【感想・ネタバレ】見抜く力 夢を叶えるコーチングのレビュー

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ネタバレ

世界の北島康介選手がじつは、中学時点で才能を見過ごされるところだったとは。才能を引っ張り出すのは情熱だという主張にとても共感しました。わが子の教育にも役立ちます。

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2011年03月04日

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元スイマーとして、そしてビジネスマン、父親として楽しく読んだ。

まあ、以前から知っている話も随分あったが、
指導者としての心構えについては、ちょっと感動した。
コーチを見ているとサラリーマン的な感覚の人が多いと思うが
選手の成長を考えて毎日を楽しく(それ以上に苦しんで)
迎えられることは素晴しいことだと思う。

一般に、水泳のコーチは女子の指導が上手い、背泳ぎの指導が上手い
長距離が上手いと分野が分かれるケースが多いが、
なぜ平井コーチはバランスよく選手が育つのかが分かった気がした。

父親として、息子がスポーツや勉強を習うなら
こんな指導者の元でやらせたいと思う。

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2010年04月16日

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力シリーズの最新作。敬愛する北島康介のコーチが書いたということで、非常に興味を持って読みました。
やはりというか、さすがコーチングの達人ですね。かなり参考になります。圧倒的な観察力と計算ずくの言動と常に変化を恐れない大胆さに驚かされました。情熱がある人は違いますね。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ


著者は、北島康介選手のコーチ。
ひとりの人間の本質を掴んでゴールに導く。
初心を忘れず、ともに挑戦し、怒ることなくほめて
長所を伸ばす。
すごい。金メダルをとるために、途中の大会は
捨てるほどの勇気。長期目標に向かって進むための
継続力がすごいと思う。
「コーチとしての目標を”持っている”」ということ
自信の選手としての実績がないことが、
かえって今の選手に、寄り添った味方になって
あげられているのではないかと感じた。



◎私が考えるコーチとは、
「選手に対して、もっともっと夢を与える存在」
たとえ、毎日の練習がきつくても
「今日はこの子の泳ぎが良かった」
「ここを工夫すれば、もっと伸びるな」
切磋琢磨しながら、大きな目標に向かっていきたい。

◎水泳という競技は、チームスポーツではないが、一緒にトレーニングしている
仲間をはじめ、コーチやトレーナーがどんな人間なのか、お互いに認め合ったり
協力しあったりする関係が大切である。
レースが終った後、傲慢な態度をとっている選手は、なかなか伸びていかない。

◎「なぜ、あのときにできたのか?」
それが判っていないと、調子を戻せなくなってしまう。
一番大切なのは、悪くなったときの「リカバリー能力」なのだ。
「なぜ、できないのか」ではなく、「なぜ、できたのか」を
日ごろからよく考え、良いときの反省をしておく。

◎レースが終ってから、選手に向かって
「自分の泳ぎについて話してごらん」と指示する。
彼らは、半ば強制的にレースを思い出しながら、自分の泳ぎをおさらいすることになる。
「何が良かったのか」「どこを直さなければいけないか」
それを考えた上で、コーチの考えを伝える。

○何よりもまず、選手自信の人間性を把握し、本質を見抜く

○パートタイマーのコーチには、
「何でこんなことができないんだ!」
と怒ったりするコーチがいた。
初心者を叱り付けるのは、愚の骨頂である。
生徒達に、向かって上からものを言うような態度は、
反発を買ったりするだけだ。

○具体的なコーチングのコツは、ほめることだろう
コーチから褒められて、イヤな人はいない。
「ここが良かったよ。」
「でもね」
「こういうところを直してけば、もっと良くなるよ」
あくまで、肯定的に、
「自分の弱点や悪い部分は、こうして直せばもっと伸びる」
具体的な課題まで、掘り下げてやると、選手も聞き耳を持ってくれる

○「今日は、ここを直そうと思うんだけど、今泳いでどんな感じだった?」
最初は、わからないけど、少しずつ、返事が返ってくるようになる

○短所に目をつぶる
康介のよさ。そこを育てないといけないと思った。

○伸びることを前提に練習をする
「頑張っているけど、伸びているかな。。。
ではなく、伸びるから頑張るんだと考えるコト!」

○選手のとくにな部分から伸ばせ
まんべんなく平均点を取っている選手には、「伸びしろ」がない

○「練習」と「トレーニング」の違い
1つの要素に対して、行うのが「トレーニング」
「練習」は、複数の要素をもりこみ、「持久力」「泳法」
「我慢強さ」や「集中力」を鍛える要素も組み込まれている。

○成功をパターン化するな
織田信長は、「桶狭間の戦い」で、1/10の戦力で勝利したが、
その後、同じ戦法は、使わなかった。
同じ成功を繰り返しては、次はない。

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2019年05月06日

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「夢をかなえるコーチング」というサブタイトルに惹かれ購入。
オリンピックメダリストを育てたということでさぞ厳しい掟が書かれているのかと思っていたが、以外にも謙虚な姿勢がうかがわれる。「指導者は謙虚な心をもて」「攻めのコーチングから待ちのコーチングへ」などの項は、水泳指導者に限らず、人を教育するという立場すべてに共通している学びがある。
私が特に心に残ったのは「なぜできなかったではなく、なぜできたかを考える」という項目だ。これは指導という立場だけでなく、自分自身の仕事や勉強にもあてはまると思う。

