を公言し、プレッシャーをかける。
同じ方法で成 -
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Posted by ブクログ
平井伯昌氏の「見抜く力」を読み終えました。
平井氏は、水泳の北島康介選手、中村礼子選手らのコーチで、北島選手にはオリンピック2大会連続二種目金メダル、中村選手には、オリンピック2大会連続銅メダルをもたらした方です。
最近、NHKの「プロフェッショナル」にも出られていて、その考え方、コーチングに興味を持っていました。
基本的にはどのように指導してきたかが書かれていますが、普遍的に感銘を受けた章は第3章の「見抜く力」章です。
「成績より人間を見よ」
「伸びる選手とは周りが伸ばそうとしてくれる選手」
「簡単にすぐ伸びるのが才能ではない」
「やる気は目で見分けろ」
「なぜできなかったかではなく