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2014年08月15日

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スポーツ選手のコーチングのみならず、子育て、部下育成、対人コミュニケーションなど幅広い場面で通じる部分が多彩に盛り込まれていると感じました。

コーチングを少しかじったものから見れば、目新しい考え方ではありませんが、一般の方が生活にコーチング手法を取り入れるには参考になると思います。

個人的には、「棄権する勇気」がヒットしました。子育て中で思うように仕事に注力できない今、「あえて仕事の一部を棄権することで、次のステップにつながる何かを養っているのだ」と別の見方をすることができました。

一般に、北島康介選手のメンタル面の強さなどは伝えられていますが、平井コーチの精神力も素晴らしいと感じます。

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2013年04月18日

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北島康介をはじめとするオリンピックのメダリストを育てた、平井伯昌コーチの書。
選手一人ひとりの人間性を把握し、信頼関係を築いていく。そして、単に記録やメダルを目指すのでなく、人間を磨いていく。そんな平井コーチの姿勢が窺える一冊。

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2012年11月01日

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人育てについて知りたくて読書。

「それでええぞな」

日本人が外国の方法や人を参考にしても最終的に自分たちの頭で考えて生かしていければいいと思う。

やる気を与え、心の欲を燃やし、セルフスターター、自ら燃えるタイプとなってもらえれば、コーチや上司としてはこれほど楽なことはない。その導入だけ携わることができればいいと思う。

決まったマニュアルではなく、その人その人の正確や人間性に合わせたオートクチュールな方法がで欲に種火を入れてあげることが大切だと思う。

そのためにはコーチ自身の勉強、成長、克己心、自制心、そして、何よりも熱意が必要なんだと感じる。

読書時間:約30分

本書は日本領事館大連出張所でお借りました。

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2012年01月06日

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ネタバレ

[ 内容 ]
「見抜くのは才能ではなく、たったひとつ人間性である」と著者は言う。
純粋だが、平泳ぎには不向きな身体の硬さをもつ北島康介。
勤勉だが、精神的に弱く本番で力を発揮できない中村礼子。
この二人の性格や性質を見抜き、異なるアプローチでオリンピック・メダリストへと導いた。
成功への指導法はひとつではない。
指導者が自分の経験へのこだわりと、選手への嫉妬と先入観を捨てれば、自ずとそれぞれに適した指導法が見えてくる。
誰でも人は伸びる。
すべて指導者次第なのだ。

[ 目次 ]
第1章 五輪の栄光
第2章 選手から指導者の道へ
第3章 見抜く力
第4章 人を育てる
第5章 水を究める
第6章 夢を叶える

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年06月05日

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『ここはダメだった』といった否定的な言葉は使わない、あくまでも肯定的に『自分の弱点や悪い部分はこうして直せばもっと伸びる』と指摘してやらなければならない。

アタマでは分かるけど、ついイラッとしてしまって、なかなかできないんだよなぁ。

同じ成功を繰り返すな。

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2023年11月23日

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ネタバレ

「イルカと人間が50mで競争したら、どちらが勝つか?ただしイルカはコース通りまっすぐ泳ぐものとする。」という質問を日本代表の水泳選手にメンタルトレーナーが聞いた。ほとんどの選手はイルカが勝つ方に手を挙げた。そこでトレーナーがどうしてイルカが勝つのか?と聞くと、「イルカは常に泳いでいるから」と言う。「では、金魚に負けるのか?」また、ある選手は「イルカの方が体が大きいから」と言う。「では、象に負けるのか?」イルカが勝つという絶対的な理由は見つからなかった。

たった一人「人間が勝つ」と言った選手が言った。「どうしてか?」と聞くと、「自分も一瞬、イルカが勝つと思ったが、イルカが勝つ理由を考えたら、どれも完全ではなかった。僕は負けず嫌いだから、人間が勝つと思いたい。人間が勝つと思うから、勝つためにはどうすれば良いか?を必死に考える。人間が負けると思ったら、そこで終わってしまう。人間は、イルカと違い、ものを開発する力がある。だから僕はあらゆる手を尽くして、イルカに勝つ!」そう語ったのが北島康介であった。

先日、メンタルトレーニングの講演で聞いた話だ。

この本では、体が硬く、小さいため、あまり期待されていなかった北島康介の「精神力」の強さを見抜き、オリンピックで金メダルを獲るまでの選手に育てたことが書かれている。

ポイントは、
心技体のバランスが大切であること。
感じたことを言葉にする。泳いでどんな感じだったかを口にできないと良いコーチングを受けることはできない。まず、感じたことを言葉にすることが大事。

最後に、水泳も海外からいいものを積極的に取り入れようということで、正岡子規の「それでええぞな」の言葉が出てくる。「英国の軍艦をかい、ドイツの大砲を買おうとも、その運用が日本人の手で行われ、その運用によって勝てば、その勝利は全部日本人のものじゃ」と言うのである。

水泳に限らず、日本にこだわりすぎないことが大事。

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2017年04月15日

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090125by朝日  北島  for C.コンサルタント?
・丹念に人と向き合う
・正解は一つじゃない
・好きなことを選んでよかった。夢を追うのって、苦しいことの方が多いから、・好きなら耐えられますからね。
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「見抜くのは才能ではなく、たったひとつ人間性である」と著者は言う。純粋だが、平泳ぎには不向きな身体の硬さをもつ北島康介。勤勉だが、精神的に弱く本番で力を発揮できない中村礼子。この二人の性格や性質を見抜き、異なるアプローチでオリンピック・メダリストへと導いた。成功への指導法はひとつではない。指導者が自分の経験へのこだわりと、選手への嫉妬と先入観を捨てれば、自ずとそれぞれに適した指導法が見えてくる。誰でも人は伸びる。すべて指導者次第なのだ。
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・『菊次郎とさき』←ビートたけしの恩師と同じ!? 37
・人間性を把握し、本質を見抜く 4
・むしろ泣いてくれてよかった・・・ 23
・断った。たが、その後三回目の電話・・・「押しかけ選手」・・・ 28
・人から尊敬されたり、真似されたりするような選手になること 31
・情熱 忍耐力 克己心 49
・答えは常に現場にあるんだ・・・選手自身をしること、才能を見極めること・・・ 50
・固定観念で人を見ない 51
・究める、究める、「人間力」を究める 67
・「ここを、こうすれば、もっともっともっと良くなる・・・(否定的言葉は×) 69
・感性をどこまで磨いていけるかどうか:自分のことばかり話す奴は×:認め合いと協力とが◎ 71
★☆→やる気は目で、「目力」で見分けろ! 77
・自分の得意なことに本当に集中できるかどうか、それに賭けられるかということ 82
・ときには変化球も 93
・相手に自分達を意識させてアウェイ感をホーム感に変える 93
・心の弱さは体で鍛えよ 95
★☆→まずは、長所を伸ばしておいて・・・やがて短所を直してやる 99
・距離感:選手離れとコーチ離れ 104
・言葉にすることは、競技力も上達させる・・・省みる・気づく・変わる・・・ 105-6
・自分の言葉で、(みんなが遣う手垢まみれの言葉でなく) 107
★☆Good luck !!  Enjoy !!  ←×頑張れ× 112
・オーバー・コーチングの魔 →適度な距離感、試合前には少し近く(不安になってるから) 116
・まず得意なところをどんどん伸ばしてやる、凹凸はやがて調整・・・ 131
139, 167, // 

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2011年11月07日

Posted by ブクログ

北島康介のコーチによる、将来伸びる人材の見極め方、育て方を説いた書。
氏は、水泳選手としては成功していないが、だからこそ、偏見無く、選手の持ち味に応じた指導ができるきているのだという。
氏と北島の信頼関係が伝わってくる。

スポーツでトップになるからには、人間性もトップでなければならない。
まずは褒めて、その後に、更に良くなるためのアドバイスを言う。
いい選手は目力あり。
どうして駄目だったのかと反省するほかに、どうして成功したかも振り返ること。
ポジティブでいろ。
朝のトレーニング等、厳しい条件で訓練すると、本番でさらに力を発揮する。
あえて目標を公言し、プレッシャーをかける。
同じ方法で成功するな。一度成功したら、さらなる成功を目指すために違う方法を編み出せ。

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2011年02月05日

Posted by ブクログ

北京オリンピックで話題になった北島康介選手のコーチであり、水泳日本代表のコーチでもある平井伯昌さんの本。
スポーツの世界のコーチングとビジネスの世界のコーチングのアプローチの違いが、判った気がしました。

>平井さんって本出してたんだ!知らなかった!読んでみます。ありがとう。(平池)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

平井伯昌氏の「見抜く力」を読み終えました。

平井氏は、水泳の北島康介選手、中村礼子選手らのコーチで、北島選手にはオリンピック2大会連続二種目金メダル、中村選手には、オリンピック2大会連続銅メダルをもたらした方です。

最近、NHKの「プロフェッショナル」にも出られていて、その考え方、コーチングに興味を持っていました。

基本的にはどのように指導してきたかが書かれていますが、普遍的に感銘を受けた章は第3章の「見抜く力」章です。

「成績より人間を見よ」
「伸びる選手とは周りが伸ばそうとしてくれる選手」
「簡単にすぐ伸びるのが才能ではない」
「やる気は目で見分けろ」
「なぜできなかったかではなく、なぜできたかを考える」

など、深い言葉が並んでいます。

私は、とくに5番目の
「なぜできなかったかではなく、なぜできたかを考える」
に、なるほど!と思えました。
「選手のための目標を設定し、このテクニックを身につけさせるために、こんな練習をしていこうとプログラムを組む。それが予定通りにすべて順調に行ったとき、人は反省や分析をおろそかにしてしまいがちなのだ。
 だが、良かった原因や効果が上がった理由を、きちんと整理してまとめておかないと、つぎに活かせないのだ。・・・・」

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2009年10月04日

「スポーツ・アウトドア」ランキング